都心から至近距離のリゾート島に
今話題のゴ―ジャスリゾート誕生
「Capella Singapore Sentosa(カペラ・シンガポール セントーサ)」セントーサ島/シンガポール

 6ツ星クラスのリゾート「カペラ・イスタパ」(メキシコ)に続き、「カペラ」ブランドのスーパーゴージャス・リゾートが新たに誕生しました。場所は、シンガポールのリゾート島'セントーサ島'です。

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オープンは2009年3月末のことでした。「カペラ・シンガポール セントーサ」の特徴は、なんと言っても、都心から車でわずか10分から15分ほどで到着できるアクセスの良さと自然に恵まれ、周囲には熱帯雨林が広がり、窓からは海が見渡せるというリゾートにはもってこいの環境なのです。下から一気に坂を上ると白亜の館「タナメラ」が聳え、このコロニアル建築の館がリゾートのメイン棟となっています。

sekine0626_b.jpgコロニアル建築のメイン棟と庭を挟んで建つ「R」系の客室棟、1Fはラウンジ・バー

 レセプションやライブラリィ、ファインダイニングの中国料理レストラン「カッシア」など、パブリックなスペースのある'タナメラ'は、1988年まで英国軍によって使用されていた建物といい、当時は華やいだ舞踏会や数々のパーティ、集会などに利用されていたといいます。館内はすっかり新しく化粧直しがされてはいますが、天井の高さや優美なドア、窓ガラスの大きさなど、ここそこに英国調の面影が薫っています。このタナメラと庭を隔てて建てられたのがスタイリッシュな客室棟です。設計したのは英国人、ノーマン・フォスター氏。美しいコロニアル建築とのバランスに配慮された、独特の'R型'デザインが話題になっています。俯瞰で見るとその'R'は数字の8の字になっていて、中国文化で8は縁起のいい幸運な数字なのです。

sekine0626_c.jpgコロニアル建築'タナメラ'内のロビー

sekine0626_k.jpg(左)メインダイニングである中華レストラン「カッシア」のテラス席(右)緑に囲まれたプールのひとつ、左に見える建物はヴィラ棟

sekine0626_g.jpgメインプールから海を望む

 部屋数は111室。客室、ヴィラ、長期滞在用のマナーハウスもあります。そのほか、施設はオールデイダイニング「ザ・ノウル」、ラウンジバー、アジア初のスパ「アウリガ・スパ」、3ヶ所のパブリックプール、そしてタナメラの2階部分にはライブラリィがあり、ここでは軽い朝食やアフタヌーンティー、夕暮れ時のカクテルまで提供される静かで優雅な空間があります。テラス席でグラスを傾け夕日を眺めるカクテルタイムは、きっと、最高のリゾートシーンではないでしょうか。

sekine0626_j.jpg(左)オールデイダイニング「ザ・ノウル」で供されるアジアンテストの新感覚料理(右)アジア初の「アウリガ・スパ」、シングルトリートメント・ルーム

sekine0626_h.jpgスパへのアプローチ、壁にあるのは魚を象った彫刻

 シンガポールは今、国を挙げて観光を誘致しています。街にゴミが無く清潔なこと、約束を破ると罰金が厳しく高いことなどは世界的にも知られていますが、街中に花や緑が多いことも改めて驚かされました。熱帯アジアの木々や花々が大切に育てられ、街を覆いつくしているのです。とりわけセントーサ島はもともと熱帯雨林に覆われた島。
高層ビルや再開発の進む地区の幾つもの起重機、豪華客船から商船、小さなヨットまで、船の行き来する都会の海を隔て、多忙な都会がすぐそばにあるなんて信じられないほど大自然の残る環境にあるのです。疲れた週末に逃避行も可能、恋人との休暇も素敵です。あっという間の別世界が、これほど都会生活の近くに存在していること自体、羨ましい限りですね。(K.S) 



Capella Singapore Sentosa(カペラ・シンガポール)
1、The Knolls Sentosa Island, Singapore 098297
☏: +65-6377-8888  Fax: +65-6337-3455
http://www.capellasingapore.com
客室数/111室
客室料金/:客室SGD.650~、ヴィラSGD.1800~、
カペラ・マナーハウス:SGD.7500.
施設/レストラン(カッシア・ファイン・チャイニーズ、ザ・ノウル・オールデイ・ダイニング)ボブズ・バー、プール、スパ、ショップ、ライブラリィ
アクセス/シンガポール国際空港から車で20分前後
                    

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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