熱帯林に包まれ静かに佇む
高級リトリート、癒しのリゾート。
「COMO Shambhala Estate at Begawan Giri(コモ・シャンバラ・エステート・アット・ベガアワンギリ)」バリ島/インドネシア
ホテルへBon Voyage 2010.04.23
1999年創業以来、特筆すべきプライベート感や、他にはないユニークでゴージャスなリゾートが世界のセレブリティやウブドの静けさを愛する通に好まれ、静かな人気を博していました。そして2005年12月、今度は「コモ・シャンバラ・エステート・アット・ベガワンギリ」と名前を変え、コンセプトをリトリートとして再出発をしたのです。敷地の斜面の真下にあったウォーターガーデン「ザ・ソース」は、300段もの階段をアユン川添いまで斜面を降りていった場所にあり、今も尚スパの一部として利用されていますが、新たにリゾートのヴィラが点在する中央部にスパを増設し、リトリートとしてゆったりと寛ぎながら癒される、より高級感のアップした施設になりました。
スパ棟、上階はヨガのレッスンが行われるスペース
(左)'神聖なる水'の湧き出るザ・ソース(中)アユン川に近いウォーターガーデン、天然水のプール(右)ウォーターガーデンにあるバレ、昼寝も読書も好きなだけ
アユン川に近いこのザ・ソースには、昔から村人たちが'聖なる水'と崇める湧き水の泉があり、今も、こんこんと湧き出るこの聖水は満月や新月の祭りなどに使われているといいます。リゾート自体にとても神秘的な'気'を感じるのですが、このザ・ソース付近は、特に緑濃い熱帯の木々に覆われ、パワースポットとしても知られているのです。総敷地面積が約93000㎡という広大な自然を優雅にデザインし、ヴィラはまるで本当の村のように、敷地内に転々と建てられています。たとえ満室でもほとんど人に会うこともなく、プライベートな時間を静かに過ごせる'レジデンシャル・タイプ'のヘルスリゾートなのです。
(左)客室の一つ、それぞれがゴージャスなヴィラタイプ(右)客室専用のプライべートプール
敷地内にはこうして神様がここそこに祀られている
(左)インドネシアン・キュイジーヌのレストラン(右)パスタを使わない野菜のラザーニュはコモ・シャンバラ・クイジーヌのレストランで
そしてスパには、アーユルヴェーダ・ドクター、セラピスト、スポーツのインストラクター、コンサルテーションをする管理栄養士、カウンセラー、ヨガ師範、そして日本の国家資格を持つ日本人鍼灸師が常駐し、到着時からひとりひとりにコンサルテーションを施し、滞在中のメニューをカスタマイズしてくれます。そんなときこそ、自分の体の状態を把握して正確に話すことや、希望をきちんと伝えることが大切なのです。カウンセラーに相談しながらプログラミングをしてもらい、毎日快適なトリートメントを受け、規則正しいストレスのない時間を過ごすことで、体も心も疲れから解放され、少しづつパワー漲る状態になってくれるはずです。オイルやプロダクツで自分に合った施術を受けるだけではなく、能動的に体を動かすことも大切であり、だからこそウォーキングやハイキング、ヨガのレッスンやジムでのエクササイズなども提案されています。心と体はバランスが大切なのです。確かにとても贅沢な過ごし方ですが、美と健康を目指してリセットする・・・たまには自分へのご褒美もいいものではないでしょうか。(K.S)
COMO Shambhala Estate at Begawan Giri
(コモ・シャンバラ・エステート・アット・ベガアワンギリ)
Banjar Begawan, Desa Melinggih Kelod Payangan,
Gianyar 80571
tel (+62)・361・978・888 fax (+62)・361・978・889
http://www.begawan.com
部屋数/40室+スウィート
料金/(室料、朝食付き)US.$.485~2589
(2泊、3泊のプランもあり)
施設/レストラン、プール、スパ、ショップ、会議室、
ライブラリ、他
日本の連絡先/コンシェルジュ・サービス
tel 03・3403・5355

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com