街の真ん中に堂々と建つ
クラシカルな趣のパークハイアット
「Park Hyatt Saigon(パーク ハイアット サイゴン)」ホーチミン/ベトナム
ホテルへBon Voyage 2010.04.02
オフホワイトが基調のコロニアル建築の建物は、木の窓枠や凝ったエントランスドアの様子から高級ホテルそのものの印象があります。これが、ベトナム随一の賑わいを見せる都会、ホーチミンにある「パーク ハイアット サイゴン」です。
街の中心地に位置する美しいホテル外観
ホーチミンを訪れるのは今度で4回目、3年ぶりのこと。相変わらずの発展ぶりは変わらずに続行中でしたが、街中にあれほど多かった自転車タクシーが驚くことにすっかり姿を消し、もっぱらバイクや車に道路が占拠されていました。ちょっと寂しい感じです。バイクの多さも変わらずで、私たち外国人が道路を渡るのは至難の業がいります。道路は今回も怖くて渡れず、現地のベトナム人の後にくっついてそそくさと渡りました。
美しい雑貨屋は変わらずに観光客の興味をそそり、カフェもおしゃれになっています。でも一番変わったことといえば、この3年余りの間にレストランが大きく変身を遂げていたことかもしれません。極上のベトナム料理店や、おしゃれなブティックホテルのようなレストラン、民家を改造したレストランなど、ここ1~2年前に出来たと思われる新しいレストランが多くなり、しかもどこもかなりおしゃれなムード満点です。ベトナムの食の充実はさすがですね。
コロニアルな雰囲気漂うパークラウンジ
そんな中、威風堂々としたホテル「パーク ハイアット サイゴン」は相変わらず高い人気を誇っていました。前回の宿泊は2006年春のことでしたから、今回は、4年ぶりの再訪となりました。ホテルのオープンは2005年7月でした。ホテルのすぐ目の前にはオペラ座と呼ばれる「市民劇場」があり、ホーチミン随一のショッピング通り'ドンコイ通り'までも徒歩で3分足らずの場所です。もちろんホーチミンにもフレンチ・コロニアルな建物の姿を残した美しいホテルが他にも多々ありますが、この「パーク ハイアット」は、他に比べて新しく、また国際的なブランドホテルであることから、その伝統と新しさの融合された美しい趣は他を圧倒しているのです。
(左)すっきりと落ち着いた印象のレセプション(右)客室のひとつ「パーク・キング」
(左)カフェ・テラス「オペラ」ではイタリア料理が中心(右)アートなレストランはベトナム料理を提供する「スクエア・ワン」。日本の『スーパーポテト』の作品
ベトナム料理の代表格、生春巻
また一歩館内に入ると、東京のパークハイアットのような斬新でスタイリッシュなイメージとは正反対のノスタルジックな趣が漂っています。最もそれを感じさせるのは、いたるところに使用されているチーク材でしょうか。高級感はもちろんですが、伝統家具の重厚感や、壁に掛かる印象的な絵、客室に飾られるモノクロのかつてのベトナムの様子など、館内のアートとともに、ベトナムに居ることを楽しめるよう雰囲気作りが素敵です。「スーパーポテト」(日本企業)が手がけたレストランは、オープン当時、ホーチミン初のオープンキッチンを導入して話題になりました。あまりあちこちを訪れずにホーチミンのこのホテルに滞在しながら、ホテルの'スアン・スパ'や、街のデイスパで疲れを癒し、おしゃれなレストランを毎日食べ歩き、そして可愛い雑貨や小物、洋服のショッピング・・・。きっと大満足&ストレス解消の旅となることでしょうね!! 仕事でなくやってみたいです。(K.S)
(左)ホテルの中庭に作られた大きなプール(右)ツインルームタイプの「スアン・スパ」トリートメントルーム
Park Hyatt Saigon
(パーク ハイアット サイゴン)
2 Lam Son Square, District 1, Ho Chi Minh City
Vietnam
☏+84-8-824-1234 Fax+84-8-823-7569
www.saigon.park.hyatt.com
部屋数/252室
料金/ パーク ルーム US$260〜US$380 (サービス料・税金別途)
設備/レストラン、ラウンジ、フィットネススタジオ、
スパ、ショップ、ビジネスセンター、他
アクセス/ホーチミン・タンソニャット国際空港から
車で25分。
日本の連絡先/ハイアット・ワールドワイド・リザベーションセンター
☏ 03-3288-1234

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com