フィガロジャポン2021年7月号から始まった連載「朝から美食遺産」。フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を、日本各地からご紹介。
古株牧場のつやこフロマージュ
滋賀県竜王町は肥沃な土壌に恵まれた農畜業が盛んな地。ここで70年続く古株牧場3代目で、チーズ製造を担う古株つや子が生み出したのがこちら。酸で固める酸凝固チーズで、あっさり爽やかな酸味と柔らかな口当たりが特徴。古株は「朝に搾乳したばかりのミルクを使用し、ミルク本来の力を活用して発酵するよう心がけています」と語る。冷蔵庫で熟成が進んでいくので、味の変化も楽しみのひとつ。シンプルにバゲットにのせたり、ハチミツやハムと合わせたりできるが、意外にもユズ胡椒や味噌、ワサビ、海苔など、和の食材とも好相性だそうで、試してみたい。
*「フィガロジャポン」2023年10月号より抜粋
小長谷奈都子
フィガロジャポン編集部を経て、結婚を機に2012年より京都暮らしをスタート。フリーランス編集者。やんちゃな3人兄妹の母として子育てに奔走中。
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