東京エディション銀座 ~銀座・東京~ 世界の巨匠がコラボ!日本の伝統文化を昇華したデザインの「東京エディション銀座」へ。

東京の中心である銀座に2024年3月の開業した「東京エディション銀座」は、「織る」をコンセプトに、世界的な建築家、隈研吾氏のデザインと、ミニマルなブティックホテル造りで世界的名声の高いイアン・シュレーガー氏の追及するシャープなデザインがコラボした、贅沢なホテルとして好評を博しています。「『織る』をコンセプトに、壁の模様は、格子状に重なったメタルでできていて、繊維が重なった織物のように見えています。銀座という特別な街に出来上がった新たなランドマークとしてのデザインが構築されました」とホテルスタッフは語ります。改めて外に出て外壁を見上げ、その美しさに驚かされました。

1.エディション銀座外観.jpg
ハイダウェイと呼ぶに相応しいエリア。銀座通りからほんの少しだけ奥に入ったあづま通り沿い。タクシーを降りて外観も見ずに中に入り、改めて外に出て美しい外観を確認して感動。「街全体を織り上げる」ことをコンセプトとして表現。

ホテルは銀座通りからほんのワンブロック奥まった場所に建っています。特徴的だと聞いた色彩を感じさせるメタルが編み込まれたようなファサードは、どことなく華やいだ"和"のテイストが感じられます。表には目立つアイコン的なホテルサインもなく、知る人ぞ知るこのスタイリッシュなビルの小さなエントランスドアは、都心の隠れ家のような雰囲気もあります。しかしドアマンから中へと促された後は、1階に広がるロビーも、その奥に造られた「Lobby Bar」のカウンター周りも、日本にはこれまでに無かった空気感に包まれていて足が止まりました。そこは別世界、いま自分がどこの国にいるのか一瞬わからなくなるほど、ここそこに多言語が飛び交うグローバルなムードが漂っていたのです。

2.エントランスの階段とバーの一角.jpg
エントランスに入ると印象的なLobby Barへ。ここはイアン・シュレーガーが唱える「ロビー・ソーシャライズ」の場。ホワイトメタル製の階段は2階のシグネチャーバー「Punch Room Tokyo」へ続く。

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訪れた7月16日、ホテルには華やいだ雰囲気が舞っていました。それは前日の7月15日、マカオで開催されたアジア最高のバーアワード「Asia's 50 Best Bars 2025」(主催:ウィリアム・ リード・ビジネス・メディア)に於いて、「東京エディション銀座」のシグネチャー カクテルバー「Punch Room Tokyo」が世界36位にラインクインという、嬉しいニュースがホテルに到着したからです。

3. パンチルーム.jpg
階段を登りきるとまず「Punch Room Tokyo」でまず目を惹くのがアンティークなスタンド型シャンデリア。パンチとは、スピリッツ、スパイス、柑橘類、ティー、シュガーの5種類をミックスした飲み物が原型と言われるカクテル。

「Punch Room Tokyo」があるのは2階、19世紀のロンドンのプライベートクラブをイメージして造られました。日本初の本格的なパンチボウルを体験できるバーとしてアワードを受賞し、世界の優れたバーの仲間入りを果たしたわけです。ただお酒を飲まない筆者自身、パンチを味わったこともなく......。ホテルのスタッフに「パンチとは?」と尋ねました。

「Punch Roomはロンドンに1号店が誕生(2013年)したラグジュアリーライフスタイルホテルブランド、エディションのシグネチャーバーなんです。バーの主役となったのは、ゲスト同士でシェアして楽しみを分かち合い交流を深める「パンチカクテル」のこと。日本では日本流に『日本のスパイスと居酒屋』『日本のお茶と三大庭園』などのテーマを5つに絞り、日本文化や日本の素材で作られるパンチカクテルを提供しています」

5.デラックスキング.jpg
デラックス・キングは贅沢な邸宅に訪れたかのよう。落ち着いたプライベート感があり、静かに過ごすには最適。

ホテルの部屋数は全部で86室。チェックインを済ませ客室に案内されると、スタンダードで41㎡という広さを誇り、落ち着いた雰囲気のゆったり感があります。自然を感じるダークウォールナットの床や壁、そしてカスタムメイドのトラバーチンやクリーム色のレザー仕様の家具が置かれ、高級感の中にミニマルな統一感がありました。13階には115㎡のゴージャスなペントハウスも造られています。

8.ペントハウスリビング.jpg
13階にある贅沢なペントハウス。寝室、リビングルーム、バスルームを含んで115㎡の広さを誇る。写真にはないがパントリー・キッチンも設えてあり、長期滞在のゲストにも対応。

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10.ルーフトップ.jpg
贅沢なルーフトップワインバー「The ROOF」と夜景。東京タワーをはじめ、都会の夜景を満喫できる大人の空間。

「大人のホテル」を感じたのは、屋上に位置する「The ROOF」の存在です。緑がここそこに置かれ、プライバシーにも配慮された空の下のバーでは、シャンパーニュやワイン、国産スピリッツや和の素材を使ったシーズナルカクテルが提供されています。加えて、メインダイニング「Sophie at EDITION」のモダンブラッスリー料理の軽食もここでいただけるとあって、宿泊客はもちろん、ローカルのゲスト達で連日賑わっているのだとか。

4.メインダイニング・sophia day.jpg
14階には目にも鮮やかな彩のメインダイニング「Sophie at EDITION」が。いくつかのブースに異なるデザインがあり、それぞれに雰囲気を楽しめる。提供されるのはモダンブラッスリー、シェフお薦めのメニューは「ブイヤベース」。朝食もここで、あずきとホイップクリームを添えた「抹茶フレンチトースト」も好評。

世界のハイブランドがずらり、日本の誇る老舗店舗も多く点在する銀座二丁目エリア。まさにいま存在感をじわじわと広げ、マリオット・インターナショナルの最高級ブランド「エディション」の日本2号店として独特なオーラを放っています。

東京エディション銀座
中央区銀座2丁目-8-13
Tel:03-6228-7400
https://www.editionhotels.com/tokyo-ginza/

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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