スイスの温泉地で名所巡りと温泉三昧
穏やかな保養地での休暇はいかが
グランドホテル・デ・バン
~イヴェルドン・レ・バン/スイス~

 日本ではなぜか余り知られていないのですが、スイスには温泉や鉱泉がたくさん湧き出ています。ドイツ語圏に多い山間部の温泉地もなかなか魅力的なのですが、ここフランス語圏ニューシャテル湖畔に広がる温泉地、イヴェルドン・レ・バンの町には幾つかの大小温泉施設や療養施設があり、シーズンともなると療養客に交じり、ヴァカンス客もグッと増えてきます。この度、2回目の滞在となったのは、「グランドホテル・デ・バン」という4ツ星の豪華温泉ホテルです。中心部の賑わいから少し離れた町の一角にあり、クラシカルな建物をホテルとして利用、古くから町を代表するスパホテルとして知られています。

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ニューシャテル湖の南端に位置する温泉保養地イヴェルドン・レ・バンはフランス語圏最古の温泉地。その町の最高級ホテル、4ッ星「グランド・ホテル・デ・バン」。温泉センターを併設。

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(左)天井が高く開放的なレセプション。(右)1階のエントランスを入るとレセプションのあるロビーエリアが広がる。

 イヴェルドン・レ・バンは、スイス時計でも有名なヌーシャテル湖畔の西側にあり、その歴史は、ケルトやローマ時代まで遡り、名湯の歴史は紀元前に始まっているといいます。また13世紀になり町が造られた際、サヴォイア家の戦略的拠点となった古城は、今も尚、堂々と聳えています。18世紀頃から再建が始まったという町の教会や市庁舎、劇場など、美しい建てものが点在し、イヴェルドン・レ・バンは散策するにもってこいなのです。

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(左)フレンチを提供するクラシカルな雰囲気のメインダイニング。(右)スイス自慢のソーセージやハム類がずらり揃うスイス式朝食ブッフェ。

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ホテル2階にあるバー&ラウンジ。天井の高いドーム型の屋根が開放的なバー。

 ホテルは、「イヴェルドン・レ・バン温泉センター」に直結しており、滞在しながら療養や保養に利用されています。地下500mから汲み上げられる温泉は、カルシウム、マグネシウムが多く含まれ、特に呼吸器系やリウマチに効能があるとして知られています。ミネラルウォーターの産地でもあり、「ALKINA YVERDON」というブランド名をご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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(左)ホテルの中庭には温泉プールやテラスレストランがあり、室内にも温泉プールがある。(右)ホテル内からこの長い通路を通って温泉療養やリハビリ、数々の施設が整う温泉センターへ。

 今回は時間がありませんでしたが、ホテル内のスパでは、スイス独自のテクノロジーにより開発されたフェイスケア「NIANCE®」が提供されており、アンチエイジングの極みとして評判のため、試せなかったのが悔やまれます。

 また、ホテルにも屋内外に温泉水のプールがありますが、隣接する「温泉センター」内には、3つの温泉、サウナ、そして幹となる専門医や温泉医、リハビリ師などが常駐するメディカルセンターが設置され、滞在ゲストの大半は、ホテルのスパやこのメディカルセンターを利用するのを目的としているようです。でも同時に、ホテルはイヴェルドン・レ・バン観光の拠点としても,静かでラグジュアリーなこの環境はお薦めです。滞在の際には、水着と、レンタサイクル用のカジュアルな靴もお忘れなく。平らな道路が多いことから、町でも、ニューシャテル湖畔でも,ホテルでレンタルしてE-BIKE(電動自転車)で周るのは本当に快適です。(K.S)


Grand Hotel Des Bains
Avenue des Bains 22, CH-1401,
Yverdon-Les -Bains, Switzerland
Tel: +41-24-424-6464
Fax: +41-24-424-6465
http://www.grandhotelyverdon.ch/
部屋数:120室
室料:CH.F.230~520、スィート/CHF.550~1450、
施設:レストラン、バー、ラウンジ、会議室、ボールルーム、スパ、屋内外プール、(隣接)温泉センター、他、
アクセス:チューリヒ空港から列車で1時間50分。駅からは車で7分。
予約:reservation@grandhotelyverdon.ch

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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