夏にこそ行きたい! 沖縄のアイランドリゾート3軒。
ホテルへBon Voyage 2019.07.02
1. 美食リゾートで、グルメ三昧の夏休み。
ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
宜野座/沖縄県
ラグジュアリー感が漂うヴィラの外観。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
この夏で開業1年を迎える「ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座」は、“おいしいホテル”としてデビューしました。オーシャンリゾートとして、コバルトブルーの海とともにあるのは当然ですが、美食のリゾートであることも、滞在する者にとっては至極の喜びです。
海が見えて、風が通るロビーラウンジ。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
寝室棟とリビング棟の2棟からなるプール付きヴィラスイート「ツイン」は屋内93㎡、テラスを含めると162㎡という広さ。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
亜熱帯の深いグリーンに包まれて建つ宜野座村のリゾート。高級感漂うダイニングでは、沖縄食材や全国から厳選した最上級の食材を使った、この地でしか味わえないフランス料理のフルコースをはじめ、気軽に楽しめるラウンジメニューやスイーツなども充実しています。
海を見渡せるレストランは“おいしいホテル”ひらまつの中心的存在。新鮮食材とシェフの技の饗宴が楽しめる。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
魚料理の一例。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
客室では海が目の前に迫る開放感に、誰もが思わず息を呑んでしまうほど。迫りくる海は感動的に美しい色を披露し、客室のすべての窓を開け放ち、ソファでゆったりとオーシャンブリーズに包まれると、もう時計なんて必要ありません。客室のテラスに造られたジャグジーで、海との一体感を満喫するのも休暇ならではの贅沢です。
朝食の一例。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
広い敷地に客室はわずか19室のみ。プライベートな別荘感覚で過ごせる時間が約束されています。もし、プール付きヴィラスイートに滞在するなら、客室棟やリビング棟、プライベートプール、庭、そしてテラスを含め162㎡もの施設すべてが自分たちのテリトリーです。都会を離れ、南の島のゆったり時間とおいしいホテルの贅沢さを謳歌してください。
プールに反射する美しいサンライズ。photo : ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座
アクティブな人にも飽きる時間はありません。リゾートが用意している沖縄らしい体験の数々が海に待っています。マリンスポーツをはじめ、旅情たっぷりのアクティビティが勢揃い。小型飛行機でのエキサイティングな遊覧飛行も可能です。でも私のように何もしたくない人には、豪華ヴィラから海を眺め、グルメ三昧!に浸る夏旅も最高でしょう。
沖縄県国頭郡宜野座村字松田1425番
tel:098-968-5600
施設:ダイニング(個室4室)、インフィニティプール、スパ、全室ジャグジー、ラウンジテラス、ほか
http://hiramatsuhotels.com/ginoza
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2. 島を五感で味わう、プライベートな隠れ家。
ザ・リスケープ
宮古島/沖縄県
宮古島の東海岸沿いに誕生したリゾートの俯瞰。photo : ザ・リスケープ
近年、バケーションの行き先として、宮古島の名前をよく聞きます。原生林やマングローブに覆われ、手つかずの美しいビーチもあり、昔ながらの生体系を残す希少な存在である島に、私たちは長い間、ずっと憧れを持っていました。ただ、休暇に訪れるきっかけが見つからなかったのだと思います。
伝統建築のテイストを残したスタイリッシュなエントランス。photo : ザ・リスケープ
その島の東海岸に3万㎡もの敷地を有し、2019年5月6日、スタイリッシュでシンプル、ラグジュアリー、そしてプライベート感のある本格的なハイダウェイリゾート「ザ・リスケープ」が開業しました。リスケープには、retreat+escape(自然に身を委ね、自分と向き合う贅沢な時間)の意味が込められているといいます。
「プレミア・スイート・ヴィラ」(99~107㎡)のひとつ。浴室内のバスタブのほか、テラスにはプライベートプールやアウトバスも。photo : ザ・リスケープ
部屋数は全41室。本格的な屋外スイミングプールもありますが、38室の客室には、プライベートなプランジプール付きの独立したヴィラ・コテージも。大人のリゾートとして無駄のないシンプルなデザインは、光と影のコントラストや自然との調和を考え、施設全体で宮古島が感じられるようにと造られました。心を解放し、都会の疲れを癒やすにも居心地のいい洗練された空間です。
滞在するのに快適なグッズが揃うブティック。photo : ザ・リスケープ
宮古ブルーの海と、水平線との境が分からないほどの青い空も私たちを優しく包みこんでくれます。“何もしない贅沢”も素敵ですが、もっとアクティブに遊ぶ休暇が今流です。マリンアクティビティも、夜空の星座観察も、また素潜り漁師見学ツアーや、ビーチでの早朝ヨガも……非日常の楽しみです。
アラカルト・メニューいろいろ。photo : ザ・リスケープ
ところで滞在に大切な食事は、島の地元食材を新鮮なまま、いちばんおいしく食べられるようにとフレンチベースの炭火グリル料理が提供されています。シンプルにグリルすることで、食材の旨味も香りも引き立て、自家菜園で育つ野菜やハーブがカジュアルに添えられます。ローカルの食文化を味わいながら、南の島で自分スタイル滞在を楽しんでみませんか。
沖縄県宮古島市城辺長間1901-1
tel:0980-74-4120
施設:レストラン、カフェ&バー、ライブラリ、ショップ、プールテラス
https://okinawa-uds.co.jp/hotels/the-rescape/
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3. 海と星に抱かれる、日本の元祖オーシャンリゾート。
はいむるぶし
小浜島/沖縄県
南の島らしい八重山諸島の小浜島、青い海が印象的なリゾートの全体像。photo : はいむるぶし
すでに石垣島の船乗り場で、マリンブルーの海の透明感に感動してしまいますが、定期船で25分、南海に浮かぶ貴重な楽園、小浜島に到着すると、その海の青さはとても比較になりません。八重山諸島のなかでも島の大部分に原風景の自然が残る小浜島。その島の一等地に、日本の本格的アイランドリゾートの先駆け「はいむるぶし」があります。
広大な海と空を望むプール。photo : はいむるぶし
フォトジェニックなはいむるぶしのビーチエントランス。ここを入れば真っ白なプライベートビーチが広がる。photo : はいむるぶし
カート移動でないと動きが大変なほど広いリゾートの敷地には、夏休みの旅先にぴったりのゆる~い“はいむる時間”が流れています。リゾート名“はいむるぶし”とは、“南十字星”の意味。その星が見えるのは、日本では小浜島と島の周辺地域のみといいますから貴重です。
リゾートはコンセプトに「ぬちぐすい」(命の薬)を掲げています。はいむるぶしに滞在することで心も身体も癒やされ、元気になれるということでしょう。
18年4月1日にリニューアルオープンした「オーシャンビューバススイート」(60㎡)。photo : はいむるぶし
はいむるぶしはファミリーでもカップルでも、友人同士でも楽しめるリゾートとして人気を維持していますが、それには大きな理由があるのです。美しく穏やかな海の環境はもちろん、施設の充実、遊びのバリエーション、心を込めて作るローカルな食事、静かに流れる時間など、すべてがオールマイティに叶うからなのです。
オーシャンスポーツなら何でもOK。写真はダイビングスポットまで出かけるアクティビティ。photo : はいむるぶし
「SUP(スタンドアップパドル)体験」では初心者にはインストラクターがレクチャー。夕焼けに染まる海で楽しみたい。photo : はいむるぶし
美しい海だけではなく、フィールドでは南十字星の輝く夜にナイトツアーが決行されます。蛍やコウモリ観察など、離島の夜の探検はなかなかのアドベンチャーなのです。
和食の「発酵コース」。photo : はいむるぶし
「はいむるぶし」は1979年7月に誕生して以来、島の伝統や“八重山ブルー”の海とともに歩んできました。いつ訪れても、変わらぬ海の美しさと、スタッフの温かな笑顔が心を癒やしてくれるのです。
沖縄県八重山郡竹富町小浜2930
tel:0980-85-3111(代表)
tel:0980-85-3116(宿泊について)
施設:ブッフェダイニング、クラブダイニグ、オープンカフェ&バー、ショップ、プール、展望大浴場、スパ、カンファレンスルーム、水牛池、動物ふれあい広場、サンセット広場、ほか
https://www.haimurubushi.co.jp
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Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com