アラビアの宮殿をイメージ、
豪華な6ツ星リゾートにご案内しましょう!
Shangri-La's Barr Al Jissah Resort and Spa「Al Husn」(シャングリ・ラ バール・アル・ジサ・リゾート&スパ 「アル・フスン」 )マスカット/オマーン

 アラビア半島の東南端に位置するオマーンは透明度の高いアラビア海(インド洋)に面し、ホルムズ海峡を領海に持つ雄大な自然を有しています。また、現カブース国王(スルタン)を首長とする絶対君主制国家として、政治的にも経済的にも治安の安定した豊かさと、穏やかな人々の暮らす国としても知られたイスラム国家です。

 隣国ドバイのような急激な近代化や発展は見られませんが、ゆっくりと環境に合った観光開発が功を奏し、注目されるリゾートが点在しているのもオマーンの特徴。未来を見据えた観光国家が見えてきそうな気がします。その首都であるマスカットに、06年11月にオープンし話題をさらったのが「シャングリ・ラ バール・アル・ジサ・リゾート&スパ」でした。話題というのは、総延長580mもの美しい海岸線の続く中、100mのプライベートビーチに面した50ヘクタールの土地に、3軒目のリゾートとしてオープンしたのが最高級クラス「アル・フスン」でした。少し先にオープンしていた2軒は、家族向け「アル・ワハ」(オアシスの意)、シティリゾートの趣「アル・バンダール」(タウンの意)。「アル・フスン」(キャッスルの意)は、ラグジュアリーでプライバシーの守られた6ツ星クラスのリゾートとしてデビューしたというわけです。

sekine010528_a.jpg夜を迎える頃のホテル全景

 首都のマスカットまでは、ドバイから乗り換えて飛行機でも行けますが、ドバイから車で行く方法も景色が見えてなかなかでした。マスカットの中心から20分ほど走ると、見たことのない乾いた岩山が続き、その合間を縫うように真新しいハイウェイが1本通っています。その道を誰にも邪魔されず、まるで専用道路のように走り続け、しばらくすると見えてきたのは海岸線に沿うように、広大な敷地に点在する3軒のリゾート、「シャングリ・ラ」でした。そ、後で聞いた話ですが、走ってきた道はシャングリ・ラのためだけに新たに作られたリゾート専用道路だったのです。

sekine010528_b.jpg(左)コートヤードから海を望む(右)アラビアン様式の建築が美しいロビーエリア

 さすがに世界中のハイエンドなゲストを迎えるとあり、スタッフも世界40カ国から採用されています。バトラーサービスも完璧でした。とりわけ「アル・フスン」は、大人の雰囲気を醸し出す最高級ホテル。すべてが優雅に、ゴージャスに演出されています。リゾート全体で食事のできる場所は、6つのメインレストラン、7つのカジュアルダイニング、プールバー、3つのロビーラウンジ、2つのバーとナイトクラブの合計19箇所もあり、「アル・フスン」のゲストは他のリゾート内も含めすべてが利用可能ですが、他の2軒のゲストは「アル・フスン」内だけは立ち入れません。

sekine010528_c.jpg(左)シーフード料理が楽しめるレストラン「Sultanah」(右)プールバー

 私が滞在したのは110㎡のスペシャリティ・スウィートルームでした。ベランダに出て海風に吹かれ、刻一刻と色を変えていく空と大海原を観ていたら、地球にはこんな美しい場所が残されていたのだと、悲しくなるほど感動的でした。

sekine010528_d.jpg夢のように美しいリゾートのプライベートビーチ

sekine010528_e.jpg(左)アル・フスン スペシャリティ・スウィートのバルコニーからの眺め(右)スペシャリティ・スウィートのダイニングルーム

sekine010528_f.jpg中庭とプールの眺めが美しいデラックス・ルーム

 ここは「シャングリ・ラ」ですから、あの人気のスパ「CHI(氣)スパ」も当然作られています。オリジナルメニューを始め、中国のウェルネス哲学と、ヒマラヤ伝統ヒーリングに基づいたトリートメントは期待通りに提供され、さらに、オマーンならではの「Omani & Middle Eastern Healing Practices & Architectural Feachure」という新たなる挑戦もありました。その一つには、地元で育ったフラキンセンス(乳香)を用いて施術する4時間コース「シグネチャー・エキゾチック・セレニティ・リチュアル」が提供され、オマーン特産のフランキンセンスで、ヒーリング効果、アンチエイジング、鎮静効果などに優れた効能を発揮するということで、早速トライし充分に癒されました。

sekine010528_g.jpg毎日聴かせてくれる民族音楽の演奏

アラブの豪華リゾートは桁違いですね。リゾート内でも驚きばかりでしたが、特に、街で印象に深く残ったことがあります。それはオマーンの人々の素朴で温かな対応でした。私のような異邦人にも、すれ違いざまに挨拶を交わす習慣に、なんだか昔の日本を彷彿とさせ心温まる思いでした。人々の穏やかさというのは、自然環境や治安の良さ、恵まれた生活レベルからくるのでしょうか。オマーンのファンになりました。(K.S)

Shangri-La's Barr Al Jissah Resort and Spa
「Al Husn」

シャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーン
「アル・フスン」

PO Box 644 Postcode 100
Muscat, Sultanate of Oman
tel (968) 2477-6666 Fax (968) 2477-6677
www.shangri-la.com/jp/property/muscat/barraljissahresort
部屋数:180室
料金:(5月1日~8月31日特別オファー)
エキゾチック・エスカベート/OMR.154
カスタムステイ/OMR.220~394  他にもプランあり要問い合わせ
施設:レストラン、カジュアルダイニング、ラウンジバー、プール、スパ、ヘルスクラブ、
ダイバーズセンター、キッズクラブ、ショップ、テニスコート、他
予約先:0034-800-40-7744 又は 0120-06-7744

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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