「W」がスキーリゾート地に誕生!
選ばれたのはスイスのセレブな山岳リゾート地。
W Verbier
~ヴェルビエ/スイス~

 日本ではまだ馴染みのない町名かも知れませんが、スイスのヴェルビエ(標高1531m)は世界的に知られたスキーリゾートのメッカと呼ばれています。白銀の世界と化すウィンターシーズン中は、世界中から数知れぬセレブリティや、ヨーロッパ各国の王侯貴族までスキーヤーが訪れ,静かな町とは一変します。ヴェルビエからケーブルを乗り継いで行くモンフォールの山頂では、3330mの氷河からアルプスの大パノラマが見渡せる他、ヴェルビエ地区には総距離181kmにも及ぶスキーコースがあるというのですから・・・凄い!

01-sekine-140718.jpg

町の中心となる道路に面して建つウッディなシャレー「Wヴェルウビエ」の前景。

 そんな圧巻のスキーリゾート地のヴェルビエに、初となるスターウッドグループの寵児「W」が誕生しました。デザインもコンセプトも超個性派のホテル「W」は、世界各国に誕生する度に様々な話題を呼んでいるのですが、「Wヴェルビエ」には別の意味で驚きました。なんと、ホテルはスイス流木造シャレーで、居並ぶホテルやレジデンスと全く変わらない様子です。それならば内観やコンセプト、スイス初となった「W」の個性は?と、期待は大きくなるばかり。心が急いて、この6月、ヴェルビエの現場まで出掛けてしまいました。

02-sekine-140718.jpg

外観とはイメージの違うヴィヴィッドなレセプション。館内随所に見られるストライプ柄はすべてテープを貼り付けて作られたアート。

03-sekine-140718.jpg

「WHATEVER/WHENEVER」は「W」の世界共通のアイコン、"何でも、いつでも、お役に立ちます"の意味が込められている。

 2013年12月1日にオープンした「W」は木の香りも真新しく、すべてにフレッシュな空気感がありました。落ち着いた外観とはガラリと変わり、期待通りにインテリアは「W」らしい遊び心に溢れ、赤や黒という独特の色遣いも随所にありました。しかし客室のラグジュアリーな空間造りは、レストランやリビングルームなどパブリックエリアに比べるとより落ち着いた印象です。スターウッドの快適な「W」オリジナルベッド、バスルームの水回りの良さ、広めのバルコニーからの素晴らしい景色とともにどこも木がふんだんに使われ、木の薫りに包まれる安堵感がなんとも落ち着くエレガントな部屋です。

04-sekine-140718.jpg

このスペースはラウンジとしてもレストランとしても機能。食事はバーメニューを提供。

05-sekine-140718.jpg

クラブ「CARVE」のエントランス。

06-sekine-140718.jpg

レストラン「AROLA」の入り口。階段「オフピステ」は写真の右端に見えるクラブへと続くスペース、飲み物提供がある。

07-sekine-140718.jpg

レストラン「AROLA」の奥に併設されたバーエリア。スタッフは「W」らしいハンサムガイ。

 一方、「W」ならではの個性はバーやレストラン、リビングルームなどパブリックエリアのデザインに集中しています。特に、(残念ながら訪れた6月端境期のためクローズ)真っ赤なトンネルをくぐって入るクラブ"Carve"では、ほの暗い照明の中、DJ、音楽、ダンス、軽食というまさにアフタースキーの社交場となり、昨年のオープン後の初シーズンには「毎日がパーティーのようだった」とスタッフ。もちろんレストランやバーも、そしてスパも、6月のシーズンオフの静けさは嘘のようだと、全く別の顔を見せる白銀の冬が待ち遠しそうでした。

08-sekine-140718.jpg

「スペクタキュラー・ルーム」のひとつ。館内には全8カテゴリーの部屋がある。

09-sekine-140718.jpg

「WAOスィート」(150㎡)の贅沢なリビングルーム。この部屋が「Wヴェルビエ」のイメージとして存在。最高級ルームは「EWAOスィートルーム」(180㎡)。

 とは言え、6月の初夏はハイキングに最高の季節でもあるのです。高山植物に包まれ、清々しい山並みを見ながら歩く緑の中のハイキングもスイスらしい一面ですが、この時期、町のホテルやレストランの多くが閉まり、ゴンドラやスキーリフトは休止中。美しい景色が望める山頂まで行くのは難しいため、町やハイキングコースを散策することにしましょう。そんな中でも国際ブランドとしてのこのホテルは通年オープン、存在感を高めています。この時期だからこそ、思う存分に静かな"マイW"を独占堪能できたことはラッキーでした。(K.S)

10-sekine-140718.jpg

ヴェルビエの町の前景が望める部屋、遠くには雪山連山を見渡せる。

11-sekine-140718.jpg

「ウェットエリア」に作られている屋内外のプール。トリートメントルーム9室のスパも含んで800㎡の広さ。

12-sekine-140718.jpg

スイスならではの朝食。素材はすべて地産地消、豊富なチーズはどれもフレッシュで美味しい。


W Verbier
Rue de Médran 70 Verbier CH-1936 Switzerland
TEL:+41-27-472-8888
Fax:+41-27-472-8889
http://www.starwoodhotels.com/whotels/property/overview/index.html?propertyID=3429
部屋数/123室(スィート含む8カテゴリー)
料金:(ネット予約参考価格、1泊室料)CHF392~6,558.
施設:リビングルーム(レストラン&ラウンジ)、カーブ(バー&クラブ)、カフェ、レストラン、タパスバー、スパ、ジム、屋内外プール、ミーティング&イベントスペース、屋外テラスラウンジ(冬季限定)、他
アクセス:(鉄道)マルティに駅~車で35分(有料)、自家用車が便利。
日本の連絡先:直接現地へ, welcome@st-petersinsel.ch

photos:KYOKO SEKINE

Kyoko Sekine

ホテルジャーナリスト

スイス山岳地での観光局勤務、その後の仏語通訳を経て94年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多々、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタント、アドバイザーも。著書多数。

http://www.kyokosekine.com

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
コスチュームジュエリー
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.