2025年サマーコレクションで見つけたスタイリスト&エディターのベストルック。【バーバリーのNEWアイコン vol.7】
バーバリーのNEWアイコン 2024.10.24
バーバリーのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、ダニエル・リーが手がける新アイコンにフォーカスする連載。vol.7は少し形を変えて、スタイリスト&エディターが極私的に選ぶ2025年サマーコレクションのベストルックを発表。
NEW ICONS vol.7 「2025年サマーコレクションベストルック」
ロンドンのロイヤル・ ナショナル・ シアターで発表されたバーバリーの2025年サマーコレクション。イージー・エレガンスをテーマに掲げたルックの軽快さとブルータリズム建築の無骨なモダニズムが、フレッシュなコントラストを描いた。コレクションを見たスタイリスト&フィガロエディターのお気に入りのルックは?
フィガロJP編集部編集長 五十嵐あきが選ぶベストルック。
ダニエル・リーらしいアウトドアの要素がより軽やかに心地いい印象となって表現された今季、私のベストルックは、フードにフェザーが飾られたケープ風のアウターとカーゴパンツの1体。ワーク風のアウターはカジュアルになり過ぎることに難しさを感じていましたが、このクロップト丈ならライトで上品なスタイルに仕上げてくれそう。着古したような質感とニュアンスのある色合いにも惹かれます。カーゴパンツはリネン素材でワークテイストながらシックな雰囲気。大人ストリートスタイルをいま改めてトライしたい。そう思わせてくれるルックでした。 (フィガロJP編集長 五十嵐あき)
スタイリスト 佐藤奈津美が選ぶベストルック。
コンパクトなトップとジャケット、ルーズなスカートのバランスに一目惚れ! バーバリーのアイコニックなチェックも絵画的で印象深かったり、大胆なスリットのスカートに軽やかなカラーのローファーの組み合わせたり、新鮮に感じるところが多くときめきました。ジャケットの古着感もいまの気分にぴったり。ふわっとして見えますがどこか締まりがあり、ダニエル・リーらしさがそこに出ているなと感じました。(スタイリスト 佐藤奈津美)
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スタイリスト 佐々木桃子が選ぶベストルック。
一見セットアップのように見えますが、トーン違いのチェック柄や、あえて柄を合わせずにパターンを組み合わせることで、軽やかさと着こなしに個性が生まれて素敵だなと思い、このルックを選びました。トップは、トレンチコートのディテールを肩や袖周りにあしらいつつクロップト丈にまとめていたり、腰履きの膝下丈パンツとのコーディネートで、ブランドのアイデンティティもありながら、いまっぽさとユニセックス感をもたらしてくれるところに胸をくすぐられます。スニーカーや特大バッグという機能性最重視な小物を合わせている点も、一気に私に近い着こなしに感じられて好きです。(スタイリスト 佐々木桃子)
フィガロジャポン編集部副編集長 田代佐智子が選ぶベストルック。
華やかなイブニングのスタイルに、相反するムードの大きめのブルゾンをラフに羽織ったまったく新しいイブニングのスタイル。イブニングのスタイルは私たち日本人にとってどうしても距離があるものが多いと感じますが、リアルクローズを追求するダニエル・リーが提案するリアリティのある自由なイブニングスタイルは誰もが自分ごと化しやすいと感じました。現代社会においてドレスコードはあってないようなもの。ドレススタイルであってもファッションを自由に楽しんでいい、というメッセージ性を感じました。(フィガロジャポン編集部副編集長 田代佐智子)
スタイリスト 嶋﨑由依が選ぶベストルック。
今回のコレクションではトレンチコートを再構築したアイテムが印象に残りました。なかでもこのルックのジャケットは、前見頃だけクロップトされている丈と太くて存在感のあるボウタイ、歩くたびにかすかに揺れる後ろ姿のエレガントさに惹かれました。合わせているローライズのカーゴパンツは、一見スポーティな印象もありますが、裾のベルトやバーバリーチェックのピンクの差し色でカジュアルになりすぎず、今の気分にぴったりでした!(スタイリスト 嶋﨑由依)
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スタイリスト 榊原優佳(ローズ)が選ぶベストルック。
2025年サマーコレクションも「ダニエル、大好きだよ......」と、私のバーバリー愛が一層重ためになる素敵なコレクションでした。アウトドア、ミリタリーといった機能性を持ち合わせた要素、ヴィンテージライクな加工、中間色、軽やかで取り入れやすいエレガンスさ、すべてが個人的にも大好きなものだったからです。なかでもピックアップしたこのルックはカーゴパンツをモードに取り入れられるその綺麗なシルエットがさすがですし、さりげないフリル使いにきゅんとなるスパンコールのトップとのミックスが新鮮で大好き。肌を見せつつ品があるのもまさに求めているバランス感。シンプルなコーディネートですが今季のバーバリーらしさ全開だと思う! 久しぶりにカーゴパンツを穿きたくなりました。(スタイリスト 榊原優佳(ローズ))
スタイリスト 谷藤知可子が選ぶベストルック。
大人が穿いてしっかりと決まるハーフパンツの丈感とミリタリーユニフォームの要素を生かして構成されたルックに惹かれました。生地に加工を施して着古したような表情に仕上げたジャケットには、真鍮ボタンなど細部に至るまで繊細なこだわりが見られます。ジャケットの下には、ライラックカラーの透け感のあるトップが覗くこのバランスも素敵です。(スタイリスト 谷藤知可子)
フィガロJP編集部エディター 米倉沙矢が選ぶベストルック。
ワークやユニフォームを連想するセットアップを優しいペールピンクで仕上げたエレガントな意外性に一票を入れたいと思います。ワークエッセンスがベースにありながら、パンツに入ったセンタープレスやトレンチコートのストームフラップを思わせる袖口などの、上品なディテールのバランスが絶妙。デザインはベーシックなのに、ジャケットの下にチェックのポロシャツをさり気なく仕込んでいるところやボタンには「馬上の騎士」がデザインされているところで、一目でバーバリーのルックだと分かる。ダニエル・リーのスマートな戦略にやられました!(フィガロJP編集部エディター 米倉沙矢)
photography: Courtesy of Burberry