二度目の登場、ユニークなリゾートホテルです。
今回は素敵なホテルへのオマージュ・・・です!
ベイサイドマリーナホテル横浜
~横浜市/神奈川県~

 「ベイサイドマリーナホテル横浜」を訪れたのは3年半ぶりのことでした。オマージュ(Hommage)とはフランス語で、「敬意、賛辞、尊敬の念」を表しますが、まさにこの記事はホテルへのそんな気持を込めました。

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洒落た木の看板が自然の景観を邪魔することなく優しい印象。

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夕暮れ迫るホテルのエントランス。平屋建てがゆったり感を与えてくれる。

 思えば2011年3月、初めてこのホテルを訪れたときには、広大な敷地内(3700㎡)にコンテナかと思えるホテル棟が並ぶ様子に、足を止め、目を見張ったものでした。オープンは2009年12月22日。横浜市金沢区のベイサイドマリーナに面し、海風の通り抜ける快適な敷地に白いユニークな客室棟が「コンテナ型」に造られて点在していますが本物のコンテナではありません。この'鉄骨造ユニット'のユニークな客室棟の発案者は人気建築家の吉村靖孝氏。スタイリッシュなヴィラ形式の客室棟が敷地内に点在しています。

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ホテルの前に広がる風景。豪華なクルーザーがずらり。

 それぞれにプライバシーが守られ、静かな環境はとても居心地が良いのです。別荘にいるかのようなリラックスした空間には、広々としたバスルームもあり、利用者の年齢層はとてもバラエティに富んでいます。そんなホテルから見る景色は、マリーナと海です。関東では最大級の豪華クルーザーやモーターボートの並ぶ美しいマリーナ、そして湾の端には三井アウトレットモールも見えています。

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フラットタイプの客室棟とプール。

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ロフトのあるメゾネットタイプは広々。

客室棟は2階建てのメゾネットタイプ、フラットなシングルタイプがあり、主流のメゾネットタイプは45㎡の広さ。1階がリビング、2階が寝室です。この夜はぐっすり眠り、翌早朝、空が明るくなり始めた頃にカーテンを開けました。空がピンク色に変わり始めた日の出前、マリーナから海辺へと散歩を始めると、快晴の空の下、爽やかなシーブリーズが頬を掠めていきました。『本当に気持ちがいい・・・!』と思わず独り言、美しいマリーナの朝を堪能しました。

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上階寝室から下のリビングルームを望む。

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スペースのあるバスルーム。

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上階はベッドルーム。

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どこもゆったりスペースのロビーエリア。

 到着の夜はホテル内のレストランで絶品のフレンチをいただくことに。次々と運ばれる料理は繊細に調理された旬の素材です。美味しい料理と香ばしいソース、ワインとのマリアージュを満喫しました。

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ディナーコースの魚料理は、この日、「真鯛のソテー、白ワインソース、季節の野菜添え」

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牛肉は赤ワインソーズとブルーチーズソースとともに。Kenzoエステートの繊細な赤ワイン「RINDO」とのマリアージュは最高。

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手造り感たっぷりのボリューミィーな朝食。スープはクリームチャウダー。

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マリーナを周遊するよう造られたデッキは最高の朝散歩道。

 秋の訪れた海辺のホテルは、週末以外はとても静かな端境期を迎えています。夏の多忙なシーズンを終え、プールもそろそろ水を抜く時期と聞かされました。このホテルは周囲の景観に溶け込んだ情景が評価され、平成22年度の第55回神奈川建築コンクールで「アピール(景観)賞」が授与されています。そこで私自身も愛すべきホテルを皆様にもう一度と、日本で唯一のユニークなリゾートホテルのご紹介をしたくなりました。とにかくこのホテルは、気持ちの良いゆったり感がたまりません!(K.S)


BAYSIDE MARINA HOTEL YOKOHAMA
神奈川県横浜市金沢区白帆6-1
Tel: 045-770-1301 Fax:045-773-7510
www.baysidemarinahotel.jp/
客室数:31棟
料金:メゾネットタイプ/18000円~32000円、フラットタイプ/9000円~15000円、(朝食付、サ・税込み室料)
チェックイン/アウト:15:00/10:00
施設:レストラン(個室有り)、バーコーナー、テラス、屋外プール、専用駐車場
アクセス:電車の場合、横浜駅からJR新杉田でシーサイドラインに。「鳥浜駅」下車徒歩15分。

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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