春に苦いものを食べる理由は?
caoの心の育て方。 2021.02.09
さまざまなものとのコミュニケーションが得意なcaoさんによる連載。毎回いろいろなテーマでお届け中。今月は春を迎える前のお楽しみについて。2回目は苦い食べ物の話です。
こんにちは! caoです。
春を楽しむという2月のワードで、今週は“いただく”ものについて。
いただく、とはな~んだ?
口や鼻、肌からいただくもの、なーんでも。
なのですが、今回は春を楽しむのもいろいろですから、春に芽吹くものくくりで勝手におしゃべりをしてみます。
ひとりで、ん~微妙に……ひとりじゃないけれども……
直接おしゃべりができないって、つまら~んっっ
直接会っておしゃべりできることも、文字をしたためることも、それしかできない中では窮屈、めげる、落ち込む、不貞腐れる……
で、ハッと思います。
結構、わたしは贅沢を知っているんだなぁ~と。
そしたら無性に欲が出て、いま知っている贅沢なんざぁ、たかが知れているじゃないか‼
それに、飽きるほど文字と接してきたっけ??
まるでってくらい文字さんとお付き合いしたことがない……
ならば、んッ、ちょっとだけ仲良くなりたいかも~♪
な~んて堂々巡りの独り言を楽しむ……、これも好き。
さぁ雑談は終わりにして、今週もどうぞよろしくお願いします。
雑談止めろー‼ って言われても、テーマを決められちゃうと、身動きがとれなくなっちゃうのよね。
あれ、悪口ではなくて、わたしが苦手って話ね。
だからお許しを(^∧^)
春に芽吹くものは、ちょっと癖のあるものが多い。
いわゆる、“アク”。
身体を整える大切な役割をしてくれるのですが、その“アク”が最近はなくなってきていて、残念。
俗にいう“アク”が少なくなっても、変わりに違う“アク”がある。
どっちにしても、“アク”はある。
ゼロにはならないのだよね。
春を迎える前の山菜や薬草を口にする時、アク抜きをしますよね。
身体に負担がかからないようする、“アク”を取る知恵ってすごい‼
ほぼ全員が大地から食材をいただいていた頃の私たちは、アクの使い方、捨て方を得て、いまに繋いでくれています。
動物は体内で毒を排除することができるものもいる。
生きる力は力強い‼
口からいただくものは、身体を維持するための栄養になるから、責任を持っていただきましょうね!
栄養が満ちると心が満たされる。
心が満たされることは、空腹が満たされるからではない。
じゃあ、何かな?
考えてみるのも楽しいよ。
ときには“アク”も口にして、軽やかにでも、したたかにでも何でもいい、生き抜く力を備えよう。
illustration : MARIKO ENOMOTO, photo : cao