フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を日本各地からご紹介。
森林ノ牧場の発酵バター
嵐山のレストラン、ムニ アラン デュカスで口にしたとたん、目を見張ったのがこちら。フランス産かと思ったら、那須の放牧地で青草を食んで暮らすジャージー牛から作ったバターだった。牛乳から分離した生クリームを一晩かけてじっくり発酵し、伝統的なチャーニング(攪拌)という製法で仕上げることで、芳醇な香りとコクがありながらすっきりした後味となっている。食パンやバゲットはもちろん、酸味のあるカンパーニュやドライフルーツ入りのパンにも合いそう。森林ノ牧場があるのは、名前のとおり自然豊かな森の中。ソフトクリームを食べに、いつか訪れたい。
小長谷奈都子(エディター)
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に、2012年より京都暮らしをスタート。フリーランスの編集者、時々女将。京都の美味と美意識に魅了される日々。
*「フィガロジャポン」2022年10月号より抜粋
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