スパや食事も充実したデザインホテル
こだわりは都会派'スタイリッシュ'
「The Metropolitan Bangkok(ザ・メトロポリタン・バンコク)」バンコク/タイ
ホテルへBon Voyage 2010.02.26
ホテルのエントランス
バンコクのサウス・サトーン通りからほんの少し奥まったところに、スタイリッシュなデザインホテル「ザ・メトロポリタン・バンコク」があります。外観は普通のビルディングの様相ですが、館内に一歩足を入れると、吹き抜けのスタイリッシュなロビーに圧倒されます。運営する「コモ・ホテルズ・アンド・リゾーツ」が手掛けるこのホテルは、ロンドンの「ザ・ハルキン」のスタッフがジョルジオ・アルマーニの制服に身を包んでいるのと同様に、ここではスタッフがコム・デ・ギャルソンのデザインに包まれています。
(左)シンプルでシックなロビー(右)吹き抜けのロビー
ホテルのオープンは2003年10月。早いものであっという間の7年でした。というのもオープン直後に泊まって以来、今回、私は2010年1月の滞在で4度目となり、ホテルが育っていく過程をこうして時を経て見ることができて嬉しく思います。
部屋数は171室、特に、1室だけの'コモ・スウィート'は2ベッドルーム、キッチン、オフィス、ダイニングエリアが付いて240㎡という広さ。まるで邸宅のような落ち着きのある部屋造りが印象的です。シンガポールの女性アーキテクトが手掛けたというだけに、館内のフラワーアレンジメントや、壁のデザイン、アルマーニデザインのバスローブや高級シーツなど、繊細で女性らしい気遣いがここそこに感じられます。また、客室内はタイ産のマーカ材が使用されていることも温もりのある空間につながっているのでしょう。
(左)客室のひとつ、シックな色調がお洒落で落ち着く(右)白で統一されたバスルーム
都会のホテルではありますが、スパにはリゾート以上のこだわりがあります。すでに世界的なブランドとなった「コモ・シャンバラ」が、オリジナルの'コモ・シャンバラ・マッサージ'をはじめとして、タイ独自の'タイ・ハーバル・トリートメント'や'タイマッサージ'などを提供。プロダクツももちろんコモ・シャンバラのオリジナル・ブランドを使用しています。1200㎡の広さに10室のトリートメントルーム、ヨガスタジオ、ジムも揃う充実のスパは、都会のホテルとしてビジネスマンにも嬉しい限り。
スパ「コモ・シャンバラ」のトリートメントルーム
スパの充実とともに、体の中からも健康にと「ザ・メトロポリタン・バンコク」では食事にもこだわりがあります。ヘルシーなオーガニック食を提供するレストランがあり、厳選された食材を使い、計算された低カロリー食を提供。美味しさを求めるのは当然ですが、見た目も大切とばかり、プレゼンテーションもとっても素敵です。このレストラン「GLOW」では、「コモ・シャンバラ・ウェルネス・キュイジーヌ」に基づいてヘルシーな料理が提供され、そのコンセプトは朝食にも生かされているのです。タイ料理を食べ過ぎた翌朝なんて、このGLOWでライトミールがお薦めですね。
ナチュラル&ヘルシー・オーガニックレストラン「GLOW」
素材の吟味された食事
メイン・ダイニングの「シアン」は、オープン以来、地中海料理やインターナショナルキュイジーヌを提供していましたが、この3月からはリニューアルの予定。人気の高いタイ料理のレストランに生まれ変わるといいます。リ・オープンが楽しみですね!(K.S)
The Metropolitan Bangkok
(ザ・メトロポリタン・バンコク)
27、South Sathorn Road,
Tungmahamek, Sathorn Bangkok Thailand
☏ +66(0)2-625-3333 Fax: +66(0)2-625-3300
www.metropolitan.bangkok.como.bz/
客室数/171室
料金/ルームUS$.260~360、スウィートルームUS$.420~2000、
ダイレクト予約/+66 (0)2 625 3322
日本の連絡先/コンシューマー・サービス:03-3403-5355
*情報/3月31日まで、2泊申し込むと3泊目が無料。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com