JR九州ホテル ブラッサム新宿 ~新宿/東京~ JR九州が放つ首都圏第1号ホテル「ブラッサム新宿」、観光客が殺到する魅力とは?
ホテルへBon Voyage 2024.08.28
JR九州と聞けば、ラグジュアリーな特別列車「ななつ星 in 九州」ですっかり有名になりましたが、それだけではなく、「D&S列車」(デザイン&ストーリー列車)で日本の鉄道会社を先導するほど、数多くのテーマ性を掲げた憧れの列車を走らせているのです。たとえば、「特急ゆふいんの森」「特急 海幸山幸」「特急 かんぱち・いちろく」「特急 A列車で行こう」など枚挙にいとまの無いほど、九州各地の食旅や文化、景勝地を走り抜け、列車旅愛好家や列車マニアを歓喜させています。また、2022年9月23日 には西九州新幹線も開業しました。
そんなJR九州のグループ会社「JR九州ホテルズ株式会社」が、東京に初進出させたホテルが、2014年8月8日開業の「JR九州ホテル ブラッサム新宿」です。JRや小田急線、地下鉄線などが入り組む新宿駅。その南口から徒歩でわずか3、4分、地下鉄大江戸線新宿駅からならわずか徒歩2分の距離にありますが、それでも東京随一の繁華街新宿で騒音問題がないのが奇跡的です。主要道路から1本奥に入っているため静かな滞在が約束されているのです。これだけ便利なロケーションにあり、交通アクセスも抜群のホテルですから、時を争うビジネスマンが利用しないはずはありません。同時に、現在はインバウンドの外国人客や国内観光客も多く、筆者自身のように、地方への移住者も東京の拠点として利用しています。最高級ラグジュアリーホテルとは違う、まさにTPOを重視した見逃せないホテルなのです。
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部屋数は全238室(うちユニバーサルツイン1室)、最大の部屋で38㎡、最小で18㎡の広さがあり、最も多い数は103室揃う25㎡のスーペリアツイン。いずれも使い勝手の良い快適な部屋が揃います。ホテル外観は九州の和を表現したといい、「織物」を想わせる上質感がありとてもシックな様相です。
ロビーに入ると天井高5mの空間には石や木など自然素材が使われ、館内全体に九州由来のアートワークが活かされています。客室内もしかり、九州を想わせるアートワークや、八代のイグサを織り込んだ照明、波佐見や木の茶器、佐賀のビードロなど、"オール九州"7県の魅力がホテル随所に飾られ発信されているのです。
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私自身、このホテルを知る以前から時折通っていて馴染みのある1階のレストラン「赤坂うまや新宿」(2024年8月で開業10周年)は、東京・赤坂に本店がある、歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さんがプロデュースした食事どころです。食の宝庫である九州の食材を採り入れた朝食がホテル滞在客には大好評。ランチやディナーでも九州食材を使った定食や炭火・創作料理が楽しめます。
近年では、「嬉野 八十八」(2023年10月1日開業)や「長崎マリオットホテル」(2024年1月16日開業)など、次々にJR九州が運営する宿泊施設が開業しています。ここ「JR九州ホテル ブラッサム新宿」は、東京新宿というメガシティの中心に於いて、フルサービスホテルではありませんが、スタンダードが確保され、最重要ポイントである「安全・安心・快適」が守られた"常用したくなる"ホテルなのです。
JR九州ホテル ブラッサム新宿
東京都渋谷区代々木2丁目6-2
03-5333-8687
https://www.jrk-hotels.co.jp/Shinjuku/
Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com