魅惑の「CHI(氣)スパ」と絶品グルメ、
やっぱりタイは南アジアのリゾート王国です。
「Shangri・La Hotel Bangkok
(シャングリ・ラ ホテル バンコク)」バンコク/タイ
ホテルへBon Voyage 2012.04.27
バンコクのメインストリートのように、街の中心地を滔々と流れるチャオプラヤ川は、人々の通勤や荷物の運搬、観光クルーズなどすべての場面で活発に利用されています。その中心に位置する川面はホテルにとって最高の立地。さすがに高級ホテルも数々建ち並ぶエリアです。「シャングリ・ラ ホテル バンコク」があるのはまさにその地域で、チャオプラヤ川に面した一等地に立っています。
チャオプラヤ川と夜の「シャグリ・ラ ホテル」。
(左)ホテルのエントランスで笑顔のドアマン。(右)河畔に造られたパブリック・プール。
近年行われた改装にはなんと6000万ドルもの投資をしたといい、「シャングリ・ラ ウィング」と「クルンテープ ウィング」に分かれた大型施設はどこも豪華な雰囲気が漂っていました。各国の「シャングリ・ラ ホテル」共に共通しているのは、「ホライズン・クラブ」フロアでの宿泊による特典の数々と、独自の哲学からなるトリートメントを提供する「CHI(氣)スパ」の存在です。ホテルサービスの充実もさることながら、「CHIスパ」の存在は、シャングリ・ラに泊まる大きな楽しみとなっています。バンコクでは、アジア随一と評判の施設に目を見張りました。2004年にオープンして以来数々の賞を受賞したスパは、施設ばかりか、独自のトリートメント開発も高く評価されています。
ゴージャスな「CHI(氣)Spa」のエントランスとトリートメントルーム。
「CHI・ヒーリングストーン」で体を温め経絡に沿ってマッサージ。活力とエネルギーを回復する。
トリートメントは、中国伝統の考え方である「心身の生命力の源である"氣"」をもとにしています。その"氣"がスムーズに体内を流れなければ不調や病気を誘発すると考えられているのです。このスパでは、"氣"の流れを促進し、人が持つ自然治癒力を高めるトリートメントを提供。まず、金、水、木、火、土の5つのエレメント(要素)を基礎とし、ゲストの一人ひとりに丁寧なコンサルティングを行い、身体の中で陽と陰のエネルギーが調和するようカスタマイズされるといいます。今回は短い滞在にも関わらず、ゆったりとトリートメントを受けたお陰で、体のむくみがすっかり取れて疲労回復ができました。
川沿いに造られたタイ料理レストラン「サラティップ」では本格的なタイ料理を提供。
(左)人気の高い広東料理レストラン「香宮(Shang Palace)」。(右)「チョコレートブティック」では数々のチョコレートと飲み物が楽しめる。
ホテル内では数々揃うレストランを選ぶのも難しいほどでしたが、スタッフお薦めの中から、「香宮」(シャンパレス)に席を取り、ランチに行きました。ここは伝統の広東料理を提供しています。当然ながら、昼なので狙いは飲茶の数々でした。スタッフお薦めの「Braised Spinach Soup with Crab Meat」をオーダー。ホウレンソウと蟹肉からなる緑色スープは絶品でした。最高級ホテルには、こうして客を裏切らないレストランが揃っています。次回は、「バンコク ダイニグ&エンターテインメント誌」で11年も連続でベスト・イタリアンレストランを受賞しているという「アンジェリーニ」を目指すつもりです。
(左)デラックスルーム。(右)Krungthep Wing のプレジデンシャルスイート。
広々としたロビーも、庭も、川沿いのラウンジもゆったりと造られています。タイの柔らかなホスピタリティも手伝い、便利なビジネス滞在以外にシティリゾートとしてもお薦めのホテルです。人は水辺にいるととても癒されるのです。(K.S)
客室のプライベートバルコニーから見る夜景。
Shangri・La Hotel Bangkok
(シャングリ・ラ ホテル バンコク)
89 Soi Wat Suan Plu New Road, Bangrak,10500, Thailand
Tel:(66-2) 236 7777
Fax:(66-2) 236 8579
www.shangri-la.com/jp/bangkok/shangrila
客室数:802室(内スイートルーム72室)
料金:THB.5700~、ホライゾンクラブルームTHB.7400~、
スイートルームTHB.7900~、
施設:レストラン(イタリアン、中華、タイ、ブッフェ、ロビーラウンジ、リバーサイドラウンジ、バー、クルーズブッフェ)、CHIスパ、ジム、プール、ショップ
問い合わせ先:Tel 0120 944 162(フリーダイアル)

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com