オーベルジュ・ドゥ・オオイシ 高松市/香川県 ひっそりとグルメが集う、贅沢なオーベルジュ。

素敵な隠れ家オーベルジュを見つけました! 香川県高松市の繁華街から、車で20分ほど走った住宅地に、ひっそりと佇む真っ白なオーベルジュ。細い道をグングンと進み、高松の観光スポットのひとつ“長崎の鼻”に向かう閑静な一画の、曲がりくねった細い坂道に沿ってありました。大きな看板もなく、初めての私には見つけるのさえ難しかったのですが、建物は、やはりオーラを放っていました。ちなみに“長崎の鼻”は、瀬戸内海に突き出した屋島の最北端にあり、溶岩でできた突端のことだそう。風光明媚な観光地として、また夕陽のスポットとして知られ“香川観光25選”のひとつに選ばれています。

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オーベルジュのレセプション。Photo: Auberge De Oishi

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客室とレセプションに囲まれた中庭。前面がレセプション。Photo: Auberge De Oishi

「オーベルジュ・ドゥ・オオイシ」の客室は全5室。すべての部屋が瀬戸内海の波の静かな海に面し、美しい夕陽が空の色を変える様子が部屋に居ながらにして楽しめます。また、客室には屋上テラスも造られ、昼には開放感のある大きな空や海が、また夜には満点の星空が手に取るように楽しめます。

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海側の庭から見た全景。Photo: Auberge De Oishi

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各客室に設置されている屋上テラス。夕陽が美しい。Photo: Auberge De Oishi

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客室はかなり広く、リビングもゆとりのある広さ。奥が寝室。Photo: Kyoko Sekine

オーベルジュとは、ご存知のようにフランス発祥の食事を目的とした小さな宿のことです。ここは白が基調のシンプルなオーベルジュであり、中で使われたり飾られている家具や調度品、小物など、インテリアのセンスのよさが光っています。海沿いに広がる庭のグリーン、手入れの行き届いた中庭も心癒してくれました。1998年にレストランを、そして7年後の2005年5月、シェフのご主人と経営全般を見るマダムはオーベルジュをオープンしたのです。

いざ夕食を食べに、細い道路を渡って向かい側のレストラン棟に行きました。料理には瀬戸内海で水揚げされる魚貝類や、近隣の豊富な食材を使い、野菜もたくさん並ぶ南フランス風の料理です。四季を通じて豊富な海の幸も、シェフが毎日仕入れに行くといいます。それを盛り上げるのは自然派のワイン。「胃にもたれない料理を心がけています」というメニューの数々に、シ・ア・ワ・セな夜が過ぎていきました。

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この日の前菜は新鮮野菜とカキのマリアージュ。Photo: Kyoko Sekine

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牛肉の赤身に入荷したての秋トリュフをたっぷりと。Photo: Kyoko Sekine

朝食には、塩、小麦粉、水とイーストだけで作るというシンプルな自家製パンが並び、無農薬フルーツの自家製ジャムや、朝食向きという結晶蜜など、細やかな心遣いのアイテムに元気な1日が始まります。オーナーシェフの大石正邦氏、サービスをするマダムとスタッフたち。細やかな対応がオーベルジュの魅力を全開にしてくれました。(K.S)

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手作りの朝食はフランス風、おいしいパンとおいしいコーヒーに手作りジャムやとっておきの蜂蜜、そして新鮮野菜の選択。Photo: Kyoko Sekine

オーベルジュ ドゥ オオイシ
香川県高松市屋島西町65番地
tel:087-843-2235
www.auberge-de-oishi.jp/
客室:5室(suite A 65㎡+テラス(15㎡)、suite B 75㎡+テラス&屋上デッキ(31㎡) )
料金:32.400円~37.800円
施設:レストラン(別棟)、レセプション+ショップ、ガーデン
アクセス:高松空港から車で約1時間、高松駅から車で約20分。
連絡先:直接オーベルジュへ。

※無断転載禁止

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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