137 ピラーズ・スイーツ&レジデンス バンコク
バンコク/タイ
タイ・バンコクの、ラグジュアリーなブティックホテル。
ホテルへBon Voyage 2018.03.15
東南アジア随一の観光国タイ。その首都であるバンコクには、いまなお新しいホテルがオープンし続けています。名のある高級ホテルから小さなローカルホテルまで、さすがに世界の観光地は動き続けているようです。
ホテル専属のゲスト送迎カーはロンドンキャブ。ブティックホテルらしいタイプ。
今回訪れたバンコクのホテルは、1年ほど前にタイ北部の古都チェンマイを訪れ、まさに感動したリゾート「137 ピラーズ・ホテルズ&リゾート チェンマイ」の都市型版「137 ピラーズ・スイーツ&レジデンス バンコク」です。バンコク随一の大通りであるスクンビット通りにありながら、1本奥まった場所に建っていることでとても閑静な環境にあります。グランドオープンは、2017年4月2日でした。
洗練されたデザインと、何といっても驚くような高級感に溢れる設備に、気持ちが少々高ぶるほどです。そしてきめ細やかなサービスもあり、大型ホテルの賑わいとは違うブティックホテルらしい静けさの中で、ゆったりと贅沢に過ごすバンコク滞在が可能です。キッチンの付いたレジデンス棟には主にビジネス客が多く、スイートルームにはハイエンドな旅行者が好んで泊まるという、コンセプトの明快な客室利用のカテゴリー仕分けが提供されています。
スイートルームのカテゴリーも多い。写真は「スコータイ・スイート」の豪華なバスルーム。
「アユタヤ・スイート」のベッドルーム。
また、館内にはふたつのプールがあり、レジデンスの“インフィニティ・プール”は滞在者の誰もが利用可能であるものの、スイートルームの利用者専用として造られたルーフトップ・プール“インフィニティ・スカイ・プール&カバナ・ラウンジ”は、レジデンスのゲストは利用できません。バンコクいちの高さを誇るスカイプールからの眺望は、バンコク市内がすべて見通せる迫力があり、大胆な造りはバンコクらしさにあふれています。ラウンジにおいても、スイート階には滞在者専用のラウンジがあり、優雅な空間でゆったりと過ごせるのが素敵です。
屋上に造られたルーフトップのインフィニティ・プールはスイートに泊まるゲストのみのプライベートな空間。
前述のように、このホテル・ブランドとの出合いは、チェンマイを旅した時から始まりました。それまではホテル名も知らずにいましたし、日本ではまだまだこのホテル名「137 ピラーズ・スイーツ&レジデンス」シリーズを知っている人は少ないのではないでしょうか? ただ、チェンマイのリゾートも個性的で豪華なものでしたが、ここ大都会のバンコクでも、客室やほかの施設、レストランも、とてもユニークでゴージャスな造りです。リゾートホテルではなく、都市型のラグジュアリーなブティックホテルとして、オーナー肝いりの贅あるコンセプトが生かされているようです。
キッチンの付いたレジデンスルーム「ザ・ピラーズ・ワンベッドルーム・レジデンス」。
客室数は、179室のレジデンス(客室)と34室のプライベートダイニング付きラグジュアリースイートが揃う全213室のホテルです。レストランは2カ所、バーも2カ所揃っています。ファイン・ダイニング「ニミット」(タイ語で「素晴らしい夢」)では、“アジアと西洋が出合う美食”と謳い、ワインのマリアージュとともにスタイリッシュな食事を楽しむことができます。ビストロ&デリ「バンコク・トレーディングポスト」では、ホームメイドのジャムやパン、スイーツ、軽食が楽しめ、気軽なティータイムに素敵な空間です。ほかのホテルとの違いを尋ねられたら、ずばり「スイートルームに泊まれば24時間対応のバトラーサービスが、こまごまとすべての世話をしてくれる」と応えましょう。
メインレストラン「ニミット」では、ゴージャスな雰囲気の中でカジュアルな料理とワインのマリアージュが楽しめる。
ビストロ&デリ「バンコク・トレーディングポスト」はスイーツや軽食、サンドイッチなど、自慢のオリジナルメニューが好評。パンやクッキーを買いに来る地元の人も多い。
38 Sukhumvit Soi 39 Klongton-Nua, Wattana
Bangkok 10110, Thailand
tel: +66 (0)2 079-7137
http://137pillarsbangkok.com/en/
客室数:213室(スイート34室、レジデンス179室)
料金:(参考価格・朝食付き)スコータイ・スイート14,000バーツ、アユタヤ・スイート16,500バーツ
施設:レストラン、バー、ビストロ&デリ、ミーティングルーム、スパ&ウェルネス、プール、ほか
日本での連絡先:各旅行社、または(SLH)スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド
tel:006-633-813-074(無料国際電話)
※無断転載禁止
photos : 137 Pillars Suites & Residences

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com