11月13日、オペラ座のコンテンポラリーをライブで。
パリとバレエとオペラ座と 2020.11.11
オペラ・ガルニエでは11月4日から11月28日まで、芸術監督オレリー・デュポンが選んだ4名のコレオグラファーによる創作で構成される公演「Créer aujourd'hui(今日のクリエイション)」が予定されていた。しかし、10月29日からの外出制限措置に伴って劇場はクローズ。公演は12月末に延期と発表されていたのだが……先週、4名のコレオグラファーのうちのひとりであるメディ・ケルクーシュが自身のインスタグラムのストーリーズでオペラ座でのクラスレッスンを流した際に興奮してリークしてしまったように、11月13日、フランス時間の20時から22時(日本時間14日4時から6時)までFacebookで有料(4.49ユーロ)のライブ配信が行われることになった(使用される音楽の著作権の都合上、このライブ配信はフランス国内に限られる)。
2時間のライブでは以下に紹介する3つのクリエイションが踊られる。舞台装置とコスチューム担当がJRで、音楽は中野公揮の生演奏というダミアン・ジャレの作品『Brise-Lames』が含まれていないのは、少々残念だが……。10月のプロセニアム公演「オペラ座のエトワールたち」と「ルドルフ・ヌレエフ」がソリストのダンサーたちによる舞台だったのに対し、こちらを踊るのは、マリオン・バルボーとマルク・モロー以外はコール・ド・バレエのダンサーたちだ。シェルカウイの『Exposure』は衣装がシャネル。コンテンポラリー作品にどのようなコスチュームを作るのか、見てのお楽しみだろう。
シディ・ラルビ・シェルカウイ『Exposure』
シディ・ラルビ・シェルカウイ。©Koen Broos
リハーサル写真より。予定ダンサー(女性)マリオン・バルボー、エレオノール・ゲリノー、エロイーズ・ジョクヴィエル、ソフィア・ロゾリニ (男性)マルク・モロー、シモン・ル・ボルニュ、マチュー・コンタ、イヴォン・ドゥモル、アレクサンドル・ボカラ photos : Julien Benhamou
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テス・ヴォルカー『Clouds Inside』
テス・ヴォルカー。©Lotje van der Bie 予定ダンサー(女性)マリオン・ゴティエ・シャルナッセ (男性)アントナン・モナン
メディ・ケルクーシュ『Et si』
メディ・ケルクーシュ。 ©Louis Adrien Leblay -Lax Studio
リハーサル写真より。予定配役(女性)キャロリーヌ・オスモン、イダ・ヴィイキンコフスキー、ルーシー・フェンウィック、ニンヌ・セロピアン、セオフー・ユン (男性)アクセル・イボ、アントワーヌ・キルシェール、アンドレア・サーリ、ユーゴ・ヴィリオッティ、ジャック・ガツウット photos : Julien Benhamou
ライブの視聴予約はl’Opéra de ParisのFacebookにて。Accès aux achats(購入アクセス)の指示に従いFacebook Pay、Apple StoreあるいはGoogle Play Storeにて支払う。映像の視聴可能は48時間 。
※ 使用する音楽の著作権の都合上、このライブ配信はフランス国内に限られます。
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madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
Instagram : @mariko_paris_madamefigarojapon