世界遺産の町に映える白亜の館、
贈る言葉は"美しい" のひと言です。
アマンガラ
~ゴールフォート/スリランカ~

 今回のスリランカ旅は7年ぶりとなりました。記憶を辿りながらの旅でしたが、日を重ねる毎に徐々に鮮明になってくる記憶の中で、17世紀に作られたという城壁の町ゴールフォート内を何度も散策しました。

 宿泊は前回同様に「アマンガラ」です。現在、世界中で25軒となったアマンリゾーツのホテルは、それぞれ地域の魅力を発信し高い人気を維持しています。「アマンガラ」は、世界遺産の小さな町、スリランカ最南端のゴールフォート内にあり、2005年のオープン以来、ひっそりと時を刻んでいるのです。真っ白なコロニアル建築の外観、醸し出すエレガントな趣も、'本当に美しい'としか言いようがありません。讃辞と最上の形容詞が似合うホテルであると改めて思い、何度も溜息がでました。

sekine_130111_01.jpgアマンガラの前景、早朝の静かな時。

「アマンガラ」内には、前身である150年前建築のスリランカ最古のホテル「ニューオリエンタルホテル」が、当時、巨万の富を投資して造られたという床のモザイクタイルや、天井、シャンデリア、不動の価値あるアンティーク家具などが、今もそのままに使われている贅沢さが残っています。  

sekine_130111_03.jpg(左)シンプルなレセプションデスク。(右)上階へと続く階段、天井が高いので3階まで上がるのはけっこう大変。

sekine_130111_021.jpg(左)1階のラウンジ「ZAAL」とレストラン。(右)エントランスを入ったレストランのテラス席、床の美しいタイルもオリジナルのまま。

sekine_130111_04.jpg(左)ライブラリィ内。(右)ライブラリィ内に残る前身のホテル時代の資料

ライブラリィに残る当時のホテルの朽ち果てたイメージは微塵もなく、しかし、趣を残しエレガントに改装された「アマンガラ」。生まれ変わったとはいえ、今もエレベータはなく、時々ギシッと音のする古い階段がそのままに使われているため、スタッフはゲストの荷物を背負い上ったり降りたりの毎日です。ホテルで完全新築されたのは、ほんの一部。建築家ケリー・ヒルにより、スパ、屋外プールと周囲のデイベッド付バレができました。他の部分は手を加えたリニューアルで、オランダ時代、英国時代のコロニアル建築や内装はその趣が残されています。館内1階には「ZAAL」と呼ぶホールとダイニングルーム、そしてラウンジがあり、受付デスクの奥にはライブラリィがあり、ニューオリエンタルホテル当時の主の写真やアルバム、歴史書、スリランカの文化や芸術の書物までがずらりと保管され、時が止まったような静謐な空間です。

sekine_130111_5.jpg(左)客室のリビングエリア。(右上)寝室のクラシカルなベッド、寝心地は最上級。(右下)ゆったりバスルームにはバスタブと別にシャワーブースがある。

sekine1130111_07.jpg(左上)朝食は伝統「スリランカスタイル」。(左下)奥庭に造られたプールとバレ。(右)スパのウエイティングルーム。

最も贅沢な空間は、最上階の3階に造られたスィートルームと、3階のコリドーを利用したラウンジ・バーでしょう。歴史あるビルマ産高級チーク材が床や天井、調度品として光沢を放ち、落ち着いたムードを醸し出すスィートルームと、窓に向かって造られた長く広々としたコリドー(廊下)のバーです。全面の窓からは海が見渡せ、夕陽の沈むドラマチックな時間帯から深夜まで、このコリドー全体が籐椅子の並ぶバーラウンジと化すのです。刻々とオレンジ色に染まる空、夕陽に輝く海、ユネスコ世界遺産のゴールフォートの家並みを見ながら時を忘れて語り合い、グラスを傾ける大人の最上の時間こそ、「アマンガラ」がゲストに贈る優雅な旅時間ではないかと思います。(K.S)

sekine_130111_06.jpg最上階のバーから夕陽を眺める瞬間。

Amangalla
10,Church Street, Fort Galle, Sri Lanka
Tel: +94-223- 3388  Fax: +94-223-3355
http://www.amanresorts.com
部屋数:25室+ガーデンハウス3室
室料:(室料・2013年4月末まで)ルームUS$.700~750、
スィートルームUS$.825~US$.1100、ガーデンハウスUS$.1500,
施設:レストラン、ラウンジ、ライブラリー、スパ、
プール、バー、他、
アクセス:コロンボ空港から120km、高速道路利用で約3時間弱。
コロンボ~エアータクシーでコッガラ空港45分、ホテルまで車で25分。
連絡先:アマンリゾーツ共通、トールフリー
(日本語対応)001+010-800-2255-2626

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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