パーク ハイアット シドニー
シドニー/オーストラリア
美しいハーバーを望む、シドニーのパーク ハイアット。
ホテルへBon Voyage 2017.09.28
美しい都会シドニーの一等地、ハーバーフロントに建つ「パーク ハイアット シドニー」。大きなガラス張りの窓からは、目の前に街のアイコンでもあるオペラハウスと、シドニーハーバーブリッジが見えています。世界的にも高い人気を誇る「パーク ハイアット 東京」と並び、シドニーのホテルもその高い人気は世界的だといわれています。ここでは旅情豊かなロケーションもさることながら、ハーバーに建つ低層5階の横長の建物が印象的であり、美しいカーブを描くレジデンシャルスタイルの落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
オペラハウスが間近に見える最高のロケーションに建つホテル。
「パーク ハイアット」ブランドといえば、ハイアットの中でも最高級クラス。
居並ぶホテルやリゾートを抑え、そのスタイリッシュな造りや、やや尖った内装デザインなどが常に話題となりますが、ここシドニーでは真逆のようです。穏やかな低層階、アースカラーの外壁、ベージュや白、アイボリー系インテリアの落ち着いた内観に、黒とこげ茶がアクセントに使われ、ところどころ、壁を飾る大きな絵画や彫刻、オブジェが飾られ、まさにアートにこだわる大人のホテルであることを印象付けています。
スタイリッシュなホテルのメインエントランス。
1階のロビーラウンジとしてある「The Living Room」では軽食やアフタヌーンティーが楽しめる。
全客室にはウォーターフロンに向かいバルコニーが設置され、そのバルコニーに出れば、もうハーバーブリッジは手の届きそうな位置に見え、また世界遺産となっているオペラハウスも目と鼻の先に一望できます。リニューアルされた40㎡の客室は上質感たっぷりであり、カスタムメイドの家具やこだわりの照明器具、そしてここにも地元のアーティストによる絵画が惜しげもなく飾られ、ギャラリーのような趣があります。
シグネチャールーム、シドニースイートのマスターベッドルームから見る最高のロケーション。
同じくシドニースイートの快適なアウトドアテラス。
またベストなロケーションにある「The Living Room」からはシドニーハーバーの全貌が見渡せます。外出をやめて、1日中屋上のプールで過ごすのも悪くないですし、一方、リビングルームと同じ1階にある「The Dining Room」では、オーストラリア料理やインターナショナルキュイジーヌが楽しめ、隣接するリビングルームでも、1日中飲み物や軽食が提供されています。ガラスの目の間には散策路が造られており、犬を散歩させる地元の人やジョギングをする人、カメラ片手に歩く観光客など、この街の風景には、都会とは思えないリゾート地のゆったり感があり、羨ましい光景が繰り広げられています。
屋上階に造られているアウトドアプールとアウトドアの寛ぎのカバナ。
「ザ スパ アット パーク ハイアット シドニー」のトリートメントルーム。アロマセラピースチームルームが2室ある。
客室は全155室。そのうちスィートルームが11室揃っています。ゲストサービスには、それぞれ専任のバトラーがかいがいしく世話を焼いてくれます。館内に流れる優しい空気感、気取らないサービス、シンプルでモダンな内装デザインがあいまって、ここでの滞在を快適なものとしてくれているようです。急がず、走らず、ゆったりと暮らす人々の街で、パーク ハイアット シドニーは、安らげる都会派のホテルとして愛されているのでしょう。
7 Hickson Road, The Rocks, Sydney, Australia, 2000
tel: +61 2 9256 1234
部屋数:155室(スイート11室)
施設:ダイニングルーム、ラウンジ&バー、屋外プール、ジム、スパ、最上階リビングルーム(食事可)、会議室、他
https://sydney.park.hyatt.com/ja/hotel/abridged/home.html
※無断転載禁止
photos : Park Hyatt Sydney

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com