ボタニカル・リトリート ENOWA YUFUIN ～由布院／大分～ 由布院の豊かな森にリトリート誕生！ 温泉に癒され、食にパワーをもらおう。

由布院温泉の町はずれ、山の斜面を利用した豊かな森の中に感度の高いリトリート「ボタニカル・リトリート・ENOWA YUFUIN」が誕生しました。リトリートとリゾートとの違いについて、日本ではまだ一般的とは言えないようですが、ここ「ENOWA YUFUIN」では特別感を気負うことなく体感でき、滞在しながら素直に癒されるのがわかりました。

ストレス社会において、リトリートが注目されつつあるのも確かです。リトリートの本来の意味や目的は、観光旅行やショッピング、夏休みやスキー休暇などに特化されず、住み慣れた場所を離れて、疲労困憊した心身を休め、素の自分を取り戻す過ごし方の提案がなされています。自分と向き合い心身をリセットする"転地療法"のような意味があるのです。

「ENOWA YUFUIN」の環境はリトリートとしてパーフェクトに整い、静けさや、大自然との一体感、ラグジュアリーな設備、そして何よりも注目度の高い食事が用意されゲストを迎えています。食の優れた提案はリトリートには欠かせません。食事は体の内面からパワフルに元気を取り戻すだけではなく、精神を安定させ、生きる源となり、大きな喜びでもあるのです。

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食に対するコンセプトとして、カロリー軽減、ヘルシー志向、野菜を多く使うなどは語るまでもありません。机上で論理を語るだけでなく、ここには実践という本物志向の取り組みがあります。食の総責任者であるタシ・ジャムツォは食事に対してもわかりやすい名言を残しています。「その日のメニューは、ファームが決める」「食材を育んだ土、地球の力、その生命観までを伝える料理を」というのがタシ氏の哲学です。そして「FARM DRIVENの真髄を味わってほしい」と語っています。

野菜のおいしさを極限まで味わうために、タシ氏はリトリート開業の数年前から"ENOWAファーム"を作り、野菜生産のためにそこで土づくりから始めました。そして館内のレストラン「JIMGU」では、旬を迎えたその日に収穫されたばかりの野菜料理が提供されるのですから、楽しみでしかありません。FARM DRIVENには"農場主導"の意味があり、その日いちばんの食材からメニューを作るという、"すべてのおいしさはファームにあり"とする考えです。食材の見た目や大きさではなく、旨味の凝縮された旬の野菜を収穫し、ファームからテーブルへ最速で供給するという鮮度が生み出す味わいなのです。

もうひとつの驚きは、ファームで働くことで、ファームのスタッフやキッチンの仲間たち（総勢25人）にも、そんなフィロソフィーからチームを思いやる気持ちや協力体制が芽生え、互いに敬意が生まれるまでに波及するという、土と一緒に自然と接することの凄さでしょう。そうした思いで育てられ、収穫された食材が旬を迎えて皿に乗る歓びの食事が提供されています。

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一方、滞在用の客室はいずれも十分にスペースのとれたラグジュアリーな空間です。幸運なことに、最も広い部屋プレミアムスイート「HILL TOP SKY PAVILLION」(165㎡)に滞在できました。テラスには大きなインフィニティプールと露天温泉風呂が設置され、由布院の町を眼下に見晴らす絶景の部屋です。客室はさまざまなタイプが用意され、滝のあるヒルサイド・ウォーター・フォール・ヴィラ（108㎡）など広いヴィラのほか、ROOMとして78㎡の客室が揃っています。いずれもゆったりと優雅な作りはリトリートらしく、客室内では大きな窓の外に見える森との一体感がたまりません。

4万4千㎡の敷地は勇壮な由布岳の麓、美しい山の斜面に広がっています。その最上部には「HILL TOP SAUNA」が作られ、天空のサウナとして大空と視野の開けた情景が楽しめます。特に好天の日の夕焼けは素晴らしく、貸し切りサウナのデッキでプライベートな時間を過ごすことも可能です。リトリートに大切なものはすべて整った施設ですが、さらに加えるなら、細やかな気遣いや優しいもてなしも心穏やかな滞在につながります。全19室という限られた客室ですので、今後、存在が知れ渡るようになれば予約が難しい施設となるかもしれません。

ボタニカル・リトリート
ENOWA YUFUIN
大分県由布院町川上　丸尾544
Tel：0977-28-8310
https://enowa-yufuin.jp/about-enowa