リピーターに愛される老舗の隠れ家で
サムイ島の豊かな自然環境を満喫。
「The Tong Sai Bay(ザ・トンサイベイ)」サムイ島/タイ

タイの首都、バンコクから国内線で南へ1時間ほど飛ぶと、タイランド湾の西に浮かぶサムイ島が見えてきます。サムイ島はもともとココナッツ・アイランドと呼ばれるほど大自然の残る島だったといいますが、1970年代から急激な開発の波が押し寄せ、今や、世界的な高級リゾートも数多く点在し、プーケットと並ぶ一大リゾート島となっています。

sekine120518_c.jpgビーチフロントスイートとメインプール。

幸運にも、今はまだ美しい自然の残る島ですが、一方では、美しいが故に開発の波が押し寄せ、急進的に観光地化が進んでいます。それでも島を代表する有名なホテルやリゾートが、'グリーンホテルズ'として共同で環境保護運動を展開していることもあり、環境問題に関しては切磋琢磨する現状だと言えそうです。島のそんな環境保護活動の先駆者的存在が、ここでご紹介するリゾート「ザ・トンサイベイ」であり、サムイ島を代表する老舗リゾートの一つとして、またエコリゾートとして熱心に環境活動を実施しています。

sekine120518_f.jpg(左)ロビー内。(右)ロビーのアウトドアスペース。

島の最北東部、チョーンモンビーチに位置するリゾートは1987年にオープンしました。全室がスイートタイプであり、ベランダを通して客室内にも海風が心地良く吹き抜け、静かな日々を平和に送るには最適の隠れ家といえそうです。私が泊まったのはビーチフロントスイートの一つ。テラスにバスタブが置かれ、なんとも快適な広さの部屋でした。早朝から見たことのない鳥がテラスに飛んで来てさえずり、毎朝、目覚まし時計がわりになったほど。

sekine120518_a.jpg明け方のメインプールと周辺。

sekine120518_b.jpg(左)ビーチフロントスイートの客室内。(右)ビーチフロントスイートのテラスに置かれたバスタブ。

「ザ・トンサイベイ」のオープン当時、島には未だ今日ほど数多くのリゾートは無く、自然溢れる島にリゾートのの先駈けとしてオープンしたといいます。敷地は25エーカー、'東京ドーム'2個分もの広さを有し、山と緑に包まれるように静かな入り江に建ち、前面には美しいビーチが広がっています。高台に建つホテル内のダイニングからは海が見渡せ、ビーチまで続く斜面には色とりどりの花が咲き乱れ、その美しさに、多くのゲストがシャッターを切っていました。

sekine120518_g.jpg(左)ハーフムーンプールは半月形の大人専用のプール。(右)こんな散策の道が気持ちいい。

sekine120518_h.jpg(左)プラナスパの入り口。(右)トリートメントルーム。

庭の緑のトンネルを抜けるように歩いて行くとプラナ・スパがあります。プラナ・スパでは、どのトリートメントルームにもハーブスチーム、屋外のバスタブ、マッサージ用マット、トリートメントベッド、屋外のフットトリートメントチェアが用意され、技術の確かなセラピストが緊張した体をリラックスさせてくれます。特に、私のように常時緊張状態にある肩や背中に悩む者にとり、体内の緊張感を和らげ、筋肉の緊縮を解し、血液循環を促すというトリートメントは何よりも必要な施術。述後は何もせずにベッドイン。お陰で、翌日はすっきりと体が楽になりました。

sekine120518_e.jpg(左)ビーチフロントのレストラン&バー「Po-Lad」。(右)朝食に提供されるフレッシュなフルーツジュースバー。

数日間の滞在で、なぜこのリゾートにリピーターが多いのかがわかったような気がします。気取らない雰囲気や、自然素材で造られた木造建築の温もり、花の咲く庭、静かな環境など、リラックスできる安心感がたまりません。(K.S)

The Tong Sai Bay
(ザ・トンサイベイ)

84, Moo 5, Bo Phut, Ko Samui
Tel +66-(0)77-245-480  Fax +66(0)77-425-462
www.tongsaibay.co.th
客室数:83 室(全室スイート) 
料金:(室料は1泊2名朝食、税・サ込み)12.947~32.956.バーツ
*季節料金有り、要問い合わせ
設備:タイレストラン、ビーチビストロ&バー、プール、会議室、
スパ、メインプール、ハーフムーンプール、ジム、テニスコート、
ギフトショップ、レクレーションルーム、他
連絡先:日本語問い合わせはメール gro@tongsaibay.co.th

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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