冬の温泉、新しい形を提案するホテル&旅館3選。

寒い冬にも、水の大好きな“人魚たち”はプールに集っています。そのプールが本物の温泉で満たされていたら……。温水プールではなく、温泉で満たされたプールを備えた3軒の宿をご紹介。これからの冬旅は、プールでリラックス&温泉三昧がおすすめです。

1. HOTEL THE MITSUI KYOTO

京都の中心に位置する幽玄の空間で、自家源泉に憩う。

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貸し切り「プライベート温泉」(100m²)は宿泊客専用。ゆったりと大きな湯船のほか、ウェットリビングスペースもあり、ルームサービスも利用可(7時~23時、¥15,000/60分

2020年11月3日に開業を迎えた新しいホテル「HOTEL THE MITSUI KYOTO」。敷地内に自家源泉を有し、豪華なウェルネスエリア「サーマルスプリングSPA」を地下に設えました。開業間もないホテルですが、ラグジュアリーな造りで圧倒的な存在感を示し、世界遺産のひとつである二条城の前という好立地に立つ最高級ホテルとしてのデビューでした。

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これが話題の「サーマルスプリングSPA」の中心施設。地下に湧く温泉を楽しめるスパエリアの温浴施設は水着着用。神秘的でゴージャスな施設で温泉三昧。

低層階の格式あるホテル棟の地下に造られた「サーマルスプリングSPA」は、温泉が満たされたプールのほかにスポーツジム、トリートメントの受けられるSPAが併設されたウェルネスエリアです。天然温泉に満たされた広大な温浴施設「サーマルスプリング」は、男女共有の利用が可能で水着か湯浴みを着用して利用します。「サーマルスプリングSPA」では5つのテーマ「時」「音」「光」「香」「水」が織りなす癒やしの場を演出。テーマのとおり、光やかすかに響く水音、中央に置かれた巨石など、まるで洞窟内にいるような趣があります。この温浴施設のエリアには、ほかにジャグジーや貸し切り温泉もあり、非日常のゴージャスな空間でリラックスし、温泉を満喫。心身を解き放つことができるでしょう。

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「サーマルスプリングSPA」へ向かう回廊。ここを歩いて非日常の世界へと誘われる。

いっぽう、隣接するSPAのトリーメントルームでは、自然由来のプロダクトを用いた施術が提供され、「東洋医学」「陰陽五行」を基本に丁寧な手技が披露されています。京都産の柚子や檜、黒文字の精油などから精製されたオイルもオリジナル、さすがにすべてにこだわる高級ホテルらしさが感じられます。
さらに同階には、「Onsenスイート」(100~101㎡)という特別室が2室のみ造られています。このスイート内にはプライベート露天温泉風呂が備わり、ホテル敷地内から湧出する天然温泉を楽しむことができます。寒い冬でも、「サーマルスプリングSPA」では水着で過ごす“セレブな時間”が流れていきます。

HOTEL THE MITSUI KYOTO
www.hotelthemitsui.com/ja/kyoto/thermal_springs-spa/

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2. アマネム

スパジャーニーを満喫! 冬のリゾートで温泉三昧。

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両サイドに大きな窓があり、明るく快適なアマン・スパのエントランスロビー。ここから「パーソナル ウェルネス イマージョン」の旅が始まる。

伊勢志摩という風光明媚な真珠の故郷で、英虞湾を見渡す伊勢志摩国立公園内の絶景地に立つ「アマネム」は、日本で3軒目となるアマン。この「アマネム」には、静謐な緑に包まれた2,000㎡もの敷地のスパガーデンが造られ、宿泊棟のヴィラからカートで移動。ここには世界のセレブが通う「アマン・スパ」があり、「水」をテーマに掲げています。

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温泉水を満たした屋外温浴施設「サーマル・スプリング」では水着着用。緑に囲まれた環境で静かに身体を癒やし、ストレスを発散。

実は、「アマネム」の敷地内には温泉が湧出しています。このスパガーデンには、その温泉を心ゆくまで堪能できる施設が造られているのです。まず、スパの敷地中央を占めるのが、広大な浴槽の「サーマル・スプリング」。ミネラル分豊富な天然温泉水に満たされた巨大なプールをこう呼んでいます。水着で利用する「サーマル・スプリング」は天然温泉水を利用しているため、屋外施設ではありますが、冬でもポカポカ。温度の違うふたつの温泉も備わり、温冷浴することで代謝を促し、心身をリフレッシュするというわけです。

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特に秋から冬にかけての朝は、こうして温泉水の湯気に包まれる。

「サーマル・スプリング」のほか、この広大なウェルネスエリアには、プライベート温泉が満喫できる豪華な4つのパビリオン(貸切風呂)が造られています。マッサージやトリートメントが受けられるトリートメント スイートやフィットネスセンターも備わり、この森は一大スパガーデンとなっています。

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アマネムの温泉は塩泉。湯冷めしにくく、遊びながらリフレッシュ効果を実感できる。

おすすめは、こうした温泉・温浴施設で思いきりリフレッシュした後に、マッサージやトリートメント、アクアティック・ボディワークなどの施術を受けること。より高いリフレッシュ効果を上げるのが、リゾートステイの醍醐味でしょう。「アマネム」では、こうした温泉の力を体験できる数々の施設を利用し、血管運動とリンパシステムを穏やかに刺激しながら老廃物の排出を促す、健康志向の「スパジャーニー」が提案されています。

AMANEMU
www.aman.com/ja-jp/resorts/amanemu/wellness-experience

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3. 星野リゾート 界 伊東

日本庭園を望む、豊富な湯量の老舗温泉でひと泳ぎ!

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日本庭園の池から望むホテル棟。

冬になると、東京や関東の温泉愛好家の中には、まるで“冬の習慣”のように決まって温暖な気候の伊豆半島に足を向ける人が多くいます。なかでも“常春の地”と呼ばれる伊東温泉は、別府、湯布院と並ぶ日本三大温泉といわれるほど湯量の豊富な老舗温泉として古くから愛されてきました。

温泉旅館「星野リゾート 界 伊東」は、その伊東温泉において、温泉噴出量が毎分約30,000リットルという驚きの湯量を誇っています。そして泉質は、カルシウム、ナトリウム−塩化物など“美肌の湯”。これらの成分により身体がポカポカと温まり、湯冷めしにくい温泉としてリピーターが多いのです。

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日本庭園の一角に造られた季節感を感じる瀟洒な温泉プールは、4つの異なる源泉で満たされ、一年中適温(30℃前後)を保つ贅沢な源泉プール。

そこで、冬こそプール!というお話をしましょう。4つの異なる源泉が注がれる「星野リゾート 界 伊東」の屋外温泉プールは、常に適温(30℃前後)が保たれる貴重なプールとして知られ、寒い冬にも屋外で温泉が楽しめる源泉プールが造られています。目の前に広がる日本庭園や、庭園に咲く可憐な冬の花々を眺めながらプールで遊ぶ冬の贅沢は、温暖な温泉地だからこそ可能な体験ではないでしょうか。

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源泉プールに隣接した“湯上り処の前には「足湯」が造られ、足から全身が温まる。飲み物をいただきながらゆったりとひと息つく、至福の時間も温泉地ならでは。

プールで遊び疲れたら、リラックスできる館内着に着替えてひと休み。プールに隣接する庭園の一角に造られた足湯に浸かり、ゆったりとティータイムというのも贅沢です。

何といってもここは伊豆の名湯、伊東温泉の旅館ですから、夕食への期待も大きいはずです。もちろん「界 伊東」では食事の期待も裏切ることはありません。近くの伊東港からは朝夕、新鮮な海の幸が水揚げされ、温暖な自然に育つ山の幸とともにテーブルを飾り、幸せな夕食のひと時を過ごせるでしょう。美食はもちろんですが、冬には効能あらたかな温泉を利用した、冬の源泉プールに遊ぶエキサイティングな滞在はいかがでしょう。

星野リゾート 界・伊東
kai-ryokan.jp/ito/hotspring/

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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