屋久島にいるだけで森林浴の状態、
森と水と豪華なリゾートに癒されました。
「サンカラ・ホテル&スパ 屋久島」屋久島/鹿児島県
ホテルへBon Voyage 2010.06.25
世界遺産渡島となった屋久島に、2010年3月末にオープンした「サンカラ・ホテル&スパ 屋久島」に滞在しました。屋久島は初の上陸です。世界遺産という名誉もさることながら、緑豊かな自然林や巨樹の多い太古の森にも興味津々でした。もともとガイドブックを読んだり、実際に行った人から話を聞いて「縄文杉」を見に行く為の時間がないことをわかっていましたので、今回は、最初から近辺の森で楽しもうということに。
海を見下ろす快適なプールとレストランやレセプション、スパの入ったメイン棟
オープンしたばかりのホテル「サンカラ・ホテル&スパ」は、予想を遙かに上回る快適さでした。その理由は数々あります。初めての屋久島ですから、何を見ても新鮮でしたが、ホテルに滞在して印象的だったことのひとつに、リゾートが様々な形で屋久島に貢献したいと考えている姿勢がありました。ただ観光客を誘致するのではなく、この島に根を下ろし、屋久島を発展させていきたいとの意気込みを感じたのです。「sankara hotel & spa」では、滞在者に寄付を募る'サンカラ基金'も実行中でした。スタッフの島内ボランティア活動や、スタート時から始まった積極的な環境活動もあります。また、経営会社の本籍やスタッフの住民票を屋久島町に移し、税金が町に落ちるようにしたというのも意気込みの現れですよね。
ヴィラの点在する敷地内からは海を見渡せる
(左)ヴィラ内のベッドルーム(右)ライブラリィ&ラウンジ
ホテルの敷地面積は約30455㎡もありますが、部屋数はわずか29室という贅沢な造り。全面には美しい海が展望でき、バックにはとても印象的なモッチョム岳の山並みが続いています。屋久島のイメージは'杉'や'太古の森'ですが、海の美しさにも驚かされました。となると、山海の幸をいただく食事が楽しみですよね。そうなんです、地産地消を謳う新鮮で美味しい食事は、ホテル自慢の一つでもあるといいます。メインダイニングとなるフレンチ「okas」、九州の地方料理を基本にフレンチベース「ayana」の2軒が、それぞれに絶品の旬の味、洗練された創作料理を提供してくれました。
メイン棟のレストランから見る絶景
(左)メインレストランは地産地消、新鮮素材から作られるフランス料理(右)新鮮な地元素材のヘルシーな朝食は、オールディダイニングの「ayana」レストランで
屋久杉ランドでは樹齢の古いみごとな木々が見られる
見事な自然が残る島ですから、ホテルを出てドライブするのも気持ちのいいもの。島を1周し、ところどころに飛沫を上げる大きな滝を眺めたり、渓流を見たり、林道で屋久鹿や屋久猿の群れに出会ったり。お洒落なカフェや土産屋に立ち寄りし、地元の情報を聞いてみるのも面白いですね。疲れてホテルに帰ったら、日本初上陸というスパ「アジアンハーブアソシエーション」でハーバルボールを使ったトリートメントに癒されるのはいかがでしょう。(K.S)
sankara hotel & spa YAKUSHIMA(サンカラ・ホテル&スパ 屋久島)
鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553番地
tel 0997-47-3488 fax 0997-47-3489
www.sankarahotel-spa.com
部屋数:全29室(内スィートルーム5室)
料金:●(1室2名利用1泊室料、含・夕/朝食、税サ)
サンドラ・ヴィラ/40000~90000円
●(3泊より、1室2名利用1泊室料、含・夕/朝食、税サ+滞在中1回の
トリートメント)Jrスィートルーム/90000~140000円
サンカラスィートルーム(メイン棟・ヴィラ共)/180000円
施設:レストラン、スパ(計5室)、プール、ライブラリ-ラウンジ、屋外プール、
*1滞在に付きサンカラ基金(屋久島自然保護基金)一人500円

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com