どこまで天に伸びるのですか?
ホテルとして世界随一の摩天楼 The Ritz Carlton Hong Kong(ザ・リッツ・カールトン香港)
~香港/R.O.C~
ホテルへBon Voyage 2013.04.05
最高級ホテルブランドとして名高い「ザ・リッツ・カールトン香港」が、2011年3月29日に、香港の新開発地区にあるICCビル内にオープンしました。ビル自体も華やかですが、まず驚かされるのは高層ビルの高さ。そして、ホテルは490mというランドマークタワーの102階から118階を占めています。もちろん、これはホテルとしては世界一の高さを誇り、高層階の16フロアを占めています。

客室から見下ろす九龍島チムシャーツィの様子。
香港は日本とは違い、高層ビルが街中に溢れています。歩いていると首が疲れてしまうほど。そんな香港にあって、それでも「ザ・リッツ・カールトン香港」の高さは圧巻で、上から眺めると、すべてのビルが遙か眼下に見渡せるのですから特別です。さすがにクラッとするのは、私だけではないでしょう。
ホテルの客室数は312室。デラックスルーム(50㎡)からリッツカールトンスィート(365㎡)まで、贅沢な設えと最新鋭の設備を搭載した豪華な客室が提供されています。どの部屋も窓が大きく、香港島の景色や九龍島の繁華街が下に眺められ、ダイナミックなパノラマを楽しむことが出来ます。もちろんホテルの凄さは'高さ'だけではありません。リッツ・カールトンらしい豪華さに加え、モダニズムを強く表現した個性的なインテリアに、未来の香港のホテル像を見る想いがします。

広東料理の「テン・ルン・ヒーン」は伝統と新しさの饗宴、飲茶も人気。

(左)本格的な南イタリアン「トスカ」の人気メニュー、自家製パスタと海の幸のフェットチーネ。(右)これが噂の美味なるチャーシュー、香港では初となるイベリコ豚を使用。

最上階の118、世界一の高さを誇るラウンジバー「オゾン」。夜のライティングはカラフルでムーディー。
注目はレストランフロアのもあり、102階から始まるこのフロアには、6カ所のもの料飲施設が揃っています。このフロアのインテリアデザインは、日本の「Spin Studio」「Wonderwall」が担当したといい、スタイリッシュな空間が印象的です。最上118階にあるバー「オゾン」は490mの最高地点、もちろん世界一の高さを誇り、アジアンタパスやオリジナルのカクテルが人気を呼んでいます。イタリア料理「トスカ」では南イタリア料理を、103階にある「カフェ103」ではチョコレートアフタヌーンティーを提供。また中国料理「天龍軒」では、みごとに美味しい香港初の「イベリコ豚チャーシュー」が大人気。スタッフに薦められていただいたのですが、余りの美味しさに何度も通ってしまいました。いずれにしても高所が苦手の方には、少々チャレンジかも知れません!

116階に位置するスパは総面積860㎡。

(左)116階、スパのシングル・トリートメントルーム。(右)103階に作られたレセプション・ロビー

(上)ダントツに高いICCタワー490m、102~118の最上階までをホテルが専有。(中)118階にはフィットネスセンターとインドアプールが。天空を仰ぎ見ながら泳ぐプールは不思議な印象。(下)スタンダードでも50㎡以上、最大の部屋は365㎡。ゴージャスな客室が揃う。
ここで忘れてならないのは116階にあるスパ。トリートメントルームが全11室揃い、さらに118階にはインドアプール、フィットネスセンターがあります。何をしていても、やはり気になるのは窓からの景色。皆様、天空で泳ぐことはこの上ない幸せですか?それとも'怖い派'でしょうか?(K.S)
The Ritz Carlton Hong Kong
International Commerce Centre,
1 Austin Road West, Kowloon, Hong Kong
Tel. (852) 2263 2263 Fax (852) 2263 2260
http://www.ritzcarlton.com/ja/Properties/HongKong/Default.htm
部屋数:全312室
室料:(参考価格/要問い合わせ・変動有り)
料金:HK$.5200~9000
予約&問い合わせ先/0120- 853- 201

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com