目の前にはダイナミックな'明石海峡大橋'。
海、橋、島を見通す景観は圧巻です!
「ホテルセトレ舞子」神戸市/兵庫県
ホテルへBon Voyage 2011.01.28
2005 年4月29日にオープンした「ホテルセトレ」は、コンセプトを「ココロとカラダをリセットする」と謳い、ライフスタイルの一部のように無くてはならない存在として有りたいと願っています。名前の「セトレ」の由来を聞けば、そのコンセプトである「RESET」という言葉の半分をひっくり返しに使ったのだそう。オープン時にはもう少し深い理由を聞いた覚えがありますが、ややこしい理屈より、シンプルが一番です。
柔らかな半円形を描くホテルの全景
穏やかな瀬戸内海に面し、全室オーシャンビューであるホテルからは、まさに目の前にあの大きな'明石海峡大橋'が迫り、その光景に思わず息をのんでしまうほど。ダイナミックな橋と、穏やかな内海、対岸に見える瀬戸の島々の光景は本当に美しく、いつまで見ていても飽きません。風光明媚なロケーションにあるホテルは、それ自体が海沿いにある'舞子公園'内に建ち、散歩をするにも最高の立地です。夕陽の見える好天の夕暮れ時などは、まさに自然の織りなす色の変化は感動的です。
(左)明石海峡と大橋を目の前に望む客室からの眺め(右)客室のひとつ
ホテルの庭から見える明石海峡と大橋
明石海峡に面していることから、誰もが'海の幸'を期待してしまいますよね。それも期待以上です! ホテル内には、ミラノに本店がある本場イタリアの「Ristorante Antico Albergo」の日本で初となるレストランをオープンさせました。イタリア料理は、有機野菜、手打ち麺、海の幸など厳選素材を選び、こだわりのオリーブオイルやチーズ、最高品質の海塩を使って作られるヘルシーな料理が中心。もちろん、窓からは明石海峡大橋が一望でき、旅の情緒もたっぷりなのです。
(左)素材の味を引き立てるメニューの数々(右)「ガラスのチャペル」からは夕陽と明石海峡大橋のダイナミックな景色が見える
ホテルの自慢は'ウエディング'にもあります。もともとウエディング会社がこのホテル経営をしているため、隣接した夢のような「ガラスのチャペル」は相当力が入っています。ロマンチックなチャペルからは、神父様の立つ正面のガラス窓から明石海峡に沈む夕陽が望め、またチャペル内には、すべてがスケルトンという珍しい招待ゲスト用の椅子が並んでいます。これらのお陰で、チャペル内は海と一体感があり、まるで水中にいるような錯覚さえ起こしてしまいます。青空の昼間はチャペル内がブルーの印象、夕陽の時にはオレンジ色やピンクに染まる・・・芦澤竜一建築設計事務所は、そんなお洒落でユニークなチャペルを創りあげました。世界広しといえど、こんなユニークなチャペルは見たことがありませんでした。
隣接の「ガラスのチャペル」
(左)スパ(右)設備の整った室内プール
また、施設内にはエステサロン「Royal Body Concious」、ウォーキング用のプール「シエスタ」、天然鉱石の持つ遠赤外線効果・マイナスイオン・波動エネルギーが効果的に身体に浸透すると評判の「岩温癒」など、ココロとカラダを癒す施設が整っています。1日ではもったいない、数日滞在して自分磨きはいかがでしょう。(K.S)
ホテルセトレ舞子
兵庫県神戸市垂水区海岸通11-1
☏ 078-708-3331 Fax 078-708-3371
www.hotelsetre.com
客室数/23室
料金/シングル21000円~、ツイン・ダブル28000円~、
トリプル35000円~、NAGOMI(4名)60000円~、
プレジデンシャルスィート(2名)150000円~
施設/レストラン、バー&ラウンジ、室内プール(サウナ、
ジャクージ)、エステ、ショップ、チャペル、他
ロケーション/JR神戸線「舞子」駅から徒歩約7分、
山陽電鉄「舞子公園駅」から徒歩約7分。

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com