密林と海を見渡せるテラスの眺望、
安らかで静謐なリゾート。
「Amanusa(アマヌサ)」バリ島/インドネシア
ホテルへBon Voyage 2012.06.08
バリ島のデンパサールにあるウングラライ国際空港に着いたとき、その景色の変貌ぶりにはまたもや驚かされました。最後に訪れてからわずか半年と少し、飛行場は、広大なマンモス飛行場へと変わる拡張工事が行われ、外に出ると街中も道路が整備されて店も車も訪れるたびに綺麗になっています。もう都市部では、少し前のように土埃にむせ、水たまりの水がはねる道路は無くなりました。これが経済発展が進むインドネシアのバリ島の現実です。
(左)客室ヴィラから見た朝焼け、早朝6時前に。(右)テラスからプールとヌサドゥアの海を望む。
空港から車で20分余り、島の南部(ブキッ半島)にあるヌサドゥア地区の一画にアマンリゾーツが運営する「アマヌサ」があります。垣根を挟んで隣接するのは「バリ・ナショナル・ゴルフリゾート」で、アマヌサに滞在すればゴルフ三昧も夢ではありません。但し、残念ながら2013年春まではこのゴルフ場は芝の総張り替えなどリニューアル工事のためクローズし、出来上がったあかつきにはチャンピョン・シップのゴルフ場に変貌を遂げると言います。
(左)チェックインするゲストのお出迎え。(右上)ゲストお出迎えの花束。(右下)スペースの広いロビー。
「アマヌサ」は、広大な景色を一望できるテラスで知られています。確かにこのテラスからの景色は、バリ島に星の数ほどあるリゾートの中でも群を抜いたロケーションといえるでしょう。すぐ目の前にはゴルフ場が広がり、そのまま遮るもののない景色が続き、右手方向にはヌサドゥアのビーチと大海原が見渡せます。吹き抜ける風の快適さは、シンメトリーに創られたアマヌサのテラス階のバーでも、トイメンの吹き抜けのレストラン「ザ・テラス」でもたっぷりと味わえます。何度訪れても本当に気持ちの良い場所だと思います。
美しい夜景。
(左)イタリアンレストラの入るメイン棟。(右)プールから見たアマヌサ。
1階に造られたメインダイニングはイタリアン。最近シェフが変わり、現在腕を振るうのは女性シェフ。ダイナミックでセンスの良いイタリアンは驚きの美味しさでした。そのレストランに続く庭にあるのがメインプールです。夕方になるとここでガムランの演奏が静かに始まり、'バリに居る'旅の旅情をじっくりと味わえる時間が流れていきます。また上のテラス階にあるのがバリ郷土料理やインターナショナルクイジーヌが食あるオールデイダイニング「ザ・テラス」。海風が通る快適な空間にはゲストの絶える暇がありません。
(左)ラウンジで午後のサービスタイム。(右)絶品のインドネシア料理、ナシゴレン。
(左)客室用ヴィラの1棟。(右)ヴィラ内のベッドルーム。
客室はすべてがヴィラタイプで、35室。広大な造りのリゾートにたったこれだけの部屋ですから、満室でも混雑を感じることはありません。ヌサドゥアのビーチに造られたアマヌサ専用の'ビーチクラブ'では、海を眺めながら、宿泊者専用のバレで1日中過ごすのもお薦めです。ランチ、昼寝、ビーチでの読書など、海風に包まれて過ごすバレでの時間は、さすがに'至福の時間'と言いたくなります。(K.S)
Amanusa
アマヌサ
Nusa Dua, Bali, Indoonesia
Tel +62-361-7772333 Fax +62--361-7772335
www.amanresorts.com
客室数:ヴィラ35室
施設:レストラン、ラウンジ、スパ、プール、ライブラリィ、
ギャラリィ、寺院、全天候型テニスコート、他
料金:(2013・4月まで)ガーデンスイートUS$.950,
デラックススイートUS$.1150、プールスィートUS$.1400,
アマヌサスイートUS$.1800
連絡先:トールフリー(日本語)
(Japan KDDI)001-010-800-2255-2626001

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com