ピュアな空気と静かな環境
秘密にしたいとっておきの隠れ家です
「Spa Village Resort Tembok, Bali(スパ・ヴィレッジ・リゾート・テンボク、バリ)」
テジャクラ/インドネシア・バリ島
ホテルへBon Voyage 2009.11.20
アジアきっての人気リゾート地であるバリ島では、ウブドやクタ、ヌサドゥアなど山もビーチも有名ですが、北部地区のリゾートはまだまだ知られていません。私自身も今回の旅で、最北部に近い東海岸沿いにあるテンボク村付近まで初めて足を踏み入れました。ングラライ国際空港からは車で約2時間半~3時間近く、ひたすら北へ向かって走るのですが、途中、1717mのバトゥール山やバトゥール湖など、見慣れたバリの景色とはテイストの違う風光明媚なロケーションの中を走る新鮮な感動でした。バリ島の最高峰3142mのアグン山も、途中、本当に間近に見ることが出来て大興奮。この日好天に恵まれ、美しい山々を見ながらのドライブは時間を忘れ快適そのものでした。
そんなバリ島を縦断するように北へと向かったのは、他でもないスパリゾート「スパ・ヴィレッジ・リゾート・テンボク、バリ」を訪れるのが目的でした。リゾートのあるシンガラジャ地区に到達すると、静かな海岸沿いにひっそりと佇むリゾートがありました。
開放感たっぷりの広い庭と客室
驚きは車を降りた途端にやってきたのです。迎え入れられたオープンエアーのロビーでは、待ち構えていたかのようにヘルシーなウェルカムドリンクが提供され、ほぼ同時に、椅子に腰を下ろしたまま歓迎を表するという'フット・リチュアル'がプレゼントされたのです。長旅で疲れた足を癒してくれるという、セラピストによるウエルカム・マッサージは、長い間座り続けて疲れた足をすっきりとさせてくれる嬉しいサプライズでした!
(左)広いエントランスでは到着と同時にフットリチュアルのサービスがある(右)到着時に出されるウエルカムドリンクはこの日、ハーブとレモンのすっきりとしたティータイプ
(左)リゾートの中庭(右)トリートメントルームが並ぶ棟
リゾート名にもあるように、もともとここはスパをコンセプトにしたリゾートですから、数々のオリジナル・トリートメントやヘルシーな食事、アクティビティを通して心と体に優しい滞在を約束してくれるヒーリングリゾートなのです。バリ島の伝統とマレーシアのホリスティックなセラピーを通して、ボディとスピリチュアルの両面をケアすると謳っています。「なぜ、マレーシア?」とお思いになるでしょう。このリゾートを運営する「YTL Hotels & Properties」という会社がマレーシアを本拠地として、アジアを中心に素晴らしいスパリゾートを提供してきた歴史があるからなのです。ちなみに、ご存知かもしれませんが「パンコール・ラウト・リゾート」「タンジョン・ジャラ・リゾート」「キャメロン・ハイランズ・リゾート」など、人気の最高級リゾートも同系列なんですよ。
海に面した快適なプール
(左)プールヴィラのプライベートプール(右)プールヴィラの寝室
さて、スパのメニューにも独自の配慮が見られるのですが、何よりも驚かされたのは'食事'の素晴らしさでした。独自のメニューは見るだけでワクワクしてきて選ぶのが難しいほど。いざテーブルに出される料理のプレゼンテーションの美しさにも目を見張り、オーガニック野菜中心の新鮮で美味しい素材には脱帽でした。食べることでエネルギーが湧き、体の中がキレイになっていくのを感じるほど、心にまで優しい食事でした。私の滞在は短かったのですが、せめて1週間、ここでのんびりと過ごせたら...と、後ろ髪を引かれる思いで帰路に着いたのを思い出します。(K.S)
(左)オーガニック野菜の新鮮サラダ(右)シェフ主催・ヘルシーな料理を習うクッキングクラス
Spa Village Resort Tembok, Bali
(スパ・ヴィレッジ・リゾート・テンボク、バリ)
Jalan Singaraja-Amlapura, No.100 Desa Tembok,
Tejakula Buleleng, Bali Indonesia
Tel +60-3-2783-1000 Fax +60-3-2148-7397
http://www.spavillage.com
客室数/31室(180㎡のヴィラ2棟含む)
料金/2010年3月末まで:US.$.400~580、ヴィラ US.$.680.
(料金は1泊1名~2名の室料/1日3食、コーヒー&紅茶、一人1日1回のスパトリートメントを含む)
施設/レストラン、バー&ラウジ、スパ、屋外プール、ショップ、他
アクセス/バリ島ングラライ国際空港から車で約2時間半蚊ら時間。
送迎は要予約、片道(2名)US.$65~
日本の連絡/
Ms. Ritsuko Ohta
Tel: 090 7942 1089 ritaohta@qf7.so-net.ne.jp
Ms. Michi Uchiyama
Tel: 0476 28 9898 maharani@gol.com

Kyoko Sekine
ホテルジャーナリスト
スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。
http://www.kyokosekine.com