シンガポールのビジネスエリアに
再生なった快適デザインホテル
「M Hotel Singapore(M ホテル・シンガポール)」
シンガポール
ホテルへBon Voyage 2011.06.17
最近のシンガポールは、目を見張る勢いで建設ラッシュが続き、まるで'プチ・ドバイ'のように開発が相次いでいます。とりわけ、前回ご紹介したマリナ・ベイ地区、セントーサ島、そしてチャイニーズ・タウンも含め、どこもかしこも高層ビルや新しいホテルが次々と生まれています。それでもホテルは足りないというのですから、何とも羨ましい好景気なのですね。
ホテルの前景
そんなシンガポールに於いて、華やかな最高級ホテルとは違い、気軽にステイできるビジネス型「Mホテル・シンガポール」という、スタイリッシュな4つ星ホテルが人気です。チャイナタウンにも徒歩で行ける距離にあり、観光する場所も、クラークキーなどにも徒歩圏内。海や港も望める眺望の良さもホテル自慢です。もともと「コプソン・ハーバー・ビュー」という名のホテルでしたが、デザインを一新し、名前も変わって再デビューとなりました。地下鉄「Tanjong Pagar」駅もワンブロック先にあり、空港までも22kmと近く、とても便利なロケーションです。
(左)中国系ホテルの玄関はコレです! (右)広々としたロビー
割合に物価が高い位置で安定しているシンガポールでは、ホテル料金もなかなかハイクラスです。「Mホテル」は、そんな中で、施設やサービスグレードを考慮してもコストパフォーマンスが良いと言えそうです。ホテル内には、ロビーカフェ、ラウンジ、ザ・ビュッフェ(レストラン)、ジェイ・バー、そしてスポーツジム、屋外プール、スパなどが揃い、都会のリーズナブルなホテルとしてはとても充実しています。特に、コンシエルジュの世界的組織である'クレドール'の正式メンバーが居ることで、安心して情報提供を御願いできます。また各所のサービスも良く、居心地の良さも推薦の一つです。
(左)シックなベッドルーム、使い勝手は抜群(右)客室内のアメニティは革製で統一
最も驚かされたのは、館内にある「北海道鮨レストラン」でした! 板前さんも料理長さんも日本人ではなかったですが、日本で修行をした方が握るフレッシュな鮨は、正直言って純和風、正統派で「とにかく美味しい鮨」でした。これだけでも価値あり、ホテル全体が高得点になれるでしょう。
スパエリアの屋外プール
スパ「HAACH」は、1997年に誕生し'トータル・ライフスタイル・ウエルネス'をコンセプトに、ヘルスからビューティーまで数多くのメニューを提供しています。
朝のブッフェは相当賑わいます。たまたまお隣の席に、「リタイアしたので夫婦で旅行を楽しんでいる」という日本人夫婦が座り、会話を交わしました。観光で来ていたという彼らは、「ショッピングも観光も便利。部屋も広くてなかなか快適」と、すこぶるお気に入りのようでした。また、クラブラフロアに部屋を取れば特典満載で贅沢三昧。
客室から見る街の美しい夕景
朝食から夕方のカクテル、夜のひとときまで無料のサービスが受けられます。ホテルは普通、目的や予算、趣味嗜好などで選びますが、ここ「Mホテル・シンガポール」は一般のリーズナブルな料金で、快適に過ごせる肩の凝らないホテル。お薦めです! (K.S)
M Hotel Singapore
(M ホテル・シンガポール)
81 Anson Road, Singapore 079908
Tel +65-6224-1133 Fax +65-6222-0749
http://www.millenniumhotels.com.sg/mhotelsingapore/index.html
部屋数:413室
料金:(パッケージ平均価格)1泊2名室料 /SGD 370.00 - SGD 810.00
※パッケージが多いので要問い合わせ
設備:レストラン(カフェ2000、ザ・ブッフェ、北海道鮨レストラン、Jバー)
ビジネスセンター、プール、スパ、ジム、他、
交通: チャンギ国際空港から22km

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com