久しぶりの台北にひとっ飛び!!街には洗練されたホテルが生まれていましたホテル・クオート台北
~台北/台湾~
ホテルへBon Voyage 2014.02.28
10年ぶりとなった台北の街を目指して、大雪に心配しながら羽田空港に向かいました。台湾を訪れるのは本当に久しぶりでしたので、ホテル事情の変化が楽しみでした。今回のターゲットは比較的新しいホテル、しかもデザインに優れたホテルを選んで泊まりました。向かったのは、台北松山空港から車で10分ほど、街の中心の入り口辺りに位置する「ホテル・クオート台北」(Hotel Quote Taipei)です。何しろ便利、空港に近いというのは出発に際しても時間が読めるのでとても安心。特に海外ではこの'時間の読み'に苦労しますので・・・。

「ホテル・クォート」のエントランス。外壁には木目調金属とアルミ網組み合わせ独自のテイストを表現。
ホテルはブティックスタイルの小規模型で、全64室。建築家でインテリアデザイナーの陳瑞憲(レイ・チェン)が彼独特の感性で造り上げたデザインホテルは、館内のトーンを全体的に落とし、都会の雑踏から離れて静かな滞在ができるようにと仕上げられました。コンセプトは「Stay Understated」、静かにゆたりと滞在しようということでしょう。ハイキーではなく、むしろローキーとスタッフが表現するように、自然に肩の力を抜いて、騒ぐことなく、スマートな滞在を・・・という感じです。ほとんど木とメタルだけのホテル造りも、シンプルで贅沢な設計の理念として守られています。

レセプションで迎えてくれる'ぬいぐるみ'は販売もされている。

レセプションと棚に並ぶアワード。12年、13年共にアジア太平洋地区の[ベスト・ブティックホテル賞]受賞。

レセプションと繋がるレストラン&バー「333Restaurant& Bar」。

「333Restaurant& Bar」の個室使用のスペース。全体にメタル・スチールのアートワークが圧倒的な印象。
客室はゆとりの広さで、IT環境も整い、コーヒーメーカーやデジタルステレオ、日本式のウォシュレットトイレまで設置されていました。デスクが長くて使いやすいのもビジネスマン向け。泊まってみてわかる使い勝手の良さはなかなかのものでした。
確かに宿泊しているゲストには、ビジネスマンや一人旅の外国人が圧倒的です。2階に用意された「H.Qラウンジ」でコンピュータを使う人、本を読む人、ガイドブック片手に訪れる観光スポットについて話し合う日本人女性二人組にも出会いました。スタッフが常駐して目を配り、飲み物やフルーツ、スナック類等の置かれたラウンジでサービスをしてくれています。朝食を摂るのもこのラウンジ。24時間、宿泊者はこの施設を自由に使えて、自由にお茶が飲めて、自由にスナックが食べられて・・・大人気のラウンジでした。


2階にある「H.Qラウンジ」。24時間無料で使える便利さは旅行者には本当に嬉しい便利なスペース。陶製ウサギは館内の至る所に置かれている。
レストランは1階にあり、レセプションに隣接しています。このレストランはバーも併設され、「333Restaurant& Bar」として機能。ここの壁や天井は、アートなエンボス加工のメタル・スチールで覆われており、とても優雅で不思議な空間が演出されています。ずらり揃うオリジナルのカクテルやワインなどとともに、ハイ・ティーもなかなかの人気だそう。レストランでは本格的なセットメニューやインターナショナルキュイジーヌを提供。若いスタッフが気持ちよく対応してくれるのも快適な理由でした。そしてホテルは、2011年と2013年の「アジア太平洋地区・ベスト・ブティックホテル」賞を受賞しています。(K.S)

「Oルーム」客室(33㎡)。床や天井が白木の木造で温な印象。コーヒーメーカーもありミニバー内の飲み物もアルコール以外はすべて無料。

同じ客室内のバスルーム。バスタブ都シャワーブースが分かれていて使い勝手が良い。トイレも日本のシャワートイレを使用。
Hotel Quote Taipei
台北市松山区105南京東路3段333号
(No 333 Nan-Jing East Road, Section 3, Taipei, Taiwan)
Tel:: +886-2-2175-5588 Fax : +886-2-2175-5599
https://www.hotel-quote.com/
部屋数:64室
料金:NT$.9.500~20.000
施設:レストラン&バー、ラウンジ、屋上の空中ガーデン、
アクセス:台北松山空港から車で10分、桃園空港まで車で45分、
日本での連絡先:www.TabletHotels.jp

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com