あらためて知りたい、バーバリーのトレンチコート。
バーバリーの代名詞ともいえるトレンチコート。しっかりとした防寒性や保温性がありつつ軽やかで、3シーズン活用できるマルチなアウターだ。今回は、あらためてその魅力にフォーカス。素材や製法へのこだわりからセレブリティの着用スナップ、今月から始まったビスポークサービスについてまで、その魅力をたっぷりお届けする。
■纏う人を守るために生まれたコート

左から1914〜17年頃、39〜45年頃のアーカイブ資料より
© Courtesy of Burberry
バーバリーのトレンチコートが誕生したのは1879年。英国の過酷な天候から人々を守るために生まれたアウターだ。オイル引きやゴム引きの布地で作られ、重さや着心地がネックになっていた当時のレインコート。創設者のトーマス・バーバリーは、それを克服するべく、密に織った上質なギャバジン素材でコートを仕立てた。
軽く通気性のあるギャバジン素材のコートは、まさに“発明”。数多の探険家や冒険家に愛され、さらには塹壕(トレンチ)での戦闘に対応できるように改良が重ねられて現在のトレンチコートの原型ができあがっていった。

© Courtesy of Burberry
現在、1着のトレンチコートを作るのに要する工程は実に100以上。なかでも、もっとも高度な技術が求められるのが襟付け。首周りになめらかに寄り添うカーブをつけるため、襟の長さに合わせて180以上のステッチが手縫いで施される。チェック柄が襟の中心で完璧に交差するように計算して縫い合わされているのも特徴だ。

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使用するのは、最高級の高密度な超長綿。通気性を保ちながら、雨の浸透を防ぐことができる。撥水性を向上させるため、撥水加工を3回施している点も特筆すべき点。軽やかに見えて、トレンチコートは全天候型のアウターなのだ。
■セレブリティもトレンチコートに夢中!
合わせやすく、3シーズン活躍するトレンチコートは、年代を問わずセレブリティもこぞって愛用。ここではさまざまなテイストでコートを着こなしたセレブリティたちのスナップを紹介する。

© Courtesy of Burberry
前を留めて、意外に(?)正統派のコーディネートを披露したマドンナ。トレンチコートはラグジュアリーなジュエリーやエッジの利いたシューズとも好相性。

© Courtesy of Burberry
端正なセンタープレスのパンツでトレンチコートを颯爽と着こなしたアマル・クルーニー。ポインテッドトウのパンプスでエレガントな味付けをしているのもポイント。

© Courtesy of Burberry
モデルのナタリア・ヴォディアノヴァは黒バージョンをワンピース風に着こなして。ペイズリー風のトップや「TBモノグラム」のサンダルがアクセントに。

© Courtesy of Burberry
セレーナ・ゴメスは黒バージョンにレオパード柄の裏地が付いたものをチョイス。ランジェリー風のワンピースを合わせてグラマラス&シックに。ワンピースと色を統一したパンプスがアクセント。

© Courtesy of Burberry
デュア・リパはロゴ入りのトレンチコートをパーカ×レギンス×スニーカーでスポーティかつストリートテイストにまとめて。トラッドからカジュアルまで、トレンチの“振り幅”が実感できるコーディネート。
■世界に1着だけ、とっておきのコートを作ろう
初めての人はもちろん、すでにトレンチコートを持っている人にも2着目、3着目におすすめしたいのが、この夏からバーバリー銀座で始まった日本で初となるビスポークサービス。

バーバリー銀座のビスポークコーナー。
© Courtesy of Burberry
今回のサービスに合わせて、バーバリー銀座の店内には、本国・イギリスのリージェントストリート店のビスポークルームを再現。オーダーに使用するパーツを並べたガラステーブルや、ビスポークしたトレンチコートのサンプルが設置されている。

左:ビスポークトレンチ¥402,600~(オーダー内容によって変動あり)、中と右はリカルド・ティッシがビスポークサービスで使用できるをオプションを用いてデザインしたエクスクルーシブなシリーズ(そのためデザインはカスタム不可)、中:ピムリコ カーコート¥902,000(予定価格)、右:¥1,375,000(予定価格)/以上バーバリー(バーバリー・ジャパン)
© Courtesy of Burberry
ビスポークサービスは、定番のヘリテージ トレンチコート(本体は¥385,000〜)をベースに、裏地やボタン、刺繍、パッチなど、さまざまなオプションから好みの生地やパーツを選ぶことが可能。また、生地は厚手でしっかりとしたビスポーク専用のコットンギャバジン素材を使用しており、ワンランク上のトレンチコートを作ることができる。オーダーしたコートは、イギリスのファクトリーで1着ずつ職人が仕立てるというから、待つ時間も楽しみになること間違いなしだ。

カスタマイズできるパーツの一例。
© Courtesy of Burberry
カスタマイズ可能なヘリテージ トレンチコートは、ウォータールー、ウエストミンスター、ケンジントン、ピムリコ、カムデンと5タイプを展開。好みのシルエットにカスタマイズを施して、自分だけの1着を作ってみてはいかがだろう。“定番”という以上の、価値と意味のあるアウターが手に入るはずだ。
東京都中央区銀座2-5-14
tel: 03-3561-7541
営)11:00〜20:00
不定休
バーバリー・ジャパン
tel: 0066-33-812819
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