目の前に広がる山水画の世界、
悠久の歴史の中に生まれた豪華ホテルシャングリ・ラ・ホテル桂林
~桂林/中国~
ホテルへBon Voyage 2013.05.24
ここは中国広西荘族(チワン族)自治区桂林市。中国有数の観光都市として知られた桂林の中心です。桂林を訪れたことのない人でも、街を流れる漓江(りこう)と、水に浮かぶように連なるゴツゴツとした山々「猫児山」の風景は、誰もがどこかで一度は目にしているのではないでしょうか。

夕闇迫る「シャングリ・ラ桂林」の迫力のある全景。
これほど歴史的な観光地でありながら、桂林には、「シャングリ・ラ・ホテル桂林」ができるまで国際スタンダードのホテルが在りませんでした。そこに生まれたのが、このゴージャスなホテルでした。中国式の建築様式が多い桂林市内の漓江に面して建ち、圧倒的な存在感を示しています。
館内の広いロビーではチワン族のカラフルな伝統衣装を身につけたスタッフが出迎えてくれ、ホテルライフのスタートから、この地でしか味わえない異国旅情をたっぷりと感じさせてくれます。エレガントな造りの客室の広さは桂林最大級といい、すべての客室が42㎡以上、スイートまで含めて全449室が揃っています。どの客室のインテリアも、中国伝統様式とモダンなデザインが融合され、まさに現代の中国を表現した新しい「シャングリ・ラ」の誕生です。

(左)広東料理を主に湖南、桂林など中国料理の「Shang Palace」。(右)開放感たっぷりのロビーラウンジ。

(左)「ホライゾン・プレミア・ルーム」の寝室。(右)「プレジデンシャル・スィート」のリビングルーム。
食事もさすがに充実しています。世界各国の料理を提供するモダンカジュアルな「リーカフェ」、広東・湖南・淮揚・桂林料理をダイナミックに提供するメインダイニング「香宮」(シャン・パレス)、グリル料理「Uバー」、他にロビーラウンジとプール・ラウンジが揃っています。特に「香宮」では数え切れないほどのメニューが揃い、桂林の特別メニューとして「桂林スペシャリティズ」の数々が提供されていますが、これこそがお薦めのメニューです。

(左)インターナショナルと桂林料理が楽しめる「Li Cafee」。(右)グリル料理が評判の「U Bar」。

中国料理のモダンなプレゼンテーション。
旅の楽しみは観光やショッピングに限らず、その地域にしかない食事が大きなウェイトを占めているはず。そしてさらに、ホテルにSPAがあれば文句なしです。一般に「シャングリ・ラ 」では「氣スパ」が知られていますが、ここ桂林では「ザ・スパ」が提供されています。特に、中国2000年の伝統を受け継ぐという「トラディショナル スイナ マッサージ」は、伝統の推拿(スイナ)療法を用い、東洋医学をベースにした経絡に沿って、氣の流れを整え、痛みやハリのある部分に効果的に働きかけると謳っています。残念ながら、私はこのトリートメントを受ける機会を逃しましたが、中国伝統のホリスティックマッサージは、多くの人々から常に高い信頼を受けています。

スパのゴージャスなトリートメントルーム。

チワン族の民族衣装を纏ったスタッフ。
旅の思い出はホテルの良し悪しで相当違ってしまう・・・そう思うと、「シャングリ・ラ ホテル 桂林」は、この地に暮らす少数民族チワン族の伝統文化に敬意を払う印象深い、異国情緒溢れるホテルでした。(K.S)
Shangri-La Hotel, Guilin
111 Huan Cheng Bei Er Lu, Guilin, Guangxi, 541004, China
Tel: (86 773) 269 8888
http://www.shangri-la.com/jp/guilin/shangrila/
部屋数:449室
料金:1泊RMB.900~6500(宿泊パッケージ室料)バリューレート/18時までのレートチェックアウト・インターネット無料・朝食・ホテル空港リムジン無料送迎・クリーニング、他がセット
予約受付窓口:シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ ワールドワイド リザベーション
フリーダイヤル0120-944-162
photos: 「Shangri-La Hotel Guilin」

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com