ミラノの高級アーケード街'ガレリア'に
寄り添うスタリッシュなホテル。
「Park Hyatt Milano(パーク ハイアット ミラノ)」
ミラノ/イタリア
ホテルへBon Voyage 2011.05.27
ミラノといえば、誰もが'ファッション'を思い起こすのではないでしょうか。お洒落でハイセンスなブティックも多く、個性的なファッションに身を包んだ地元のミラネーゼなど、通りすがりに見ているだけでも楽しくなります。その街の中心となるのが、ゴシック建築の見事なドゥオーモ(教会)です。教会広場からは世界的に名の知れたアーケード街'ガレリア'が隣接し、人気の高い「パーク ハイアットミラノ」もそのガレリアに隣接しています。スカラ座にも近いために、一等地に在る高級ホテルとして著名な人々の利用も目立ちます。
(左)ホテルのエントランス(右)ガレリアに面したバーからの眺め
ホテルのオープンは2004年10月12日でした。オープン以来、高い客室稼働という人気のホテルは、エド・タトル氏設計によるものです。すっきりとシンプルなインテリアの中にも、タトル氏らしい感性のアート作品を配することで、洗煉された美しい空間が演出されています。エド・タトル氏は'パーク'の放つコンセプトを深く理解し、ブティック型のホテルとしての魅力を際立たせる術を備えているようです。
ドゥオモが望めるスイートルームのテラス
総客室数は108室。47のデラックスルーム、29のスイート、バリアフリーの客室、禁煙ルームを含んでいます。当初は117室で始まったホテルですが、リニューアルがなされました。客室内のアメニティのこだわりも相当なもの。地元ミラノの香水造りの名手に頼み、ホテルのオリジナルブランドとしてカスタマイズされた石鹸やバス・アメニティ類が使われています。家具、調度品もオリジナル、壁の絵や彫刻も念入りに吟味され、ファッションの都に相応しいスタイリッシュなホテルができあがりました。
ディプロマティック・スイートのダイニングエリアと寝室
(左)パークルーム(右)スパのトリートメントルーム
最も驚かされたのは、最小でも36㎡はあるというバスルームです。しかも、そのバスルームは、客室の広さの約40%を占めているというのです。バスタブ、シャワーブース、2台並んだシンク、着替えるスペースなどがバスルーム内にあります。思わず「住めそう!」と言ってしまいましたが、まんざら嘘ではありませんでした。
(左)ガラスドームの明るいラウンジ(右)コートヤード
レストラン全景とサンデー・ブランチの様子
イタリア人のスタッフは、良くも悪くも細かいことには囚われず、笑顔でサービスに取り組んでいます。高級ホテルですが、気取らずに、肩のこらない雰囲気も寛げる、それが人気でしょうか。ガラス張りのドーム型天井が印象的なロビーラウンジで、ゆっくりとアフタヌーンティーを楽しむのもいいでしょう。観光にもショッピングにも便利なホテルには、ビジネス・エグゼクティブらしき人々に混じって、世界中から訪れる観光客の異なる言葉が飛び交い、都会的で、コスモポリタンな雰囲気に包まれています。(K.S)
Park Hyatt Milano
(パーク ハイアット ミラノ)
Via Tommaso Griossi 1, 20121 Milan, Italy
tel +39-02-8821-1234 fax +39-02-8821-1235
milan.park.hyatt.com/hyatt/hotels/index.jsp?extCorporateId
客室料金:(1室2名利用室料、税別)
パーク キング 490ユーロ~
パーク ジュニア スイート 720ユーロ~
ビジネスパッケージ 584ユーロ~
*日毎に変動するので詳細は要問い合わせ
施設:レストラン、バー、ラウンジ、ライブラリィ、
ビジネスセンター、ショップ、フィットネスセンター、
スパ、ファンクションルーム、他、
日本での予約先/ハイアット ワールドワイド
リザベーションセンター tel 03-3288-1234

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com