【Therme 51° /スイス】スイスの老舗温泉リゾートで雪見風呂!
ホテルへBon Voyage 2026.01.27
スイスの老舗温泉リゾートで過ごす
白銀に包まれる有意義な冬の休暇!

古代ローマ時代にすでに発見されていた伝統の温泉地。アルプスの山々に囲まれた名湯の里はスパリゾート、ヘルスリゾート、スポーツのメッカ。村の中心地の標高は1402m。
大都会チューリヒから温泉リゾート地のロイカ―バードを目指し、SBB(スイス国鉄)で3時間と少し。ロイク駅で降りてからは駅前から乗るバスで急坂のつづら織りを30分ほど登っていきます。景色はローヌ谷を眼下に見下ろし、あっという間に高い岩山が見えてきたらもう温泉地ロイカ―バードに到着です。

ロイカ―バード温泉水を引いた露天プール。この写真は公共施設の大きなプールで。冬の冷たい空気の中で浸かる熱めの温泉は本当に快適。
ロイカ―バードは、アルプスの険しい岩山に囲まれた老舗の温泉リゾート地であり、山村は、古代ローマ時代にすでに発見されていたという歴史ある村。なんと65もの源泉から、毎日390万リットルも湧出する高温51度の湯を、村の20ケ所以上のスパリゾートに利用し、古くから観光地として発展してきたのです。夏の避暑地としてはもちろん、実は、冬のウインタースポーツの場としても大いに親しまれています。何しろ、冬には温泉施設で"雪見風呂"が可能。温泉好きの私たち日本人のような情緒を感じるかどうかは別として、エキサイティングな景色の中で、温かな温泉に浸かるのは、スイスでも日本でも、変わらぬ快適さと満足感に満たされます。

山の麓にある「テルメ51°」の全景、向かい側にはもうひとつの棟であるゲストハウス「フォルクスハイルバート」が。後ろに聳える山は標高2269mから2322m。頂上には「ゲンミ峠」へ続く長い峠道が続く。村からはケーブルカーであっという間に山頂へ登れる。
村には温泉を利用する医療関係の施設も充実し、リハビリセンターや公共温泉、さらにホテル内のスパにも温泉が使われています。私が滞在したのは「テルメ51°」という村の中心にあるモダンなホテルで、2棟の建物からなる家族経営の4つ星ホテルでした。大掛かりな温泉の公共施設「アルペンテルメ」と「ロイカーバート・テルメ」の中間地点に位置し、ホテル2棟は、ゲストハウス「フォルクスハイルバート」と浴場のある「テルメ51°」で構成されています。この「テルメ51°」では、2棟のどちらに滞在しても専用プールやスパ施設が自由に利用できるのです。

「テルメ51°」内のメインの・レセプション。ゲストハウス「フォルクスハイルバート」に滞在するゲストもここでチェックイン。
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充実した温泉施設とセラピープログラムで
幅広い年齢層に対応

「テルメ51°」の敷地内にある数々のスパ施設。丸いプールも温泉水。
ホテル内にはフィジオセラピー、ウェルネス、エステティックエリアが整い、各種サウナ、アルプスハーブスチームバス、赤外線室、クナイププール、裸足道、露天風呂とジャグジーが整い、個別にフィットネス・セラピープログラムも用意されます。ゲストハウス「フォルクスハイルバート」には子ども用プレイルームと図書室まで完備。滞在した日は偶然に、「テルメ51°」の施設のひとつとして、インフィニティ温泉プールが新設されオープニングを迎えました。

スパでのトリートメントやプールの後に好きなように使えるリラクゼーションルーム。
「テルメ51°」は複数の健康保険会社より療養施設や医療温泉として認定されており、フィットネススタジオもありますので、理学療法・マッサージ・ウェルネス施術用の全治療室に対応できるため、それらを目的に"湯治"のように、長期滞在をするゲストも多いといいます。

スイスならではの朝食はチーズやミューズリィ、ハム・ソーセージなどがとても美味しい。ビーガンにも対応している。
ホテルには2棟で全38室の快適な客室(大半にバルコニー付き)を備え、いまの時代らしく、タブレット端末によるコンシェルジュサービスや、4名が泊まれるような広いジュニアスイートも完備されています。

客室のひとつ。山のホテルらしくシンプルな木造りの客室内は床暖房はもちろん、落ち着いてゆったりと過ごせる。温泉水を使った暖房のため館内全体が温かい。
食事はというと、ビーガンやベジタリアン料理も取り入れたアラカルトメニューが自慢のグルメレストランがあり、スイスらしいチーズ料理や地域の特産品をずらりと揃えた現代的な料理も用意されます。特に朝食にはこだわりがあり、バラエティ豊かな活力あふれる朝食ビュッフェに、誰もが驚くほど食べて1日を元気に......という印象です。スイスと言えば、夏の山歩きばかりが強調されますが、こうして日常を離れ、冬の温泉地で過ごすのもスイスのもうひとつの過ごし方なのです。

村からケーブルカーで上り詰めた山の頂上に「ゲンミ峠」が。「ゲンミ峠」は、通商の道として約200年前から多くの旅人が行き交った歴史的なアルプス峠。世界的な作家ゲーテやコナン・ドイル、マーク・トウェイン、レーニン、パブロ・ピカソなど、多くの著名人が訪れた。ゲンミ峠出発点に広がる山上湖ダウベンゼーは小説『シャーロック・ホームズ最後の事件』にも登場。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com




