フィガロジャポン2021年7月号から始まった連載「朝から美食遺産」。フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を、日本各地からご紹介。
千鳥苑のへしこフレーク
へしことは魚を糠漬けした若狭地方の伝統的な発酵料理。若狭湾を一望できる場所にレストランや土産物店を構える千鳥苑のへしこは、脂ののったノルウェー産のサバを塩漬けし、秘伝のタレにくぐらせた後に糠で本漬け。長期熟成による深い旨味と塩分のバランスが絶妙なへしこを、香ばしく焼いてフレーク状にしたものがこちら。ふりかけ、おにぎり、お茶漬けと、ご飯にはもちろん、チーズトーストのトッピングにしたり、マヨネーズとあえてバゲットに塗ったりと、パンとも好相性。サラダやパスタにも使えるし、お酒のアテにもなるオールマイティな一瓶だ。
*「フィガロジャポン」2023年9月号より抜粋
小長谷奈都子
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に2012年より京都暮らしをスタート。フリーランス編集者。やんちゃな3人兄妹の母として子育てに奔走中。
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