だから止められない香港のホテル滞在!
またもやオープン、ハイクオリティの個性派ホテル
「Hotel ICON(ホテル・アイコン)」香港/中国

香港のホテルは1軒オープンごとにクオリティが高くなっていくようです。昔の香港らしさはもう少なくなってきた香港の街ですが、それでもより雰囲気が残る九龍島の中心地チムシャーツィ西に、2011年4月28日、またまたハイクオリティなホテルがソフトオープンしました。正式なオープンは9月21日でしたから、まだ生まれたばかりの「ホテル・アイコン」です。

sekine111118_a.jpg本物のグリーンの彩られた印象的な壁は、エントランスを入ったところにあるロビーラウンジ。

とてもスタイリッシュなデザイナーズ・ホテルですが、今までのようにそのデザインだけに終始せず、デザインも含めてバランスの取れたホテルといえるでしょう。ホテルの乱立する香港で高級ホテルの仲間入りをしたのですから、クオリティが高いのは当然かも知れません。それに「コンランのデザイン」となると、「Above & beyond」のみとはいえ、やはり話題にならない訳がありません。実は、テレンス・コンランだけではなく、ロッコ・イム、ウィリアム・リムという、人気、実力共に一線で活躍するメンバーがインテリアを手掛けました。とりわけ話題は、香港出身のウィリアム・リムによるデザインだったといいます。ホテル全体に中国哲学の「YIN & YAN」(陰と陽)とサークル形状を採り入れ、本物のグリーン(植物)をロビーのカフェ・ラウンジの壁一面にあしらい、植物園の中にいるような気分にさせてくれました。そして、日本でも人気のファッションデザイナー、ヴィヴィアン・タムもスィートルームをデザインしています。それなのにこのホテルは、数々の有名デザイナー達の名を、他のホテルのように前面に押し出していないことにあります。

sekine111118_e.jpg(左)ウエルネスエリアのレセプション(右)清楚な会議室の一つ

sekine111118_f.jpg(左)リラクゼーションルーム(右)「above & beyond」というクラブラウンジ

もちろんデザインホテルならではのスタイリッシュホテル愛好家は、デザイナーの'名前'こそが大切と思うでしょうが、それよりもむしろ、ホテルのコンセプトや居心地の良さ、サービスに力を注いでいるようです。快適な滞在ができるよう配慮されたホテル造りは、斬新なアイデアばかりか、香港らしさも忘れずに強調していることでした。香港の魅力をすべて味わって欲しいと願うスタッフの言葉を、滞在中に何度も聞きました。

sekine111118_d.jpg屋外プール

sekine111118_b.jpg(左)シンプルだが高級感のある客室(右)バスルーム

デザインやホテル造りも個性的ですが、実は、このホテルの最も特徴的なことは運営方法にありました。ホテルと観光産業マネージメントを教える専門学校「School & Hotel of Tourism Management (SHTM)」がこのホテルを運営するオーナーなのです。もちろんホテル学校の生徒達にとってはトレーニングの場となるホテルでもあり、ホテル学校と連携する香港初の試みだということです。ホテル総支配人もまた、その学校で教える教官の1人でもありました。事務所内にも研修中の学生がいるそうですし、各部署で学ぶ研修生を受け入れているのです。でも、ゲストに直接サービスするのはプロフェッショナルですから、何の問題もありません。生徒達はそんなホテルマンたち先輩の姿を見ながら学んでいるのですね。

sekine111118_c.jpg(左)充実のブッフェ・レストラン、パンは大好評(右)ブッフェレストラン

大切な食事も大変充実していました。有名な中国料理店「天外天」が館内にあり、外部からのゲストも多く訪れるため昼も夜も賑わっています。新しい中国料理も提供されていますが、伝統の'天心'の数々は絶品でした!(K.S)

Hotel ICON
ホテル・アイコン

No.17 Science Museum Road, Tsim Sha Tsui East,
Kowloon, Hong Kong
Tel: +852-3400-1100 
www.hotel-icon.com
客室数:252(内, room 165, Above & beyond room 68,
suites 26, Prototype 3 )
料金:HK$2,600.00 - HK$ 3,950.00 a night.
設備:レストラン、バー、カフェ、ラウンジ、スパ、ボールルーム、
Above & beyond (クラブフロア)、プール、ジム、他、
アクセス:飛行場から車で30分~40分
日本での連絡先:直接現地へ

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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