ブルガリ ホテル北京
北京/中国
ブルガリが北京にオープンした魅惑のアーバンリゾート。

北京の街の一画に緑濃い大使館街があります。この静かな森のようにひっそりとした一画に、川を挟んで対峙するのが「ブルガリ ホテル北京」です。グランドオープンは2017年9月27日、ファンも関係者も、待ちに待ったアジア初のアーバンリゾートとなりました。

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エントランスではなく庭から眺める「ブルガリ ホテル北京」の全景。Photo : Kyoko Sekine

ホテルは「ブルガリ ホテルズ & リゾーツ ラグジュアリー ホスピタリティ コレクション」に加えられ、名実ともに華やいだ高級感に包まれていました。“自然とアート”をコンセプトに掲げ、安藤忠雄の設計による現代美術館「ジェネシス・アート・ファウンデーション」が併設されています。北京の街に、これほど自然に溢れた美しいロケーションがあるのも初めて知ったことでした。「ブルガリ ホテル北京」は、こうした恵まれた環境にあり、同時に、社会事業プロジェクトとして未来に向け再開発されたコンプレックス「ジェネシスプロジェクト地区」に位置し、中心的役割を担っているのです。

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エントランスを入るとこのラウンジがあり、奥がイル・バール。ラウンジにはブルガリを愛してやまなかったセレブリティやモデル、女優たちの写真が。Photo : Kyoko Sekine

ホテルのデザインは、これまでもブルガリのホテルを手がけてきたアントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィールです。イタリアンモダニズムを表現しているとのことですが、印象的にはむしろ、ブルガリのモダニズムともいえそうに思ったのです。館内で、ブルガリが創業以来セレブリティとともに培ってきたハイジュエラーとしての証となる写真や、ブルガリらしい洗練された内装デザインを目にすると、ブルガリの一貫した誇りと未来志向が感じられます。

川沿いに広がる庭園は、スイスを拠点に活躍するランドスケープアーキテクト、エンゾ・エネアがデザインを手がけています。その庭園風景を眺められるのが、イル・バールとイル・リストランテです。特にゲストがいつの時間でも多く集まるイル・バールには、手作業で作られたという楕円形のブロンズ製バーカウンターがあり、大きなガラス窓からの採光により明るく照らされています。

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楕円形のブロンズ製バーカウンターはイル・バールのアイコン的存在。ロンドンにも白い金属素材の同様なカウンターが輝いている。Photo : Kyoko Sekine

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朝食メニューはいろいろ揃うが、まず北京では中国流朝食。Photo : Kyoko Sekine

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ル・リストランテ「ニコ・ロミト」では、ミシュランの星を持つシェフ、ロミトが文化、エレガンス、活力を表現するメニューを提供。Photo : Kyoko Sekine

客室数はスイートを含め全119室。中でも「ブルガリスイート」(400㎡)の室内には、プライベートサウナやトリートメントルームまで備わる豪華な部屋です。また、ブルガリらしさはディテールのこだわりにも感じられ、すべてのデザイン家具や調度品はイタリアにオーダーメイドされた上質のものでした。しかしただ豪華なだけではなく、電力消費軽減なども含め、随所にサステナビリティを考慮した対策を講じ世界的企業としてのCSRを果たしているといいます。

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60㎡のデラックスルーム。広いウォークインクローゼットや、黒御影石のバスタブ、白いナヴォーナトラバーチンを使用したシャワーボックスなどゆとりのある贅沢な設備の客室。Photo : Bulgari Hotel Beijin

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客室の窓からは川を挟んで緑の地区が見える。ここが世界中の大使館が点在する特別なエリア。Photo : Kyoko Sekine

さすがに最高級ホテルとしてのオーラや威厳はありますが、うれしいことに、プロフェッショナルで気取りのない温かなサービスがあり、緊張せずに滞在ができることが何よりでしょう。アーバンリゾートととして館内にはゆったりとした時間が流れ、大都会の雑踏を離れ、非日常の寛ぎを得られる貴重な空間として熱い支持を受けるに違いありません。(K.S)

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1500㎡のスパに隣接した25mの室内温泉プール。Photo:  Bulgari Hotel Beijin

Bulgari Hotel Beijing
北京朝陽区新元路8号100027
+86 10 8555 8555
www.bulgarihotels.com/ja_JP/beijing
客室:119室(ルーム&スイート)
料金:2,888元~(税込、サービス料16.6%別)
施設:バー&レストラン、スパ、プール、ジム、ボールルーム、ラウンジ、イタリア式庭園、建築家・安藤忠雄デザインの美術館が隣接
アクセス:北京首都国際空港から車で約30分、三里屯に隣接。

※無断転載禁止

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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