鏡のような湖面を望む都会のリゾート、
スイスでも屈指のスパが誕生しています。
「The Dolder Grand(ザ・ドルダーグランドホテル)」
チューリヒ/スイス
ホテルへBon Voyage 2011.11.11
スイスの首都、チューリヒの街から湖を背にグンと一気に高台を登っていきますと、町と湖を見下ろす高台に、シャトーのような超豪華な5ッ星ホテル、ザ・ドルダーグランドが見えてきます。登ってきた後ろを振り返りますと、美しいチューリヒ湖が見渡せ、森に囲まれた高級住宅街の閑静な中、多くの塔を昔のままに残したメインビルディングを中心に、真新しいホテルは威風堂々と聳え立っています。
ホテルに元々あった美しい本館はそのままに残され内装がリニューアルされている。右端は新館の一部
このホテルの歴史は、18999年にクアハウスとして始まりました。環境の良さ、清浄な空気・・・疲れた体や病を癒すのに最高の環境であったのです。今や、チューリヒを代表するばかりか、スイスを代表する最高級ホテルのひとつとして、スパリゾートの快適なステイを提供しています。なんと、大規模改修は 2004年から始まり、約4年もの歳月をかけて行われてきたといいます。そして、グランドオープンは2008年4月でした。
(左)ロビーラウンジの様子。クラシカルな本館の外観とは異なり新旧融合を感じる空間。(右)本館から新館へと繋がる通路
客室内から見た風景。緑の森に囲まれ、眼下にはチューリヒ湖を見渡す
建築設計を担当したのは、英国のフォスター・アンド・パートナーズ。もちろん創業当時から有名だったメインビルディングのクラシカルな外観や、可能な限り残したかったという繊細なインテリアなどは保存し、それでもメイン棟は驚くほど手が加わりニューアルされました。そのほか新設になったのはスタイリッシュなスパ棟と、ゴルフ棟でした。伝統とモダンが融合されたインテリアは、使い勝手が良くなり、そこに今どきのクールな印象も加わっています。驚きは家具や調度品の贅沢さにもあります。ひとつひとつの設備、ベッド、シーツやアメニティまで、最高級ホテルの名に相応しい贅沢さです。
(左)客室内のウェルカム・フルーツとドリンク。東洋をイメージした緑茶のボトルが可愛い。(右)バスタブとバスルーム
新館のスタイリッシュなベッドルーム
またスパには専門家の手が入りました。ヒーリングスポットとして今や世界的に有名なセドナ中心に活躍する、シルヴィア・セピーリ女史がコンセプトから担当。スイスらしさも加えてオリジナリティを演出しました。スパの大きさが総面積4000㎡というのも驚きですよね。室内プール、フィットネススタジオ、ジムも併設。スパでは各種トリートメントの他、スイスの高級ブランド「ラ・プレリー」など美容プログラムも可能です。そのトリートメントルームも19室揃い、大がかりなスパ・スイートルームが2つ用意されています。
(左)カラフルなスパ・フェでは、ローカロリーの軽食やドリンク類を提供。(右)スパエリアの外に作られたオープンエア・ジャクージ。
街からは車の他に、トラム、ドルダーバーンというケーブルカーも利用できます。客室からの眺望は本当に素晴らしく、夕暮れ時のサンセット、朝の鳥の囀りなど、都会にいることをすっかり忘れてしまいます。(K.S)
The Dolder Grand
(ザ・ドルダーグランド)
Kurhausstrasse 65, CH-8032
Zurich, Switzerland
Tel: +41-44-456-60-66
Fax: +41-44-456-60-01
www.thedoldergrand.com
部屋数:114室のゲストルーム、59室のスイート
料金:パッケージ料金「クリスマス」/CHF.800~1240,
(クリスマスブランチ、1ディナー、マッサージ)、他多数
室料:CHF,800~3620.
施設:スパ、レストラン(ファインダイニング3箇所、
オールデイダイニング3箇所、ロビー、スパカフェ)、
バー、屋内スイミングプール、ジャグジー、テニスコート5面、
9ホール・ゴルフ場、ショップ、他
日本の連絡先:0120 086230(トールフリー)
(ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド)

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com