ビュルゲンシュトック ホテル&アルパイン スパ
ルツェルン/スイス
スイスのラグジュアリーリゾートがグランドオープン!

スイスの玄関口であるチューリヒ空港から、列車に乗り込み約45分、古都ルツェルンに向かいました。ルツェルンまでは快適な直行のインターシティ(都市間特急)もあり、日本で手配できる“スイストラベルパス”があれば、そのまま空港駅から電車に乗り込んで、あとは美しい車窓を眺めながら到着を待つのみ。スイスの旅は観光国家の見本らしく、列車旅がとても便利で楽なのです。駅の窓口に並ぶ必要もなく、船やバス、ロープ―ウェイなど、ほとんどの公共の乗り物にスイストラベルパスを使えるため、スイス旅行には欠かせません。

さて、ルツェルン駅に到着してからは、駅を中心にあまりにモダンな建物が並ぶ新市街にも驚かされますが、この街には、美しい中世の家並みを残す旧市街があり、さらにいえば、湖畔に建ち並ぶ老舗5ツ星ホテルの数々も魅力的です。ルツェルンは湖を中心に古くからスイス観光人気を牽引してきました。そのルツェルンに、新しく力強い観光資源がまた加わりました。

00-bonvoyage-181030.jpg

ルツェルンの町の船着き場(ピア)から専用の新型ボートでビュルゲンシュトックへと向かう。

ルツェルン駅から徒歩ですぐの場所にある船乗り場から、ビュルゲンシュトックに向かう斬新な形の専用ボートに乗り、ルツェルン湖を走行し約20分。ビュルゲンシュトック・リゾートへは、ケールシッテンで下船する専用ボートで向かいます。到着のピアを出ると、すぐ目の前に、山の急斜面を上り下りする真っ赤な専用フニキュラー(ケーブルカー)が待機しています。胸がドキドキするような真っ赤なフニキュラーに乗り、500mを一気に登ると到着! 降りたところはもう別世界でした!

01-bonvoyage-181030.jpg

空から見た「ビュルゲンシュトック ホテル&アルパイン スパ」の全景。

02-bonvoyage-181030.jpg

ルツェルン湖のピアからこの赤いフニキュラーで急斜面を上りホテルへ直行。

山頂から見下ろすルツェルン湖の美しさに、まずは誰もが言葉を失ってしまいます。この山の頂が開発され、大型総合リゾートが誕生し、ソフトオープンとなったのは2017年9月14日でした。その後、5ツ星S(スーぺリア)のホテル、5ツ星ホテル、4ツ星S、レジデンス、そして9ホールのゴルフ場、室内プール2カ所、屋外プール1カ所を含む10000㎡に及ぶアルパイン・スパ、ショッピングエリアなどが集まった総合型リゾート「ビュルゲンシュトック ホテルズ&リゾート」のすべての施設が完成し、待ちに待ったリゾートが、18年9月28日、華々しくグランドオープンを迎えたのです。

03-bonvoyage-181030.jpg

広々としたリゾート全体のメインレセプション。

09-bonvoyage-181030.jpg

「アルパイン スパ」の屋外プールはインフィニティプールとして、スイスで最もエキサイティングなプール。

このリゾート全体の核をなす最高級ホテル「ビュルゲンシュトック ホテル」ですが、1873年6月、当初は「グラン ホテル」としてオープンしました。かつてはオードリー・ヘプバーンやソフィア・ローレン、チャーリー・チャップリンなど、多くのセレブリティが訪れたといいます。いまなおこのリゾートの一角には、かつてオードリーがハリウッドで世界的な名声を得ていた若かりし頃、密やかに結婚式を挙げた、小さな美しい教会が残っています。

10-bonvoyage-181030.jpg

木々に包まれた小さなチャペル。ここはオードリー・ヘップバーンが挙式したことで有名に。現在はビュルゲンシュトックの敷地に静かに佇む。

私の滞在はまさに「ビュルゲンシュトック ホテル」でした。最高級、ラグジュアリーなどいくつ形容詞で飾ろうと足りない豪華ホテルですが、スイスのホテルは、ロンドンやパリなど大都会にある同カテゴリーの最高級ホテルのような緊張感はなく、リゾートとして温かいサービスでゲストを迎えています。ホテル内に客室数は全102室、ひとつひとつの部屋のスペースが広く、家具や調度品、アメニティなど高品質であるのはいうまでもありません。

04-bonvoyage-181030.jpg

レイクビューのデラックスルーム(42〜46㎡)。窓からは眼下に湖を一望。

04-02-bonvoyage-181030.jpg

デラックスルームのバスルーム。バスタイムは暗くなる前、サンセット後の美しい夕景がおすすめ。

追記ですが、隣接の4ツ星Sホテル「パラス ホテル」には、メインダイニング「RitzCoffier」(リッツコフィエ)というフランス料理レストランがあり、この国で生まれたホテル王セザール・リッツと、仏人オーギュスト・エスコフィエという伝説の料理人が、ふたりでラグジュアリーなホテルの歴史を創造した偉業に敬意を表し、オーセンティックなインテリアデザインの中で、いまと昔の融合された素晴らしい料理が提供されています。まさにスイスが誇る未来型リゾートの完成形に、すでに世界中から熱い視線が集まっています。(K.S)

07-bonvoyage-181030.jpg

世界的に経験豊富なシェフが創りだす、スパイスの利いた世界の料理は高い人気。

08-bonvoyage-181030.jpg

豪快なグリル料理の中で「トマホークステーキ」はシグネチャーディッシュ。

Bügenstock Hotel & Alpine Spa 5* Superior
Bürgenstock Hotels & Resort, 6363, Obbürgen, Switzerland
tel:+41 41 612 60 00
www.buergenstock.ch/en/sleep/buergenstockhotel
客室数:102室(スイートルームを含む)
室料:要問い合わせ
施設:レストラン8カ所(リゾート全体)、プライベートダイニング、ラウンジ&バー、ワインルーム、シネマルーム、スパ(屋内外プール含む)、ショップ、フニキュラー、ほか
日本の連絡先 tel:03-5436-8110

※無断転載禁止

© Bürgenstock Hotels AG

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
コスチュームジュエリー
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.