創業20周年に華やぐアマンダリに呼ばれ
人気リゾートの粋を味わいました。
「Amandari(アマンダリ)」ウブド/インドネシア・バリ島

 アマンリゾートの名が世界的なものになったのも、第一号としてデビューした「アマンプリ」に続く第2号の「アマンダリ」が人気を博し、世界的なブームを起こしたからと言われています。今や、そのアマンリゾートの数も22軒(2009年11月現在、最新は中国2軒目となる「AMANFAYUN」が間もなくオープン)となり、ハイダウェイのみならず、都会にも誕生を続けているのです。

 2009年10月21日~23日までの3日間、創業日となる22日を挟んで、アマンダリはいつに無く賑わいを見せ多くの人々で華やいだ日々を迎えました。

sekine1113_b.jpg創業20周年パーティーの夜を迎える準備中

世界中から創業20周年のセレモニーを祝う招待客が訪れ、加えて創設者でCEOのエイドリアン・ゼッカ氏、シンガポール本社からエグゼクティブ・ディレクターのトリナ・D・エバート氏、そして普段からアマンを愛するアマンジャンキーの宿泊者たち、現地の村の関係者、招待客、ジャカルタからの賓客も含め、その数は総勢300人以上にもなりました。小規模のプライベート重視のリゾートですから、こんなに大勢の人々が一度に集うのは、きっと、オープン以来のことだったに違いありません。

sekine1113_a.jpg創業20周年のこの日、メインプールは花で「アマンダリ」の文字が描かれた

 22日当日は、夕方からガムランの演奏が奏でられ、民族舞踊では子供たちから、舞踊師範の踊りまで、本当に素晴らしい時間に魅了されました。一方では20周年を祝うためにプールに花文字が飾られ、そのプールの水上に作られた演台では総支配人や各界の賓客の挨拶が行われました。その後は、神宮球場も驚くほどの'花火'が打ちあげられ、食べたり飲んだり踊ったり、大勢で20周年をお祝いしました。

sekine1113_h.jpg創業20周年を祝ったこの夜、ガムラン、民族舞踊、そしてこの写真の人形などバリの伝統が目一杯揃った

 アマンリゾートにはそれぞれストーリーがあります。時には世界遺産と共にあり、時には歴史的な村に存在し、また時には自然保護区にと、そのロケーションの魅力もアマンリゾートならではのものといえるでしょう。ここアマンダリにも秘められて歴史がありました。

sekine1113_c.jpg(左)それぞれのヴィラの門は村の家を模して造られている(右)それぞれのヴィラはプライベートプール付き

sekine1113_g.jpgヴィラの豪華なベッドルーム内

悠久の昔、バリへと渡ってきた僧侶が見つけたのは、巨大なバンヤンツリーの下に聖水の湧き出る泉だったといいます。神々の宿るこの場所に僧侶は寺院を建て、沐浴をして身を清めたというのです。そしてクデワタン村と名づけ、寺院には僧侶のお供だった虎が守り神として祀られました。

アマンダリの立つのは、まさにその伝説の舞台。クデワタン村発祥となったその土地なのです。今も、渓谷に向かって少し山肌を下りたところにはその'泉'が残り、古く朽ち果ててはいますが、石でできた'虎の守り神'が飾られている神聖な場所があります。実際にアマンダリのロビーの一部、屋根がない庭の部分に虎の石造が飾られ不思議なパワーを発しています。

sekine1113_e.jpg(左)早朝のウォーキングの後は巨大なバンヤンツリーの下でブランチタイム(右)敷地内にある蓮の池

sekine1113_f.jpg(左)オープンエアーの快適なラウンジ&バー(右)谷を見下ろすパブリックプールとバレ

sekine1113_d.jpg(左)少し下った場所にあるバレではリクエストをすれば食事も可能。やはり朝食が気持ちいい(右)バレでの朝食、新鮮サラダが美味しい

村人に愛され、世界のリゾートファンに愛されながら20年。それを期に昨年、アマンダリはクローズされてすっかりリニューアルされたのですが、創業当時とどこも変わらぬように、少しの変化もわからぬような同素材を使った化粧直しに、アマンダリの実力と健在さを見たような気がしたのです。(K.S)


Amandari(アマンダリ)

Kedewatan, Ubud Bali Indonesia
Tel +62-361-975333  Fax +62-361-975335
http://www.amanresorts.com/amandari/home.aspx
客室数/ヴィラ30室
料金/2010年4月末まで:US.$.750~3700、
2010年3月~年末まで:US.$.800~3700
施設/レストラン、バー&ラウジ、ヘルスクラブ(スパ&ジム)、テニスコート、プール、ライブラリィ、ショップ、他
アクセス/バリ島ングラライ国際空港から車で約1時間

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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