どこか懐かしい日本の温泉地の香り。
良質のお湯と豪華なスパが自慢のリゾート。
「Spring Park Urai Spa & Resort(スプリングパーク・ウーライ スパ&リゾート)」台北郊外/台湾

 日本から台湾の首都、台北まではあっという間の飛行時間、おおよそ3時間ほどで到着します。「ウーライ・スプリングパーク・スパ&リゾート」は、その台北市内から車で約1時間あまりの緑濃い山に囲まれた川辺にあります。川といっても上流のダム湖から流れ出る川です。台湾随一の老舗温泉とされるウーライ温泉は、自然も豊かに残り、また台北からも近いということで週末などは台北市民の憩いの場ともなっています。

sekine1002_a.jpg川沿いに設置されたプール

 それにしても、ウーライ温泉街は日本の温泉地に良く似ていて本当に驚き!です。このウーライ温泉で最もスタイリッシュな宿が、2002年10月に誕生した「ウーライ・スプリングパーク・スパ&リゾート」なのです。このリゾートには宿泊者のみの温泉エリアと、日帰りで入浴を楽しめる大浴場とに分かれ、まるで日本の温泉地にいるような気分。宿泊者はどちらも利用可能ですから、幾つかの替り風呂を楽しむのもいいでしょう。聞けばこうした台湾の温泉文化は、かつて日本から伝えられたものといいます。

sekine1002_b.jpg大浴場(男女別)には湯量もたっぷり、変わり風呂も数々揃う

sekine1002_c.jpg(左)高い天井に大きなガラス窓が快適なロビー(右)パティオのある客室のひとつ

sekine1002_d.jpgスウィートルームの寝室

 リゾート内にはゴージャスなスパ「ザ・セレニティ・スパ」が設置されていて、本格的なアロマテラピーやオリジナル・トリートメントの数々が受けられます。温泉効果も手伝って驚くほどの効能を感じさせてくれるのです。実は、世界中のスパを周る中で「アロマテラピーの効能の実感」を初めて感じたのがこのスパでした。以来、アロマテラピーは私の中で重要な健康増進法の一つとなっています。

sekine1002_e.jpg(左)スパのレセプション・デスク(右)スパのトリートメントルーム

アロマテラピーと一言で言っても、実はいろいろあります。ここで受けるアロマテラピーは、「カンジューン」という台湾で独自に開発されたアロマテラピー法です。オイルの純度、セラピーの技術、スピリチュアル・マインドまでを習得したセラピストが徹底して対応してくれ、本当に快適なセラピーが受けられます。'シグナチャー・トリートメント'も独自のお薦めがありました。中でも'ボディマインド・トリートメント'と、'シンギング・ボール・トリートメント'は、とりわけ人気が高いといいます。

sekine1002_f.jpgチベッタンボールを使うトリートメント

sekine1002_g.jpg(左)眺望が楽しめるレストラン(右)スパキュイジーヌの朝食、ヘルシーな卵の白身を使ったオムレツ

アロマテラピーは実は台湾ではかなり発達していて、中国語で「心身療程」と言われ、リンパ・ドレイナージュ法の極みとして広く愛されているのです。カンジューンでは、「リンパの流れを促進させるため、マッサージは垂直の力を入れず、水が流れるようにゆっくりと一定のリズムで施術する」と謳っています。そのためにセラピストはダンスまで習いイメージトレーニングを何度もこなし、バランスを整え施術に入ります。また、7種類のメタルで作られたチベッタンボールを使う'シンギング・ボール・トリートメント'は、熟練のセラピストがボールをたたきながら、その振動圧で筋肉やツボを刺激する特殊なもので、これも気持ちのいい不思議な感覚に襲われます。食事はヘルシーなスパキュイジーヌからグルメな台湾料理まで揃い、何日いても楽しめる豪華なリゾートでした。(K.S)


Spring Park Urai Spa & Resort (スプリング パーク ウーライ スパ&リゾート)春秋烏来渡暇酒店

No.3, Yanti Wulai Shiang,Taipei Taiwan 233, R.O.C
☏+886-2-2661-6555  Fax/+886-2-2661-6559
http://www.springparkhotel.com.tw
日本の連絡先/東京業務代表・日本地区営業本部☏03‐5413‐5780
客室数/23室
料金/2名1室プラン料金:13200元~(2名朝夕食付き)
詳細は要問い合わせ
施設/温泉大浴場、スパ、レストラン、プール、ライブラリィ、ショップ、他
アクセス/車で1時間。または、MRT新店駅から新店客運「台北-新店-烏来」行きバス。
「堰堤(イェンティ)」で下車(新店から約20~30分)。

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

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