エレガントさはメキシコシティ随一
メキシコの伝統と洗練が同居
フォーシーズンズ ホテル メキシコ, D.F.
~メキシコシティ/メキシコ~

 メキシコシティの目抜き通り'レフォルマ大通り'に面し、コロニアル調の格調高い趣を湛えるフォーシーズンズ ホテル メキシコ,D.F。一目でわか一流ホテルとしての格式は、世界一のメガシティと言われるメキシコシティの中でもトップクラスの人気と実力を誇っています。

sekine_120907_143.jpgメキシコシティの中央広場ソカロ。この日は「死者の祭り」の日を祝い、各地からアートの饗宴が有リ大賑わい。奥に見えるのはシティ・カテドラル。「フォーシーズンズ ホテル」のあるレフォルマ通りもここから延びている。

 「メキシコのホテルを見ずしてホテルを語るなかれ!」とは、私の常套句ですが、ここフォーシーズンズも、是非、皆様に見て欲しいホテルの一つです。ヨーロッパ調のクラシカルなムード漂う中、メキシコ人スタッフの陽気さが心地良く、また、コロニアルな建物のコートヤードは1年を通して花々が咲き乱れ、その所々にブロンズ製の彫刻が置かれています。そのコートヤードに面して、四方に庭を囲むように、メインレストラン、テラスのビストロ、バー、ショップなどがあり、昼時は近所のエゼクティブや、お洒落な女性達がランチを食べにやってくるという空間です。

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sekine_120907_328.jpg(上)中庭に面したレストランでのランチタイムは、近くのビジネスマンで賑わう。(下左)ロビー奥に創られた螺旋階段。普段は静かな場所だが、週末は結婚式の写真撮りで華やかに。(下右)広々としたロビー。この奥が庭の美しいコートヤード。

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sekine_120907_334.jpg(上)コートヤードに面した回廊に創られたティーラウンジのテラス部分。(下)コートヤードは地元の人にも愛されるホテルの中心。1年を通して手入れされた庭には美しい花が咲く

 メキシコに魅せられて16年と少しが経ちました。その間に訪れた回数は、このフォーシーズンズ滞在を入れて20回目の記念の旅となりました。  メキシコのホテルの魅力は、まずその'個性'にあります。どんなホテルを見ても似たような処はありません。泊まってみても同様に、そのホテルならではのサービスや料理、特にインテリアの個性は素晴らしいと思います。メキシコ人が持つ天性の芸術性が生かされ、私達日本人には、見るもの聞くことのすべてが面白く、興味が絶えません。それにプラスして、メキシコ人たちの陽気で優しいお節介な人柄も、旅先ではどれだけ助けられ、どれだけ楽しいことかわかりません。

sekine_120907_316.jpgクラシカルで上質なホテル客室。窓からは中庭が望める。

sekine_120907_357.jpg(左)ラウンジ&メスカル・バーからそのテラス席を望む。朝食はここで。(中)朝からボリューム満点のブッフェ朝食。(右)これも朝食ブッフェの一部。手前はパイナップルのジャム、奥はフルーツミックスジャム。ジャムもジュースもすべて手作り。

 「フォーシーズンズ ホテル メキシコ,D.F.」では、さすがに田舎のホテルのように最初からカジュアルに、アットホームに・・・という訳にはいきません。しかし、上質のサービスを心がける一流ホテルとして、また世界中のVIPを迎えるホテルとして、シカとした姿勢を崩さず働く人たちでも一度でも話をすると、人懐こい笑顔で迎えてくれ距離が縮まります。また、何度か滞在した中で、週末は結婚式のパーティーで遅くまで賑わっている場面に良く出会いました。

sekine_120907_pool.jpg屋外プールは比較的小さめ。メキシコシティは標高2240mのため、南部のように気温が上がらず、プールはそれほど重要視されない傾向に。むしろ屋内プールが一般的。

 一つだけ残念なのは治安の問題です。メキシコシティは、ユネスコの歴史遺産も多く有り、文化的でアカデミック、世界中から観光客が集まる素敵な街。魅惑のホテルも数えきれません。とは言え、幸運なことに20回もの渡墨に危険がなかったのも、上質なホテルのセキュリティのお陰だと感謝しています。(K.S)

フォーシーズンズ・ホテル・メキシコシティ

Paseo de la Reforma #500 Colonia Juárez
México, D.F. México 06600 Tel:+52 (55) 5230-1818 Fax : +52 (55) 5230-1808 予約専用: + 52 (55) 5230-1818 / + 52 (55) 5230-1809 客室数:240室+スィート40室 料金:(税サ別)客室参考価格/パッケージUS$.280~、 施設:レストラン、バー、スパ、ブティック、屋外プール、 ジム、ボールルーム、会議室、コートヤード、他、

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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