暖炉の燃えるラナイ島のホテルで、
涼しいハワイをたっぷりと体験!
Four Seasons Lana'I, The Lodge at Koele
~ハワイ・ラナイ島/USA~

 ハワイのラナイ島に魅せられて何度か足を運んでいます。ここにご紹介する「フォーシーズンズ・ラナイ、ザ・ロッヂ・アット・コエレ」は、初めて訪れた12年ほど前、未だフォーシーズンズの冠名はなく、ローカルの最高級ホテル「ザ・ロッヂ・アット・コエレ」として密かな人気の隠れ家ホテルでした。
このホテルは、島の内陸のなだらかな丘陵地帯にひっそりと佇んでいます。もう1軒、同系列のホテル「マネレ・ベイ」は海沿いにある華やいだホテルですが、こちらも現在はフォーシーズンズのメンバーとなりました。

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(左)メインエントランスの屋根に描かれたパイナップル。かつてラナイ島は島ごとパイナップルのプランテーションだった歴史がある。(右)庭の噴水から見るメイン棟。

 ラナイ島を知るまでハワイはオアフ島しか知らず、ハワイと言えば、どこも常夏の島かと思っていました。初めてラナイ島を訪れ、このホテルに泊まったときに夜の涼しさに驚き、ロビーラウンジの大きな暖炉が灯されていることに衝撃を受けたのを覚えています。日本の冬にあたるラナイ島の夜は涼しいのです。夕刻になると暖炉はパチパチと音を立て、ゲストは皆その暖炉の際でお喋りを楽しんでいました。実際に暖炉の側で披露されたエンターテイメント、「ハワイアンソングとハワイアンダンス」を見るにも、この時期は、カーディガンを羽織るほど涼しかったのです。

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(左)これがラウンジにある2つの暖炉で燃やす薪。(右)広い庭には散策コース、熱帯植物の温室などもあり、所々に椅子が置かれ読書を楽しむ人もいる。

 このホテルは、世界的なチャンピオンシップのゴルフ場「ザ・エクスペリエンス・アット・コエレ」(グレッグ・ノーマンとテッド・ロビンソン監修)が庭続きに造られています。客室はどれもヨーロピアンクラシックとハワイの伝統を湛えた豪華な設えです。客室の広さは38~52㎡、スイートでは62~109㎡とゆったり。いずれもベランダが庭向きに作られており、1日の始まりに、緑を見ながら小鳥の鳴き声を聞き、ゆっくりとベランダで摂る朝食は最高です。

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(左)カジュアルレストラン「ザ・テラス」に続くメイン棟のバルコニーでは、飲み物も軽食もOK。(右)メインラウンジ内、端と端に大きな暖炉が作られている。

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(左)巨樹の下に作られた休憩処。(右)敷地に隣接するチャンピョンシップ・ゴルフ場の案内。

 レストランは2軒のホテルが共有しており、両ホテル間の往来は自由。専用のシャトルバスがホテル間を頻繁に行き来しています。「ザ・ロッヂ・アット・コエレ」のメインレストラン「ザ・ダイニングルーム」では'Farm to Table'と'Ocean to table'という100%ローカルを謳った山の幸、海の幸のコース料理がお薦めで、フレッシュで安全な人気のメニューとなっていました。食べきれないほどのボリュームは、さすがにアメリカ!魚介類はハワイの海で捕れた新鮮で豊富な種類で、メニューを選ぶのも難しいほどでした。

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ロビーラウンジでは午後はアフタヌーンティー、夕食前にはカクテルを楽しむ人が多い。

最新ニュースによりますと、海沿いのホテル「フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ・アット・マネレ・ベイ」に、2012年12月中旬、日本人シェフ松久信行氏による日本料理「NOBU LANAI」がオープンしたといいます。前述のように両ホテル間はシャトルバスが頻繁に行き来していますから、滞在中はどちらのホテルで食事をしても問題はありません。


島には公共のタクシーもバスもありませんから、見かけるのは、チャーター車かホテル専用車、又は住人の車や島内の商用車がすべて。かつては島全体がパイナップルのプランテーションだったのどかな離島なのです。昔懐かしいハワイが残り、ノスタルジー感じる貴重なリゾート島です。(K.S)

Four Seasons Lana'I, The Lodge at Koele
The Lodge at Koele
One Keomoku Highway, P.O. Box 631380
Lanai City Hawaii 96763 USA
Tel: +1 (808) 565-4000  Fax: +1 (808) 565-4561
http://www.fourseasons.com/koele/
部屋数:102室室
料金:US$.479~、パッケージ(2連泊後の3泊目フリー):1泊2名利用で1泊US$.319~、
施設:レストラン、ラウンジ、スパ(マネレ・ベイ共有)、バー、ショップ、屋外プール、庭園、植物園、ゴルフ場、他

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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