長崎マリオットホテル ~長崎市~ 長崎の国際都市化が加速、シンボリックなホテル誕生!
ホテルへBon Voyage 2024.10.28
2024年1月16日、日本屈指の情緒的な港町長崎に、インターナショナルなブランドホテル「長崎マリオットホテル」がオープンしました。マリオットホテルの開業は九州では初となり、国内では9番目となりました。
歴史的な背景に彩られた長崎の街には、いたるところにストーリーのある歴史遺産や、商業で成功した老舗店舗などが格式ある軒を構えています。いまなお情緒あふれんばかりの坂の街・長崎に、2022年9月23日、長崎と武雄温泉を結ぶ西九州新幹線が開通しました。まさに未来に向けた新しい街づくりが、また始動した印象があります。その新幹線の始発駅である長崎駅に寄り添う商業ビルの高層階に併設されたのが「長崎マリオットホテル」です。
建物の外観は、長崎港に入港する大型豪華客船がモチーフとなり、コンセプト全体に"船"を感じさせるデザインが施されています。流線型で船をイメージしたエントランスロビーのデスク、各階のアートワーク、カーペットの模様、客室の内装、客室テラスまで、世界を就航する客船がイメージされており、全体に異国への旅を想うエッセンスが加わっています。
客室数は全207室あり、179 室のゲストルームと 28 室のスイートからなっています。設備は他に、オールデイダイニング「HARBELLA」、鉄板焼き、江戸前寿司を提供する「DeJima(デジマ)」、そしてバーラウンジ「THE AZURITE」の 3 つのダイニングで構成されています。いずれのダイニングも長崎県産高品質の地産食材が使われ、長崎の豊富な食材を堪能させてくれます。
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「いずれ長崎のシンボルに」と願うホテルですが、長崎駅に隣り合うホテルのロケーションは素晴らしく、7階に位置するレセプションに到着しチェックインする時から、真正面に眺めるシンボリックな稲佐山を望め、その麓まで広がる長崎の街と港も見渡せます。夜景となるとよりドラマチックな美しさに驚かされます。2021年、9年ぶりに開催された「世界夜景サミット in 長崎」において、モナコ、長崎、香港の三都市が「世界新三大夜景都市」に認定されました。これで"長崎"の名誉がまた増えたことになります。夜景でなくとも、日中はホテル7階のレセプションエリアから、南に長崎港の東西を結ぶ斜張橋、美しいフォルムの「女神大橋」を見晴らし、大浦天主堂やグラバー園が位置する南山手エリアや、夕陽を望む西側には長崎市のシンボル・稲佐山(333m)が、"これぞ長崎"という360度の情景を魅せてくれます。
客室数は全207、その7割にバルコニーが設けられました。客室をより贅沢に選び、エグゼクティブルームやスイートルームに滞在すれば、エグゼクティブラウンジ「Mクラブ」が利用可能です。時差のある海外から飛んでくるゲストのためにも、24時間オープンのサービスはありがたいもの。インターナショナルブランドならではのスタンダードでしょう。そのラウンジでは飲み物やスナック類を終日無料で提供。カクテル&コーディアルサービスタイムには、毎日、温製と冷製のオードブル、フィンガーフード、スイーツなどが用意され、ゲストの満足度が高いことで知られています。
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客室はすっきりとモダンなスタンダードが36㎡、最高級のインペリアルスイート(242㎡)、西九州新幹線の走行が見える「かもめスイート」(78㎡)も6室用意されています。港側も街側も、それぞれに情緒あふれる長崎の情景を堪能でき、バルコニーに立てば、まるで豪華客船に乗ったような気分......。街に居ながらにして異国情緒がたっぷりです。そしてスタッフの優しいもてなしも旅のクオリティを上げてくれました。
長崎マリオットホテル
長崎市尾上町1−1
Tel:095-895-9995
https://www.marriott.com/ja/hotels/ngsmc-nagasaki-marriott-hotel/overview/
Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com