ロンドンの街にキラリ輝く高級ホテルが、
イタリアの薫りとともに開業1周年を祝います。
Bulgari Hotels & Residences, London(ブルガリ ホテルズ & リゾーツ・ロンドン)
~ロンドン/英国~

 スタイリッシュでクラシック、歴史と現代が交差する街ロンドンに誕生した、最高級ホテル「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ・ロンドン」が、2013年5月28日、開業1周年を迎えます。街の中心地ナイツブリッジは、高級老舗百貨店や高級ホテル、洒落たレストランが集まるエレガントな地区として知られ、当時、この地区に誕生するホテルのデビューはどこか謎に包まれていました。構想から10年、実質4年がかりで造られたというホテルですが、ナイツブリッジに、新築の建築物が建てられたのは40年ぶりだったといいますから、世界中で注目されないはずはありませんでした。

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ホテルの前景。新築だがオープンと同時に街に溶け込んでいる。

 幸運にも、昨年のグランド・オープニングのガラディナーに招かれ、セレブリティやブルガリの関係者の方々と同席する好機に恵まれました。そのときの滞在で感じたのは、最高級ホテルでありながらスタッフがフレンドリィにゲストを迎え、温かみのある快適な滞在ができたことです。

ブルガリホテルは、2004年のミラノ開業でシティホテルとして実績を積み、続いて2006年には、リゾートホテルをバリ島の景勝地にオープン。ホテルとしてはロンドンが3軒目となりました。それぞれに、その土地の持つ歴史や文化を反映させ、土地の個性を充分に活かしたラグジュアリィさ、そこにブルガリらしさを融合させた空間造りこそ彼らが目指すところでしょう。

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Photos:Bulgari Hotels & Resorts
220平米の広さがあるブルガリスィート。北アフリカ産カーペット、ムラノガラスのシャンデリア、マクシマイズのライト、マホガニーの床、オニキスの壁などホテルというよりも豪華レジデンス。

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上質素材の快適なベッドには金糸銀糸が織り込まれたベッドヘッドが。

 ここロンドンでのインテリアは、さすがに都会的でスタイリッシュに纏められています。エントランスロビーも、そこに続くラウンジも黒に統一され、ラウンジの椅子やクッションの艶やかな橙色や、テーブルに飾られている美しい生花のブーケが空間に彩りを添え、エレガントで優しい雰囲気を醸し出しています。ラウンジから奥に見えるのは華やかなムードの「イル・バール」。そのインテリアの格調高い匠の技には圧倒されました。随所に使われているシルバー、チタン製の天井、黒花崗岩の床、マホガニーの壁など、何とも贅沢な素材がここそこに生かされた空間です。バールからドラマチックな螺旋階段を降りれば、メインダイニング「イル・リストランテ」へ、そしてプライベートダイニングへと続いています。

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Photos:Bulgari Hotels & Resorts
(左)シルバーワークと黒のコンビネーションがスタイリッシュな「イル・バール」。(右)「イル・バール」から、伝統のモチーフが描かれた壁紙を伝わり螺旋階段を下りるとメインダイニング「イル・リストランテ」に。80席。

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(左)1階のラウンジエリア。暖炉が灯されると一層温かみのある空間に。(右)ラウンジから見た「イル・バール」。

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「イル・バール」一押しのカクテル「Oakmoss」は緑茶、ジャスミン茶、タンジェリンジン、オコモスシロップの入ったエキゾチックなオリジナル。

 客室の豪華さは言うまでもありませんが、随所に使われているイタリアの大理石、マホガニー、カスタムメイドの家具調度品など、ディテールへのこだわりにもブルガリのプライドが見え隠れ。特に、銀細工モチーフの描かれたシルクのカーテンは圧倒的な美と迫力を演出しています。ブルガリ最高責任者のフランチェスコ・トラーパニ氏は、インタビューの中でこう語っていました。「今迄、どのホテルでも無理とされてきた素材をふんだんに使った」と。すべてのシーンで手を抜かない、こだわりと心遣いが伝わる一言でした。

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地下4~5階の「ヘルス&スパエリア」にあるロンドン最大級の25mプール。グリーン&ゴールドのモザイクがキラキラと水に映る。

 驚きは、2000㎡もあるという地下4~5階の「ヘルス&スパエリア」にもありました。大きさはもちろんロンドン最大級。オニキス大理石、ヴィチェンツァ産石材で飾られたエリア内に、イタリアンガラスのモザイクで造られた25mプールがキラキラと輝いていました。他にも、ホテル内には最新鋭音響効果と映像設備が設置された47席の本格的「プライベート・シネマルーム」があり、贅を尽くした空間造りに、ファーストクラスのホテルとしての威厳を見た思いがします。(K.S)

Bulgari Hotels & Residences, London
The Bulgari Hotel & Residences 171,Knightsbridge London SW7 1DW,England
Tel: +44-(0)207-151-1010
www.bulgarihotels.com
http://www.bulgarihotels.com/ja-jp/london/the-hotel/overview
部屋数:85室(含むスィート)
施設:レストラン、バー、ラウンジ、スパ、ネイルサロン
シネマルーム、ビジネスセンター-、会議室、ライブラリィ、他、
室料:510~9000.GBP
予約受付窓口:ブルガリ ホテルズ&リゾーツ予約センター フリーダイヤル 0120-070-350
(マリオット・インターナショナル 東京予約センター内)


   

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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