ブータン初、本格的都会派リゾートの誕生
ホテルへBon Voyage 2008.10.31
ここ数年来、ヒマラヤ山麓の小国ブータンが話題です。その話題の中心は、国民にも大人気の若く凛々しい'王様'・・・もさることながら、国際的な観光国として変貌を遂げ始めたこの未知の国に、数年前から早々と'アマンリゾート'や、コモ・ホテルズの'ウマ'ブランドなど最高級リゾートがオープンし始めているからなのです。
幻想的な雰囲気に包まれたホテル。
そして2008年1月末、首都ティンプーには、インドを基点にアジア地区で人気の高いタージグループのシティリゾート、「タージ・タシ」がソフトオープンしました。グランドオープンは、「政府関係者との協議、占い・・・などを踏まえ、今年中に考えている(現地総支配人)」といいますから、本格的デビューはもう秒読み段階ですね。
何しろブータンの伝統芸術をふんだんに演出した館内は、同時に、新しいホテルとしての快適さや豪華さを、いかにも高級ホテルらしいテイストで表現しています。インドから総支配人を始め、経験豊かなマネージメント・スタッフを呼び、現地のスタッフともども'首都'で初めての国際的ホテルとしてのデビューです。
インテリアの中にもブータンの伝統を感じられる。
現地のスタッフも多く働いている。
ホテル内の施設はとにかくゴージャスで、インド料理、ブータン料理、インターナショナルキュイジーヌを提供するレストラン、バー、室内プール、スパ、会議室、民族舞踊を見ながら食事の楽しめるテラス席など至れり尽くせり。同じ敷地内に隣接して、これもブータン初の大掛かりなショッピングモールも建設中です。
美しい自然に囲まれたレストランなど、施設も充実。
現在、ブータンの飛行場は、ティンプーから車で1時間の古都パロに1箇所あるだけですが、現在、国内線を飛ばそうと論議中らしく、飛行場を別の町に作る計画があるそうです。こうしてあっという間に国際化が進み、膝丈の着物のような民族衣装を奨励されている国民の意識も、きっと凄いスピードで変わっていくのかもしれません。素朴なブータンへの旅を望むなら、今のうちかもしれませんよ。(KS)
Post Box No.524, Samten Lam, Chubachu,
Thimphu, Kingdom of Bhutan.
☏(+975-2)336-699 Fax (+975-2) 336-677
予約/☏0080-4-588-1-825(英語)
Email/tajtashi.thimphu@tajhotels.com
部屋数/66室(含スウィート9室)
料金/350US$~1,283US$
http://www.tajhotels.com

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com