フィガロジャポン2021年7月号から始まった連載「朝から美食遺産」。フリーエディターの小長谷奈都子が、朝食のおかずに最適な逸品を、日本各地からご紹介。
岡田商店の椎茸パテ
椎茸パテ? と思わず手に取ったこちらは、宮崎県北部の原木シイタケの一大生産地に大正元年に創業した乾椎茸問屋が開発したもの。一番搾りの菜種油、宮崎産ニンニク、岩塩というシンプルな材料を使い、干しシイタケの旨味と香りを最大限に引き出すよう手間暇かけて手作り。バゲットにそのまま塗ってもいいし、乳製品と相性がいいのでバターやチーズなどと合わせても。さらに炊きたてご飯に乗せて醤油とゴマ油を垂らしたり、卵かけご飯に混ぜたりと、白いご飯にもよく合うこと。あふれ出る干しシイタケの旨味と食文化を次世代へ繋ぐ新たな挑戦、お見事です!
*「フィガロジャポン」2023年12月号より抜粋
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