贅沢なホテルに温かなもてなしが映える! オープンマインドな「ジャヌ東京」へ。
ホテルへBon Voyage 2024.05.03
すでにアマンの姉妹ブランドであることが周知されたホテル「ジャヌ東京」は、2024年3月13日、麻布台ヒルズのレジデンスAに誕生しました。今後もいくつものジャヌがオープンを控える中、アマンの姉妹ブランドとして、世界に先駆け東京がジャヌ初の舞台となりました。
姉妹ブランドとは言え、ジャヌのコンセプトはアマンとは全く異なります。アマンが創業以来、風光明媚なビーチや世界の都市の一等地に佇み、プライバシーを守り静謐な空間で時を楽しむ大人のサンクチュアリ的存在であるならば、ジャヌは次世代の旅好きたちがつながりを求め、ともに感性を高め合うというオープンマインドで都会的なラグジュアリーホテルです。ジャヌはサンスクリット語で「魂」を意味し、エネルギッシュでより高揚感のある環境を好む人々や、若い世代の旅行者が望むソウルフルな体験を提案するといいます。
客室総数は122室、客室は10タイプのカテゴリーが用意されています。それらの広さは55㎡から、スイートでは75㎡からですが、最大のスイートは284㎡と言う広さです。都心の高層ホテルとの違いは、多くの客室にプライベートバルコニーが設置されていることでしょう。また、コネクティングルームも用意しており、ファミリーやグループでの旅行にも対応しています。客室内は、パブリックスペースの華やかさに比べると色遣いもデザインも優しく、奇をてらうこともなく、コンテンポラリーながらとても落ち着いた印象の上質感にあふれています。客室からは方角により目の前に東京タワーが見えたり、いずれの向きの客室からも都心のダイナミックな情景が楽しめます。またまた同時にどこからもドラマチックな夜景が楽しめるのは言うまでもありません。
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ムーブメントスタジオも含め4フロアに約4000㎡もの広さを誇る「ジャヌ ウェルネス」はまさに革新的で豪華そのものです。施設内には、25mの屋内温水プール、スパトリートメントルーム9室、ハマム(トルコ式サウナ)、バーニャ(ロシア式サウナ)などが揃い、外に出なくても1日中ホテル内でゆったりと過ごせそうです。
自身の目的達成のためのファンクショナルトレーニングはもちろん、その他にも充実のスパメニューが揃う、都内屈指のスパは見逃せません。また、ジャヌのコンセプト"ソーシャルウェルネス"の通り、屋内プールサイドにもデイベッドやソファ、デッキチェアやティーテーブルなどが置かれており、そこで語らいも可能。他にプールサイドには、アートが幾重にも飾られてラウンジのように見え、独特な雰囲気のプールエリアにおいても社交の場として楽しめるということなのです。
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ホテル館内には8軒ものレストラン&バーが造られています。驚きは、すべてがホテル自営の個性派レストランであること。外部からのビジターも利用可能なレストランは、いずれも新たなダイニングシーンの提案をしています。ホテルのメインテーマである"つながり"が、食文化の世界にも及んでいるようです。
ライブ感あふれ、イタリアの豊かな食文化を愉しめるオールデイダイニングの「ジャヌ メルカート」、女性シェフがハイセンスなスイーツに挑戦している「ジャヌ パティスリー」、ランチ&ディナーも可能な「ジャヌ グリル」、人気のアフタヌーンティーが話題の「ジャヌ ラウンジ&ガーデンテラス」、広東料理の技法を採り入れたダイナミックな本格中国料理の「虎景軒(フージン)」、伝統の炭火焼き料理を現代風にアレンジする「SUMI」、新しい江戸前鮨の高級店「飯倉(いいぐら)」、そしてシグネチャーカクテルがずらり揃う「ジャヌ バー」、食の饗宴もここまでくれば長期間滞在しても飽きることのないグルメが楽しめるはずです。
ウルトラ・ラグジュアリーな施設でありながら、気取らない雰囲気と温かなもてなしがジャヌ東京の魅力であるように思えます。アマン及びジャヌの会長兼CEOのヴラッド・ドロニン氏は、「東京のような活気ある都市環境に完璧に溶け込むエネルギーをもってデザインされている新しさがある」といいます。都会的でスタイリッシュなジャヌ東京が掲げる"ソーシャル"は、多くの人が集い社交するという、コミュニティ中心のジャヌの価値観にぴったりと嵌る、そんなスタートのような気がします。
ジャヌ東京
東京都港区麻布台1-2-2
Tel:03-6731-2333(代表)
www.janu.com/janu-tokyo/ja/
Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com