成田空港に誕生したデザインホテルは、
世界が注目のお洒落な"カプセルホテル"です!
9h(ナインアワーズ)成田空港
~千葉/日本~

 2014年7月20日、成田国際空港内の第2旅客ターミナル駐車場棟B1に、成田空港初となる空港直結のホテルが誕生しました。ホテル名は「9h成田空港」(ナインアワーズ成田空港)といいます。

01-sekine-140812.jpg

空港内に置かれた「9h」の広告。実物大が置かれた迫力に通る人が立ち止まる。

 ホテルの種類はデザイナーズ・カプセルホテル。「え?」という方がいらっしゃるかも知れませんが、ホテルからは利用者にこんなメッセージを送っています。「カプセルホテルという言葉には、不安や閉塞、不快といったイメージがつきまといました。9hは、適正なサービスを設定し、ユニットならではの快眠と居住性を追求、合理的な機能と人の流れを作り出すことでカプセルの常識を覆します。先入観を壊し、新しいクオリティを作ります」と。

02-sekine-140812.jpg

洒落た雰囲気のエントランス。スタイリッシュなホテルであることがこのエントランスから見えてくる。

03-sekine-140812.jpg

エントランスに入ると直ぐにレセプション。男女の入り口は左右に分かれ、セキュリティも万全。ここでチェックインし必要なアメニティを受け取り、ドアを開けるとゆったりとした個々のロッカーが作られている。

 その通り、ナインアワーズの提案するステイ9時間は機能性と快適性に溢れています。まずシャワーの1時間、睡眠の7時間、歯磨きや身支度、休憩などなどレストの1時間で合計9時間の設定です。「決して高級ホテルと競うようなサービスの提供ではない」(ナインアワーズ、油井氏)というように、シンプルで、必要であるものが快適に揃うホテルなのです。

04-sekine-140812.jpg

これがロッカールーム。大きなスーツケースも入るように設定。

 チェックインすると室内着、ロッカーキー、タオル、歯ブラシ、スリッパが手渡され、男女の棟は完全に左右に分かれ男女別ステイが原則。スーツケースの入る大きめのロッカーも用意されています。肝心のベッドルームであるカプセルは"スリーピングポッド"と呼ばれ、中は想像以上に広々とし、角のないR型のお洒落なフォルムのポッド内は威圧感を全く感じさせず、不思議な落ちつき感があります。ポッド内寝具であるマットレスは、特殊立体構造で体圧を分散するという西川産業「エアーサイクロン」が使われ、トランジット疲れや長旅の疲れを癒す安眠が約束されています。

05-sekine-140812.jpg

ずらりと並んだスリーピングポッド。中に入ると以外と広く落ち付感があり快適。

06-sekine-140812.jpg

中は優しいアースカラー、工夫されたポッドと快適なマットレスで安眠間違いなし!

 アメニティのひとつ、シャワー室に取り付けられたシャンプー、コンディショナー、ボディローションは、人にも地球にも優しい天然素材のTAMANOHADA「005」を使用。またとりわけ重点を置いているというシャワー室やトイレなどの清掃は、その回数の頻繁さにも驚きました。クリーンナップは、ホテル好印象の最重要ポイントとなりますから。

07-sekine-140812.jpg

洗面所とトイレは広く清潔。

08-sekine-140812.jpg

ゆったりスペースのシャワールーム。清潔さを保つために頻繁な清掃を心がけている。

09-sekine-140812.jpg

シャワールームに置かれたバスルームグッズは、自然派の代表的なメイド・イン・ジャパン「TAMANOHADA」(玉の肌石鹸)。

 「9h」の第1号店は、4年ほど前に京都寺町に生まれた「ナインアワーズ京都店」でした。成田空港店の黒遣いのスタイリッシュなインテリアとはと違い、純白の内装が目映い女性的なホテルです。ホテルが料金の安さだけを競うなら支持者は限定的でしょう。本音を言うと、京都の一号店誕生直後に飛んで行ったときには、私自身"カプセルホテル"滞在の経験もなく、信頼感は半信半疑でした。人生初のカプセル挑戦でしたが、そのクオリティ、機能性、デザイン性など、明解なコンセプトと清潔感溢れるホテルにすっかりファンになってしまいました。
「9h成田空港店」は24時間チェックインが可能。お陰で前泊、後泊のホテルの心配がもう無くなりました!(K.S)


9h(ナインアワーズ)成田空港店
千葉県成田市古込字古込1番地1
成田空港第2旅客ターミナル隣接、立体駐車場第2ビルB1F
TEL:0476-33-5109
nrt@ninehours.co.jp
客室数:カプセルユニット129室(男性71、女性58)
料金:宿泊3,900円~(チェックアウトAM10:00) デイユース1,500円/最初の1時間、 以降1時間毎500円で延長可 シャワー利用1,000円/1時間以内
施設:シャワー室16室(男性7、女性9)

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
シティガイド
フィガロワインクラブ
編集部員のWish List!
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories